カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

丁須ノ頭<TOPに立つ>・・・2 

2007-11-21 | 山行記録

 丁須ノ頭ハンマーヘッドの頂に立つ!

 丁須ノ頭<裏妙義>・・1  ←クリックで復習

 

丁須ノ頭の肩から半身を乗り出して、ハンマーヘッドから垂れている鎖を見上げる。

いつになく緊張する。<この鎖を掴んでいる自分を想像する、身体が空中に飛び出している>

 

肩から登山道を見下ろしてもこの高さだ。ここからだけでも十分スリルは味わえる。

 

しかし、本日のメインはこのハンマーヘッドの頂に登ることだ!

 

肩の痩せた岩尾根から眺める。真っ直ぐ進むとオーバーハングがのしかかってくる。

ルートは左だ。全く足が地に着かない外側へと飛び出す形になる

 

 

TOPから垂直に垂れた鎖を一旦、ザックを立てかけてあるヤセ尾根まで手繰り、こっち向きに白く見えている面に靴のフリクションだけで足をかける。
この段階で、身体は宙に浮く。ここまではホールドはない。鎖だけで自重を引き上げながら左に身体を持っていく。完全に垂直壁にぶら下がる形になる。三点支持で登ることの基本はこの場では度外視だ。腕の力だけで鎖で登るしかない。

途中、休む場所はない。下からはホールドが確認できない。万一、鎖を掴む腕の力が抜けたら、落ちるしかない。正直、怖い

 

オーバーハングの部分を左に交わして、正面の垂直壁にクサリがついているのがお判りになりますか?

 

肩までは簡単に登れるのだが・・・・。

 

TOPへのクサリがやっかいだ。

 

オーバーハング側のヤセ尾根の方へとTOPから垂れたクサリを引き寄せてみた。

岩角に接触し、乾いた音が谷間に響く

 

身体を伸ばせるだけ伸ばして、青空に吸い込まれていくわが身を託すクサリを撮影した。

 

意を決して、クサリにわが身を託す。この段階で左足のフリクションでバランスをとっているだけで、身体は浮いている。ここならまだやめられる。ザックを立てかけてあるところまで飛び降りても、着地面があり、足がじ~~んとするくらいで済む。

しかし、身体を左に運び完全に空中へ飛び出す。背中がすうっ~っとする。

怖い!クサリを握る手に力が入る!

腕がプルプルする!

山が生き甲斐  落ちれば死骸  鉄砲登りの息づかい

どこをどう登ったかよく覚えてないが、最初に右手でホールドを取ったことは覚えている。際どいながらスタンスが確保でき、最後は、鎖から両手を離してのクライミングだ。

 

   登りきったぞー!!

 

やっぱ、たか~い!高度感抜群である。

 

千晴と共に眼下の紅葉を見下ろす。

 

 

これが丁須ノ頭のテッペンせま~い!

千晴の大きさから幅も想像がつきますよね!

 

山頂を示す標柱などなく、たった1本のクサリが固定されているだけ!

 

しかし、360℃の展望は爽快だ! 遠くが霞む春のような眺めであったが、大満足である。

 

これから、縦走していくルートを眺める。

左が、烏帽子岩。手前が、赤岩

 

ギザギザ岩峰の表妙義の稜線

 

表妙義アップで。

 

軍艦の形に見える荒船山も見えている。

 

丁須ノ頭近くに見えている山。

 

丁須ノ頭の肩に向かって登ってくる登山者発見!

 

単独者を先頭に、その後ろに3人組のパーティが確認できた。

 

もう少しですよ~!

 

肩からNTさに、丁須ノ頭に立っているところを撮って頂いた。
 (この後、八急山までこの方と抜きつ抜かれつで同じルートを歩く。)

 

 

丁須ノ頭TOPから肩とさらに遥かその下から続く登山道を見下ろす。真下が見下ろせないくらい高度感がある。

スリルと展望を十分味わったら、次の八急山を目指して下山に掛かる。

 

3人組のパーティのひとりが丁須ノ頭のTOPに挑戦してみようかと基部まで登ってきた。間近でハンマーヘッドを見上げている。(こりゃ、だめだ。)

 

やっぱ、やめとくぞ~!」と仲間二人に声を掛ける。

 

怖いのか、後ろ向きの姿勢でがっちり鎖を握って降下してくる。

 

懸垂下降の要領で斜面を降りてきます。

 

一足先にスタートした私は、縦走路から丁須ノ頭を振り返る。

独特の形の丁須ノ頭とそのハンマーヘッドのTOPへの登攀は強烈な印象であった。

 

 20mに及ぶチムニーの下降点手前の展望地からの丁須ノ頭。

 だいぶ小さくなってしまった。

 

さてこの続き 「チムニーの下り」から先は、

 

☆「丁須ノ頭から八急山へ」<裏妙義>・・3  に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (食う寝るさんだ~す)
2007-11-22 00:19:35
すみませんが一言で表現すると!

ありえん^^;
返信する
こ、怖い・・・ (りん)
2007-11-22 06:03:14
すっごくハラハラしました・・・。
ロープなしでハング登るなんて怖すぎです・・・。
登りよりも下りの方が足元見えなくてもっと怖そう・・・。
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Unknown (ぜいぜい)
2007-11-22 13:50:31
やっぱ、ありえない世界~
すごすぎます。
で、写真、不思議~単独じゃないですよね?
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食う寝るさんへ (カモシカ)
2007-11-22 17:04:24
>ありえん^^;
1,000mクラスの山で、これほどドキドキする所はそうないでしょうね。
食う寝るさん、ここのTOPで燻製やってよ!
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りんさんへ (カモシカ)
2007-11-22 17:09:24
>すっごくハラハラしました・
身体が浮く部分は怖かったですが、そこを越えてしまえばそれなりにホールド・スタンスがあるので、見た目よりはイージーです。(そうでなければ鎖なんてついてませんよ)
>下りの方が足元見えなくてもっと怖そう・・・。
その通りです!全く写真を撮る余裕なし!高度感ある降り際の怖さと岩につま先タッチしかできない危うさ、冷や汗ものでした。
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ぜいぜいさんへ (カモシカ)
2007-11-22 17:16:32
>やっぱ、ありえない世界~
クサリがあるから、何とかなりますって!でも、怖いけど。
何にもなくて、登って来いは流石にできませんが。
>単独じゃないですよね?
もちろん、ソロ山行です。ちょうど登ってきたNTさんに撮ってもらって、後でメールで送っていただいたので、諦めていた山頂バンザイポーズも記念に残せました。
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同上! (やまとそば)
2007-11-22 21:05:37
やっぱり凄いですね!
私にも、ありえん!!です。(笑)
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やまとそばさんへ (カモシカ)
2007-11-22 21:42:49
>私にも、ありえん!!です。(笑)
そんなに、ありえん ありえんとおっしゃらないで(笑
やまとそばさんもお仲間と確か妙義にお出かけですよね。そのレポも楽しみです!
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垂直以上! (上松 B作)
2007-11-22 21:57:59
どう見てもありえない・・・平山ユージさん解説お願いしま~す(笑)
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B作さんへ (カモシカ)
2007-11-22 22:34:23
>平山ユージさん の 解説です!

ありえなくないの~。確かに怖いところもありますけど、ザイル無しで微妙に危ういところで登れますよん。この微妙な危うさがまたいいんです!
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