北穂への道{夏山讃歌~(1),(2)}・・・クリックでふりかえりOK
花とお気に入りの山小屋
やはり、岩尾根には鮮やかなブルーのイワギキョウがさわやかだ!
上高地から横尾あたりの道の脇で・・・。↓
横尾から涸沢への登りで・・・。↓
↑ これはナナカマド
既に紅葉し始めている葉っぱをつけた樹もありました!
やがて、赤い実となるヒョウタンボク。 いつも真奈・佳奈のようにツインさ。
南稜への登りで・・・。↓
このルートは広大なお花畑があるわけではないけれど
そこそこ疲れを癒してくれるだけの花はある。
こんなに小さいのに 精一杯花を咲かせるんだね!
帰路、横尾から徳沢へ向かう遊歩道にて・・・。↓
ここからは、毎年お世話になっている北穂高小屋のお話。
まとまりのない話で恐縮ですが、写真を見ながら、語ります。
南岳からだと大キレットのゴールは、崖っぷちに建つ北穂小屋。
この小屋のオーナーは小山さんだが、実質は若いHさんご夫婦が
アルバイトさんと一緒に切り盛りしている。
コンパクトだがとっても気持ちのいい、素晴らしい山小屋だ。
南岳からの大キレットのルートから見ると
よくぞあんなところに建っているなと思うほど北穂山頂の崖っぷちにある小屋だ。
なんたって3106mの北穂山頂から20~30秒下ればこの小屋がある。
北アルプスで一番高いところにある山小屋だ。
入り口の引き戸を開けると、そこは受付カウンターだ。
いつもここのメインスタッフ「Eさん」が温かく出迎えてくれる。
独身時代の彼女がここに入って以来の馴染みだ。
初めての会話は宿帳に記した住所からだ。何と彼女は、私とは同郷・
カモシカの棲家の隣町の方!
ものすごい働き者で、動きはテキパキ。小屋に来るお客さんへの対応も
あらゆる点で気が利く!真の心配りのできる方。
例えば、小屋の外で写真を撮っていて 寒くてこらえきれずに
小屋に引き上げて来る。お茶を一杯お願いする私。厨房で仕度されている間、
小屋のテーブルに座っていたご夫婦と話し始める。Eさんが、お茶を出してくれる。
その際、ご夫婦の分まで湯のみが出てきて、よろしかったらどうぞと急須まで
副えられている。益々山の話が弾むというものだ。
しかもこの小屋のお茶は焼き物の湯飲みで出てくる。出がらしではなく、
ちゃんと緑色をした緑茶が出される。(山なので高級煎茶とまではいかないが)
受付の裏が、厨房だ。コンパクトにして無駄のない造り。
キャベツを千切りにするリズミカルな音と
食欲を高める肉を焼く音が気持ちよく響く。
アルバイトの若者も実に気持ちのいい方々だ。
小屋によっては2度と泊まりたくない小屋もあるが、ここは、そんなことはない。
厨房には時々オーナーの小山さんの姿も見かける。
亡きお父様のあとを継いで、この小屋の伝統と心意気を守っておられる。
受付、厨房、売店と何でもこなすEさん。
山小屋ロマンスのご主人と共に 今やこの小屋の顔!
清掃も行き届いた清潔な小屋。食堂兼ホール。
狭いスペースなのだが、ぬくもり感がありお気に入りの空間である。
一輪挿しのお花も生花ですよ!
2階,3階が寝室で、第一尾根やクラック尾根などの名前が付けられている。
↑ ↑ 無駄のない構造で外から見ては信じられませんが、あります!
近年増築された部分もありますが、材木を担いで揚げた創建当時の
太い梁もいまだ現役の山小屋です。
外の売店。テラスの端っこにあって、東稜、大キレットの崖っぷちに
へばりつくように建っている。
この一段上がトイレ。今年は全面改修でものすごくきれいになった!
以前も清潔度抜群のトイレだったが、バイオ・カートリッジ式にモデルチェンジ。
便器もIN・・k社製でピカピカ。 まったく臭いなし。
Eさん、ほんとに甲斐甲斐しく働く方。
こんな方をお嫁さんにしたHyさんはほんとに幸せな方。今回は所用で
涸沢に降りていて写真はないが、イケメンのカッコいい人!
スピーディーな配膳が手際よく成される。
ここの小屋の食器は全て「北穂マーク」入りの陶器だ!
いただきま~~す!
クラシック音楽が静かに流れます。
定番の豚肉のしょうが焼き! 焼きたてのアツアツが出てきます!
野菜もその辺のスーパーのものより新鮮なのだ。
なぜか! ↓
さっきヘリで荷揚げされたばかりの新鮮なレタスがちょうど箱から取り出されて、
夕食準備前にベンチに並べられていた。
ある意味スーパーの店頭で買うレタスより新鮮だ!
