名残り惜しい季節

雨後のあじさい

ポッキリと、心が折れる音を聞く。本当にポキっと音が聞こえた。

人生で2度目の音。
前にも聞いた・・・、もう5年以上前。

旦那と別れると決めた時。本当に、あの時も音が聞こえた。

一度折れているから、折れやすくなってしまったのかな？
私は、本当に、弱い人間になってしまった。
歳をとると体の体力だけじゃなく、心の体力も落ちるらしい・・・、私の場合。


それでもギプスを当てて、頑張らなくてはいけないから、何か支えが必要だ。
何を添え木にしようか？やはり、写真だろうか？

悪天候が続いて、気晴らしに出かける事も出来ず、
父の様子も気になるので、天気が良くたって、出かける事など出来ないだろうし。

夜、雨が降って、朝には止んでいた。まだ、曇り空の蒸し暑さ。

それでも、庭にお花が咲いて、蝶が舞い、生き物たちは、過ぎ行く夏を必死に生きている。

私も見習おう。そうこうしているうちに、夏は足早に過ぎて行く。
でも、焦る気持ちは無くなった。
今は、出来ごとの流れにも、時間の流れにも、ただ身を任せて、無理をしない事にした。

頑張らなくちゃいけない時は、すぐに来るだろう。
今はとにかく、目の前のことを片付けて、ひとつひとつ、片付けて・・・。

トマトもたわわに実っているし、いっぱい食べて、栄養付けよう！



抜いても抜いても、わさわさと生えて来る雑草が、花をつけた。
つゆ草だ。

古くは「月草」と呼ばれていた花。何故か、心を締め付ける響き。
葉は強いけれど、花は可憐だ。

この花を見ていたら、また、涙が出そうで困った・・・。