木曜日、昼。インターンシップに先生から第一希望に挙げている設計事務所はインターンするのが難しそうだと言われた。折角紹介してもらったのに勿体ないが決まらなければその先はない。「次の候補でいい」。「よろしく」
帰りのバス停。何気に携帯をチェック。Voice massageが2つ。一つは相変わらずの勧誘電話。そしてもう一つは。
Mr.Cho (本当は・・Cho Suzumura)さんだった。
金曜日。11:28。
1st&Pike Ave沿いのSeattke Best Coffee。久々のモカ。相変わらず外は雨。
11:30。Choさんから電話。
Choさん:「今、打ち合わせが終わったから。どこにいる」
私:「1st&PikeのSeattkeBestにいます。」
Choさん:「ダークグレーのアウディだから」
待つこと3分。現れたのはAudi TTだった。
Mulvanny G2 Architecture シアトルでは2番目に大きい設計事務所。社員は400人を超えるらしい。Choさんは1年前に引き抜かれて取締役として主に商業施設関係のグループリーダーだ。オフィスに行く前にブロードウェイの彼の知り合いの日本食レストランで昼飯をご馳走になりながら色々話を聞いた。Choさんは高校からアメリカに来ていて50’s。30年近く商業建築のデザインをしてきた建築家だ。彼の作品は奇をてらうものではなくその環境に溶け込みながらさり気無く主張するところはする。とても好感の持てるそして飽きの来ない作品だ。 日本とアメリカの設計事務所の大きな違いは施工図を設計事務所が描くところ。 文化、習慣、法制度。色々な問題があるからどちらがいいとは一概には断言出来ないが、少なくとも自分の書いたものに愛着を持ち、それに加えて責任を持つ。 訴訟が当たり前のアメリカでは設計事務所はその為にそれなりの保険を掛けていると言う。
社内を案内してくれながら色んな人を紹介してくれた。フレンドリーな雰囲気は訪れる人を和ませる。人は会社を造り、会社は人を造る。 こんな雰囲気は好きだ。 是非インターンとして使ってくれると良い経験が出来るな。彼から見た私の印象はどうだったのだろう。
お昼をご馳走になり、半日も事務所で私の為に時間を割いてくれ、最後には家まで送ってくれた。その車の中に傘を忘れた。もう何年使ったか。取っておいてくれるだろうか。また連絡があることを望む。
写真はそのオフィスの共用部の階段。わざと錆びさせたパネルがやさしい雰囲気を醸し出している。 |
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Kenさんなら絶対いい印象を与えられたと思いますよ。
そう言ってくれるのは君だけだよwwwwww