しっぽなのうつうつ

<宇宙(そら)>に魅せられて・・・
お写真、勉強中♪

子は親の鏡・・・

2013-08-06 21:25:24 | つぶやき


親の介護は、育ててくれた恩返し・・・高齢化の今の時代、その恩返しの方が、随分と大きくなってしまいました。

けれど、私の場合、恩返しではありません。恩返しと思って親の世話をしたことはありません。
それは、この地に戻って来る条件として用意されていた、運命であり、義務であり、そして罰。

私は見せつけられているのです。
自分の本当の姿を。
父は、あんな風に狂ってまで、私に教えているのです。
「これが、おまえだ。これがおまえの心の姿だ。おまえも同じだ。おまえは俺の娘だからな!」

父親の頬を平手で打って「こんなこと、させないで!」と叫んだ。
つぶらな瞳が言っていた。「ほら、それがお前だ。」

便まみれで腕を掴みあう、父と娘。
まるで、格闘のような浴室の惨状。
父が掴んだ娘の手には、父が付けた傷から血が流れていた。


去年の今ごろ、少し苦しい思いを抱えて、やはりブログに呟いた。
その後、心の癒しに出会い、救われた。

去年と比べると、今私は、何倍、何十倍と苦しい。
けれど、もう、頼れるものなど何もない。

夕方、父と話をした。全てが片付くと、何も無かったように可愛らしくベッドに座っていた。

ベッドに座る彼の前に椅子を置き、股の間に足を置いたら、指先をつままれた。
「お父さん、それ、私の足だよ。足!足だよ!くすぐったい!足!」
「あし・・・、ふふ、あし・・・、ははは、あし・・・」

足を引っ込めて、今度は彼の手を持った。
「じゃあ、これは?これは何?これ何?」
首をかしげる。
「手でしょ。手、手だよ、手!」
「て・・・、て・・・。」
手をかざして、「これなに?言ってみて!ほら、さっき言ったでしょう?これ何?」
「・・・。」首をかしげる。

鼻をつついて「これは誰?あなたは誰?名前は分かる?名前は何?」
あわあわと唇を動かすけれど、言葉にならない。
教えてあげても、一度繰り返しただけで、次にはもう出てこない。

「忘れちゃったね。」私が微笑むと、父は、ニッコリと頷いた。

今朝打った頬に手を添えると、父は真っすぐ私を見つめる。
「お父さん、私は誰?知ってる人?知らない人?」
「さぁ・・・、分からん・・・。」
知っているのか、知らないのか、それも分からない。
そりゃあ、不安だよね。

知っているのか、知らないのか、分からない人に、服を脱がされるのだから。

でもね、こんなに介助拒否があったら、施設の人も大変だからお薬出してもらおうね。
拒否が落ち着いたら、どこか、受け入れてくれるところもあるだろうから。
もっと、たくさんの人とお話出来るように、この家からは出た方がいいよ。
どんなにここに執着していても、きっとすぐに忘れるから。



彼は、抵抗して爪を立てることはあるけれど、自分から暴力をふるうことは無い。
私に頬を打たれても、打ち返そうとはしない。
タダ、抵抗。
「やめろ!やめてください!」と、相手を振り払い、自分を抑えようとする手を握り締める。

「面倒を起さないでよ!」・・・頬を打った、それが私の本音。


真帆片帆・・・今は横風・・・

風を片帆で受けるのが下手くそで、帆柱が倒れて船が沈んだ。
命は助かったけれど、船を失い、もう、何処にも行けない。
目の前に折れた帆桁の切れ端が浮かんでいた。
それを掴んで泳いでみた。
いつか沈んでしまうことは、分かっている。
けれど、最後まで、どこかを目指していたかった。
そう・・・、たとえ辿り着けなくても、目指していたい!

力いっぱい父を押さえつけて、全身が筋肉痛だ。
自分自身を見せつけられて、その苦しさで体が震える。
父の頬を打った手が、まだ痛い。
二日経っても、三日経っても痺れが取れない。

歩くだけで、折れた心に振動が響く。
痛くて蹲りそうになるのを必死で堪え、零れる涙は汗と誤魔化してタオルで拭いた。

私は、罰を受けている。
人生を無駄に生きてきた罰。


これは、妄想。自分を可哀想がっている妄想。
こうやって、私は、自分で自分を慰める。

そう、それが、私のやり方。
そうやって、波乱の人生の主人公を演じて行く・・・。


忘却の背中

大丈夫、あなたの頭の中とは違って、
骨折した私の心は、ギブスでいつか、くっつくよ。



あ~~~、すっきりした!!! 吐き出してやったぞ!

もうっ!くそおやじっ!!! 格闘した時にぶつけた膝が、まだ痛いよ~!

でも、ありがとう。
これで、私は、仕事を辞める決心がついた。ずっと、悩んでズルズル辞めることが出来ずにいた職場。
放棄することにしたよ。
都合があって、すぐに辞める事は出来ないけれど、遅くとも9月いっぱいで辞めてやる!

父の事で、精神的に参ったので、仕事を辞めたい。
施設に入るにしても、対応で動かなければならないから、自由の身になるために退職したいと申し出た。
職場では、「お父さんのことが落ち着けば、問題ないのでしょう?」と、引きとめられたけど、
私は、もともと、辞めたかったのよ!

だから、いいきっかけになった。
くそおやじよ、サンキュー!


コメント
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