前回の狭薄山に引き続き雪山だ。
もしかしたら今季2回目にしてラストになるかもしれない。
今季んの冬山に行っていない最大の理由は膝痛だ。決してめんどくさいわけでもない
多分・・・
平地をランニングしている分には膝痛で困ってもなんとかなると思っているが、
山ではそうはいかない。同行者がいれば平地以上に迷惑をかけるし、単独なら
遭難しかねない。
ということで、前回同様行き先はお任せでお願いしたら、「百松沢山」となった。
もちろん初めてだ。
備忘録のために百松沢山を調べてみる。
百松沢山は札幌市の中央区、西区、南区の境界点に位置する山で、全山が広葉、針葉の
混合で覆われ鬱蒼としている。
登山道は存在せず、冬季にスキーやスノーシューを用いて登られる。
山名はその頂が豊平川の支流、百松沢の沢頭に位置することに由来している。
百松沢という名前は、百松という人が最初に入植したから、または調査に入ったまま
帰らなかったからという人名説と、エゾマツやトドマツがたくさん生えていることから
という説がある。
北の主峰と南峰の間にコブがあるため、三段山とも呼ばれていた(Wikipediaより)
ということらしい。
登山口は手稲平和霊園内の道路の奥に駐車帯があるが、今回は春分の日の後だった
からか、除雪が入っていてここまで来れた。厳冬期ならもっと手前から歩かないと
いけないらしい。
7:35分、すでに多くの登山者が先行しているのと、前日もかなり入っていることも
あってしっかりトレースがついているとのこと。別パーティーの数名はアイゼンで
先行したが、スノーシューで入ることにする。
天気は良いし風もない。
宮城沢川の沿った林道を歩く。地図で見ると約3.6kmほど林道が入っているらしい。
300mほど歩くと最初の渡渉だ。橋があるが雪で覆われている。古い橋らしく
注意看板があり踏み抜き中となっている。
約1kmちょっとでもう一度渡渉する。ここはスノーブリッジだ。
途中に注意喚起の看板がある。昔スノーブリッジが落ちて川に落ち、低体温症で
亡くなった方がいたらしい。今回ももう少し日程が先ならこのブリッジも無くなって
いたかもしれない。
冬の山はこの雪面と木々の影のコントラストが好きだ。
コースの半分がリンドなのでかなり緩い斜面が続き、トレースがあることもあって
歩きやすい。
特にトド松に多くみられるヒグマの爪痕。あちこちでみられるのでヒグマ対策の
大切さも実感する。
標高が上がってきて、手稲山の山頂が見えるようになると、北峰まであと1kmの標識が
現れる。少し木の高いところにあるので、下を向いていると見落とすかもしれない。
徐々に斜度もキツくなってくるが、狭薄山と違ってラッセルではないので歩きやすいし
難しいところはない。
尾根を歩くようになると山頂が近づいてくる。
振り返ると視界が開けているのに気が付く。札幌市街から日本海が眼下に広がる。
しかし山頂は目の前。
標高1000mを超えてくると高い木々も少なくなってさらに周囲が見渡せる。
尾根を登り切ると百松沢山の北峰が現れる。そして目の前には秋に登った烏帽子岳
左手に百松沢山南峰。
尾根を登り切って平らになった右手に北峰の標識がみて取れる。
ほぼ360度見渡せる山頂だ。南には札幌岳、その奥に狭薄山。
東に目を向けていく途中に漁岳、その奥に樽前山、恵庭岳、風不死岳
東には札幌市街と広大な石狩平野。
折角なので南峰にも行ってみた。北峰から見ると距離があるように見えるが、
大したことはない、15分くらいだろうか。登り返しは斜度があるが、距離は短い。
決して広くはない山頂だが、ここも眺めは良い。
背後に北峰が入りその向こうに石狩平野だ。
南峰からは北峰からはその背後に隠れていた神威岳が現れる。隣の烏帽子岳と合わせ
「神威三座」と呼ばれるらしい。
そして烏帽子岳の右奥には定山渓天狗岳が見えた。
山頂に行ってから少し雲が出てきてしまい。西の羊蹄山方面が見えなかったのが
残念ではあるが、山ご飯も初春の陽気を感じながらゆっくり取れたし、
下山は別ルートで新雪を楽しむこともでした。
百松沢山、静かな森歩きと、山頂からの眺望も十分楽しめ、それでいて難しくなく
行きやすい。
また次のシーズンにも行きたいと思った山である。
YouTube後動画も作成しましたのでご参考まで。
百松沢山、30代の頃にスキーで登りました。でも眺望だとか全く記憶になかったりします(笑)