「北穂マーク」の高山植物、わかりますか?
そう、「イワツメクサ」です。この小屋にマッチしてますね!
カモシカは全くアルコールは飲めない下戸ですが、
受付カウンターにはこのようなラインナップがあります。
もちろん辛口の「大雪渓」もあります!
この小屋はある程度山慣れた方々が多く、皆さん紳士的。
傍若無人な振る舞いをするグループもなく落ち着けます。大人の山小屋。
お酒も綺麗に、さらっと嗜む方が多いようです。
ここで深酔いしたら翌日どっちのコースをとっても
天国に召されてしまう山域ですからね。
夜は満天の星空を堪能したことも付記しておこう。
宝石箱をひっくり返したようなあまたの☆! 星って、こんなにあったの!
毎度、アルプスの夜の楽しみ。
天の川を織り成す無数の砂粒のような、いやいや埃のような そんな小さな☆まで
はっきり見える!
残念ながら、コンデジでは撮影不可だ。
吸い込まれそうな夜の天空も目に焼き付けた。
今回は縦走が出来ず、北穂ワンポイントの山行になり やや心残りではあるが、
快晴の展望を見ることができたことと
心温まる北穂の小屋で今年も過ごせたことが よき想い出だ。
来年の夏休みは、例年通りずず~んと縦走するぞと今から胸が高鳴るのでした。
おしまい
それに花満載!7月下旬は一番の見頃なのでしょうね~♪
8月後半になるとそろそろ山の花も終わりですね。
まだ夏山に行けてないので心残りです~!
カモシカさんの山行は毎回小屋泊ですか?
いつもレポを拝見しながらテントなのかな?と疑問でした^^
北穂高小屋良さそうですね。
ぼくらは、お酒呑み出したら・・・
いつまでも呑んでいてヒンシュク者になりそうですが
上品にさらっと嗜むのも良さそうですね
夏山の繁忙期には 聞いても返事すらまともに、かえらず、逆に泊まらしてやってるぞ!的なところ結構ありますよね。
是非この山小屋 要チェックです。
もちろん私の大好物です。
しかし、今夏は天気が不安定なまま終盤へ・・・。
これからは、澄み切った秋晴れに期待ですね。
テントと山小屋、それぞれに楽しみ方があります。
腰・膝などに爆弾を抱えているので、槍穂の稜線をはじめ縦走のときは小屋利用。テントはベースキャンプ型で使うくらいかな。
今夏は本当に不安定な天気のままでしたね。
このエリア、無理は厳禁です。
いくつかお気に入りの小屋がありますが、北穂の小屋は特に好きです。
>上品にさらっと嗜むのも良さそうですね
翌日晴れ予報の日は、特にこの小屋は就寝早いですよ。 ダンディに呑みましょう。
今回は縦走が出来ず、ネタ不足のためちょっとだけ触れてみました。懇意のお気に入りの小屋でもあるし・・。
私は、
小屋に過剰な期待を求めることはしません。
下界とは違う限られた条件の中ですから。
ただ、ここは小規模なこともあり、アットホームな雰囲気なんです。
何か尋ねたり、話しかけたり、お願いしたりするのは忙しい時間帯はどこの小屋でもNGですよ。
小屋側にゆとりのあるタイミングのときに!これも上手な小屋利用の知恵です。
利用する側のマナーは欠かせませんが、この小屋の良心的な営みが気に入っています。
「また来るよ!」これが、別れの挨拶になっています。
「よし、この週末は槍穂エリアだ~!!」
と息巻いてたのですが・・この天気で寝て曜日になってしまいました(^^ゞ
北穂高小屋、まだ一度だけしか行ってませんが、私も大好き(^^)
この場所は、テントじゃなく小屋泊まりしたい場所です♪
北穂小屋は本当に良い小屋だと思います。
人気がありすぎて、混みすぎる事だけでしょうね!
時期を選んで行きたい、泊まりたい小屋です。
雨の週末ですね。昨日よりさらに激しい雨です!
今週いっぱいは平地でもグズグズの週間予報ですね。
小中学生が夏休みの宿題を片付けるにはいいタイミングの雨ですが、我々の夏の楽しみはもはや来年の夢ですね!
>北穂高小屋、まだ一度だけしか行ってませんが、私も大好き(^^)
ここにもファンが居ましたね!
ここのテン場は、稜線ビバークと変わりませんからね!(笑
私も北アルプスで初めて泊ったのが、この小屋です。こんなところに建っているのはすごいと思いました。混んでいたのは記憶にあるのですが、確かに、高い位置にある小屋でも、あまり不便を感じないぐらい、目に見えないところでも目が行き届いて、満足する感じですね。私もまた、この小屋に泊って、槍や穂高に登りたいですね。