2009・8・24
ジャンダルムへの道 07’のジャンダルム編<クリックで>
未明から濃い霧がかかって視界なし。日の出時刻になっても真っ白だ。
↑写真は、白出のコルからの取り付き。一瞬だけ霧が取れた時のもの。
シャープな御来光は拝めず。 遅い時間になってしょぼい朝日が顔を出した。出発時間を遅らせて様子を見たが、視界は得られなかった。天気図も予報もまずまずなのだが。一抹の不安を抱きつつ奥穂まで登る。
奥穂山頂からのジャンダルム方面の眺め。ジャンダルムもウマノセも全く見えない。これでは先に進めない。風が強く、寒い。チャンスを窺う。待つこと40分。これ以上スタートを遅らせるのはまずい。戻ろうか・・・複雑な思いが錯綜する。ようやく霧が動き、笠ヶ岳に日が射してきた。 Go! 幸いウマノセに到達する間に、ぐんぐん霧が晴れ、青空も広がりだした。
ーA
思わず竦んでしまうウマノセのTOP。 はじめの一歩!
ーB
信じられないでしょうが、これが登山ルート!
ーC
ここを下るのが、大縦走の最も楽しみポイントなのである。
手前の人、ウマノセの中間地点を下る。正面にはジャンダルムの姿が。
ウマノセ下降途中からの槍と裏銀座の名峰たち。
ここから撮る人は、そうはいないだろう。貴重なショット!
あと1/4で、スリリングな急降下が終わってしまう。 もう少し楽しみたいな!
以下、ウマノセを登下降する登山者を下から撮影。
タイミング悪く鉢合わせした二人。両サイドはナイフエッジとなって切れ落ちてる!
ここで待ってるから、登ってこ~い!
無事に交わって・・・。
空中に体を露出させ、高度感たっぷりの岩稜歩きだ!
ダイナミックに急降下!
↓ 交わった人は、ウマノセのTOPに消えていった。
こんな場所に立って写真を撮るのは、カモシカくらいのものでしょう 笑
ここを下るのは面白い分 危険と緊張度は高まる!
先行する登山パーティ。
急降下してきたウマノセを振り返る
小ピークで半袖になり、記念写真
ジャンダルム&ロバの耳の雄姿 オレンジ色の登山者が見えますか?
アップで
9/11の県警のヘリ墜落現場付近
迫力のジャンダルム!
まもなくあそこの垂壁<白く見える左>を直登するんだと思うと 胸が高鳴る!
ロバの耳を登る登山者と右へのへつりトラバースポイントが見えていますね。
アップ
↓特大の写真=上下左右に動かしてご覧ください。
←小さい画像で見ると・・・。
9/11 この付近で遭難事故が・・・・。現在も墜落ヘリの残骸が残る。
ウマノセを通過してから、ロバの耳の鞍部に下ってくる急斜面を振り返る。
2年前は、ここで後続登山者による落石が! 間一髪で免れた記憶が蘇る。
槍、北穂、涸沢岳と縦走してきたルートが手に取るように眺められる。
先行するパーティ
下から見上げる
ザイル確保しての登攀だ。
タイミングを図って、追い越しさせてもらう。
足元を見下ろせば、登攀中の岩と格闘するパーティの姿が見える。
行く手にはジャンダルムが!
槍、北穂のラインと裏銀座の山なみ
笠ヶ岳とジャンダルム。
ジャンの基部に向う先行者。
ジャンダルム垂壁の直登に入る登山者
↓ジャン基部からの展望:時計回りに
笠ヶ岳、黒部五郎方面
薬師、水晶、槍方面。
奥穂、ウマノセ方面。
焼岳、乗鞍、上高地方面。
正面のジャンダルムと対峙する。
ジャンダルムへ最接近!
直登ポイントに迫る!
↓もう一度展望を楽しんでから、アタックに掛かるとしよう。
黒部五郎、薬師、水晶・・・
槍、北穂、涸沢岳、白出のコル・・・
ロバの耳・・・
ロバの耳通過中のパーティ・・・
コブ尾根の頭と上高地方面・・・
山が生き甲斐 落ちれば死骸 鉄砲登りの息づかい♪
ガレよ岩場よ ジグザグ道よ 迫る岩塊 ジャンダルム♪
ジャンダルム直登のクライマックス!
×ペイントの左を直登する。
呼吸を整えて、紺碧の空へとそそり立つジャンダルムの岩肌の感触を確かめる。
「また逢いに来たよ!」
直登するカモシカ。 慎重に登る。
今年もジャンダルムの頂に立つことができた!
爽快である! ヤッター! 大きな感動は何度味わってもいいものである。
ここに至る岩稜縦走の醍醐味と達成感と歓びと感謝・・・・・・。
ジャンダルムからの素晴らしい展望は、次回の記事にて。
「ジャンダルムー2」に続く。
険しい岩稜を登頂して、登ったものだけが味わえる境地といえるでしょうね。こんなところで本当に足もとまで写真をよく撮っていますね。まさに黄色線まで下がって、慎重にしてくださいですね。
>ジャンダルム、感動とスリルの局地
奥穂から眺めると登高意欲を掻き立てられますね。ここへのアタックは、ステップの積み重ねがありました。
>こんなところで本当に足もとまで写真を
カモシカスタイルの画像とご理解ください 笑
NHKテレビで田部井淳子と内多キャスターがジャンダルム縦走してるのやってたね。山登りできるかな?のRRさんも。
NHKのあの北アルプス縦走の番組は、高視聴率だったようですね!
夏のアルプス一般ルートなら、時間を掛ければ経験や年齢、体力も問わずに楽しめますよ。