坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

北の街札幌。ランと登山と旅日記。
YOUTUBEチャンネルもやっています。(^^)/
「北海道山日和」

日常使いでどうなの?Garmin Instinct 2X Dual Power レビュー

2024-01-22 16:17:02 | 登山系ガジェット

今回は昨年末に(2023年)購入したスマートウォッチ(GPSウォッチ)の約1ヶ月ちょっと使用したレビューをしてみたい。

購入したのは、Garmin のタフネスGPSウォッチ「Instinct 2X Dual Power

発売は2023年5月に登場し、Instinct第二世代の最新バージョン。

これまで使用していたのは同じくGarminの「ForeAthlete 55

比べるというと大体は一つ前のモデルとか、同じシリーズの小さいモデル(今回で言うと「Instinct 2 またはInstinct 2 Dual Power」

だと思うのですが、GPSウォッチって1回買ったら普通はそんなに買い替えないですよね。

時計好きとか、お金に余裕があれば色々と使い分けたりするんだろうけど、私の場合はそうはいかない。

金銭的な事情で。

 

結論から言うと・・・・買ってよかったです。

ポイントは

 圧倒的なロングバッテリー (ソーラー充電にも対応)

 大きいディスプレイサイズ(輝度調整も可能)

 Garminシリーズ最高のGPS精度「GNSSマルチバンド」に対応(Instinctシリーズ初)

 LEDフラッシュライトを内蔵

 

上記のようなポイントからは普通なら登山(特に縦走登山)などでの使用レビューとなるのだろうけど、

購入した時期が冬(北海道)と言うこともあって、長時間の山行はしない時期であること、

そして何より普段使いとの併用の中で、平日はランニングでの使用がほとんどなので

その観点でレビューしてみたいと思う。

ちなみに私の場合、GPSウォッチとしては、平日のランニングは朝のジョギングを週4日から5日程度で1回1時間程度、

その中で1日夜にランニングのチーム練習会があり、これも正味1時間程度、そして週末に長め(2時間から3時間程度)のランニング

または登山、マラソンレースへの参加といった使用になり、ライフログとしても使っているので、お風呂に入る時と充電をしている時

以外は寝ている時も付けっぱなしという状態。

 

Point 1. バッテリー残量を気にするのを忘れるほどのロングバッテリー

これまで使用していたForeAthlete55の仕様では、スマートウォッチモード(光学式心拍計+通知機能+ライフログ)で約14日間、

GPSモード+光学式心拍計で約20時間だ。

ForeAtlete55だと、私の使い方だと平日に充電を1回か2回くらい、そして週末の予定次第でもう1回充電といった感じ。

スマートウォッチ、ライフログとしても使用しているので、バッテリーが0になるまで充電しないと言うのはあり得ない。

しかし時々充電を忘れて、走っている間にバッテリーがなくなったことは数知れず、日帰り登山の時もやらかしたこともある。

流石に山中泊の縦走などでは予備バッテリーや充電ケーブルを持っていくのでバッテリー切れで困ったことはないが。

フルマラソンでは充電しておけば問題なしで、100kmのウルトラマラソンの時(サロマ湖100kmを2回走った)は、

1回目は80km付近でバッテリーがなくなり、2回目の時はゴールしてもまだバッテリーが残っていた。

登山ではやはり10時間を超える山行では心許なくなってくる。

色々試してみたが、通知機能がかなりバッテリーへ負荷をかけている。使用してると常時スマホと連携している状態なので

バッテリーの減りが早い。あとは気温もかなり影響しているのではないだろうか。

Instinct 2X Dual Powerではどうか!?

仕様では・・・

・スマートウォッチモード:40日間+無制限

・GPSモード:60時間+85時間 計145時間

・マルチGNSSモード:40時間+25時間 計65時間

・マルチGNSSマルチバンドモード:27時間+9時間 計35時間

・Expeditionモード:60日間+無制限

・バッテリー節約モード:100日間+無制限

※「・・・+〇〇時間 または 無制限」はソーラー充電を利用した場合で、50,000ルクスの条件下で1日あたり3時間の着用を含む

終日着用を想定。

と言うようになっている。

実際に使用したデータを紹介する。使用環境はというと、ほぼつけっぱなしと言う状態だが、北海道の冬ということと、

仕事でもほぼ終日オフィスにいる状態なので、ソーラー充電によるバッテリー補充はほぼない状態。スマホとの通信機能はOFF。

バッテリーを満充電にするとウィンドウには残日数(40日)とサブウィンドウにバッテリー残(100%)が表示される

・1回目(GPS:マルチGNSSマルチバンドモード(精度優先))

  使用日数: 15日間(内 ランニング使用は9日間(使用時間計 10時間7分)※1回1時間前後

 

・2回目(GPS:マルチGNSSマルチバンドモード(精度優先))

  使用日数: 12日間(内 ランニング使用は9日間(使用時間計 11時間54分)※1回1時間程度が5回と90分から2時間以上が計4回

 

・3回目(GPS:マルチGNSSモード(パフォーマンス優先)※マルチバンドより精度が下がるがバッテリー消費は少なくなる

  使用日数: 16日間(内 ランニング使用は11日間(使用時間計 16時間51分)

