2007・8・25 2日目 核心部縦走の前に
夜明けと奥穂山頂のパノラマ
未明の白出のコル。周囲はまだ暗いが常念岳後方の空が早くも朱色に染まり出す。
いよいよ今日は今回の山行のクライマックス、「ジャンダルム~天狗の頭~間ノ岳~西穂」の岩稜縦走だ。静寂の朝がはやる気持ちを鎮める。
ご来光を迎える。奥穂への登りの中腹でである。
しばし、足を止め厳粛な気持ちで東の空を見つめる。
太陽が昇り、山の1日が始まる。
縦走路を振り返れば、槍ヶ岳・北穂・涸沢岳がモルゲンロートに染まる。
前方にはジャンダルムが頂を朝日に輝かせて「さあ,来い!」 と立ちはだかる。
昨日も奥穂山頂は踏んでいるが、早朝の展望を味わい 目に焼き付けてから
ジャンダルムに向かうことにする。
槍ヶ岳に連なる縦走路。西鎌尾根の後方には左から、薬師、鷲羽、水晶、立山・剣、
針の木、白馬、鹿島槍などが一望できる。
反時計回りに目を転じれば黒部五郎~笠ヶ岳方面
ジャンダルムへの縦走路とジャンダルム、西穂、焼岳、乗鞍、御嶽山方面まで見通せる。
上高地、霞沢岳、焼岳、乗鞍、方面。
前穂~明神方面
山頂下の広場~吊り尾根~前穂
遠く、富士山と南アルプスが浮かぶ。
八ヶ岳も見えている。
太陽との位置関係で、シルエットで延びる常念山脈。
日が高く昇るとモルゲンロートのときとは異なり、岩肌が躍動的に輝く。
槍の右に白馬~鹿島槍、針の木などの名峰が軒を連ねる。
標高3190mの奥穂は、北アルプスの最高峰。360度の展望が楽しめる。
緊張を強いられる縦走路に入り込む前に、しばし至福の時を過ごした。
★「ジャンダルムへの道―2B:クライマックス」に続く、。★
朝の雲海と岩稜の山、写真としてはこの雲があるとアクセントになるのですが、今年の山行に限っては雲がかかってくれません。
天気はいいので、山の自然に対してそこまでは贅沢な注文ですね。(笑