         ※1回1時間程度が7回と90分から2時間半くらいが4回

といった感じだ。

他のロングバッテリーモデル(といっても55も十分なくらいバッテリー持ちが良いが)を使用したことがないのでわからないが、

ForeAthlete55と比べても、これまで使用してきたガーミンモデルの中でも圧倒的なバッテリー持ちだ。

 

Point 2. サイズアップで見やすさ、使いやすさが格段にアップ

とりあえず Instinct 2X DualPowerとForeAthlete55の比較写真を見てほしい。

サイズは2Xが50*50*14.5mmで55が42*42*11.6mmで、ディスプレイサイズが2Xが27mm*27mm(1.1インチ*1.1インチ)に

サブディスプレイが右上に、対して55が直径26.3mm(1.04インチ)だ。

ディスプレイだけで言えば、ランニングモデルで最上位のForerunner965やガーミン最上位機種のFENIXシリーズのゆずるが、

27mm角の四角いディスプレイになり表示できる情報量が格段に増えた。またランニングなどのアクティビティモードに切り替えた

時の文字サイズもアップ、加えて輝度が変更できるのも嬉しい機能だ。

普段使いとしての装着感に関しては、小さい55の方が良く、私の場合は男性にしては手首が細い方なので尚更だ。

初めて2Xをした時にはその大きさに違和感を感じたが、数日で慣れた。寝る時もしているが気にならなくなった。

そしてサイズアップにより各ボタンのサイズも大きくなり、手袋をしていても使いやすい。

重量は55の37gに比べれば2Xの67gは重いと思うかもしれないが、こちらも慣れれば全く気にならない。

 

Point 3. 情報がより正確に!

2XはInstinctシリーズ初の「マルチGNSSマルチバンドモード」に対応した。

このモードはForeAthlete55には搭載されていないが、上位機種のForerunnerシリーズ、最上位機種のFENIXシリーズは搭載している。

このGNSS(Global Navigation Satellite System)はアメリカのGPS、ロシアのGLONASS、ヨーロッパのGalileo、日本のみちびきなど

の複数の測位衛星を世界のどこにいても利用できるシステムで、精度が上がる。

そしてそれよりもさらに精度が上がるのが「マルチGNSSマルチバンドモード」で、これまでは測位衛星の信号はL1と言う周波数しか

利用できなかったが、もう一つの信号L5と言う周波数帯の2周波数帯を同時利用することで測位精度がさらに上がる仕組みだ。

実際にいつも走っているサイクリングロードで2Xと55を試してみたが、街中のビル群があるようなところでなければ、計測した

距離に大きな誤差は現れないが、後からデータを確認すると曲がり角やちょとした林の中、道路の右の歩道にいるか左の歩道に

いるかなど細かいところで精度の違いが現れる。

これが街中のビルの間や、登山などではこの精度の違い(高精度)はありがたい。

特に登山などでは休憩時などにいちいち時計を止めたりはしない。この時も測定は続けられているのだが、ここでも2Xと55のモードの違いが距離の差大きく現れる。(これに関しては後日レビューしてみたい)

またガーミンのYOUTUBEでこのGNSSについて説明しているので参考にしてほしい。

【チュートリアル】GNSSとマルチバンドの意味

 

Point 4. LEDフラッシュライト搭載でアウトドアでの使い勝手がさらに向上

Instinctシリーズはそのタフさが特徴だが、このLEDフラッシュライトが搭載されたことで、GPSウォッチの機能を超えた。

私も実際に函館山へ登った時に利用したが、その明るさは暗くなっての行動に利用するヘッドランプに劣らない。

下記のYouTubeも参考にしてほしい

【北海道登山】日本三大夜景 函館山 【ガーミン Instinct2X dual power】

 

LEDフラッシュライトは12時の方向に内蔵されている。

左上のメニューボタンを長押しし、「トーチ」を選択すると使用できる。白色光と赤色光があり、白色光は4段階調節が可能。

バッテリーのことを考えると山行の夜間行動には適さないが、山小屋やテント内でちょっとした探し物、またはトイレに行くときなど

わざわざライトを持ち出さなくても良い。

赤色光は照度も低いので山小屋などで他の登山者に気を遣う場面で使うにはいいかもしれない。

ちなみに2XのTactical Editionには緑色光でこれは暗視ゴーグル使用時でも見えやすいが、それを使う人は軍の人くらいか?

 

まとめ ランニングだけでなく全てのアウトドア好きにはマストアイテム

ポイントを4つ挙げてきたが、なんといっても驚異的なロングバッテリーだ。機能だけで言えばForeAthlete55でも十分なのだが、

上にも書いたが長時間のランニングや登山、トレイルランニングで山に入った時にバッテリーを気にしなくていいのは

本当にありがたい。

私も含めてFENIXシリーズでは高すぎてちょっとと言う方でも、長時間のアウトドアアクティビティーをする人たちには

絶対おすすめのギアであることには間違いない。

今はまだ冬でソーラーパワーの恩恵を得られるようなコンディションではないが、もっと使い込んでデータが集まったら

またレビューしてみたい

 

 

人気ブログランキング
人気ブログランキング



最新の画像もっと見る

post a comment