坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

北の街札幌。ランと登山と旅日記。
YOUTUBEチャンネルもやっています。(^^)/
「北海道山日和」

第77回富士登山競争・・・山頂コース初挑戦 【前編】

2024-08-16 16:42:37 | マラソン大会
第77回富士登山競走

キャッチフレーズは「過酷に挑む価値がある」だ。

富士山は言わずと知れた日本一の山であり、その標高は3776m。
そして富士登山競争はその開催地でもある山梨県は富士吉田市の市役所を
スタートし、ゴールの富士山山頂まで標高差約3000m、距離21㎞を
制限時間わずか4時間30分以内でゴールしなければならないまさに過酷なレースである。

レース記の前に富士山を登るにはおもに4つのルートがある。
・吉田ルート
・須走ルート
・御殿場ルート
・富士宮ルート

吉田ルートは今回の富士登山競争にも使用されるルートでもあるが、
山梨県側の富士山北側から山頂を目指すルートで、富士山に登る登山客の
半数以上がこのルートを使用する。富士スバルライン五合目が一般的な
登山口となり山頂までの標高差は約1400mとなる。
上りと下りのルートが別々になっていて、上りにルートには五合目以降
8合目まで多くの山小屋が営業している。最近は入山規制や弾丸登山などで
メディアによく登場するもっともポピュラーなルートだ。

ちなみに富士山は頂上が御鉢状になっていて、各ルートからその御鉢に
たどり着いたところが各ルートの山頂となっているが、最も高いところ
いわゆる3776mの地点は富士山の南西側に位置する「剣が峰」だ。
御鉢は一周できるのでどのルートから登っても剣が峰には行ける。

その他のルートについては「富士登山オフィシャルサイト」のHPを参照されたい。
 私は昨年この富士登山競争の五合目コースに出場した時が、生まれて始めて
の富士山登山であったが、レース翌日には御殿場コースを利用して登頂した。
御殿場コースは大砂走りという火山砂利をほぼ直滑降で下りられる下山コースが
ありダイナミック。コース距離が片道約10㎞、標高差2250mと他のルートと比べて標高差が大きく、
長いため健脚向きだが、その分登山者も少なく、静かな登山が楽しめる。

さて、レース記へ戻るとする。

昨年5合目コースで山頂へ初出場し、山頂へ挑戦できる規定時間(2時間20分以内)内にゴールし、
山頂への資格をゲットしての初挑戦となる。ちなみに昨年の五合目コースのゴールタイムは、
2時間6分28秒
富士登山競争のような特殊なレースだと、タイムをみてもピンとこないので
参考までにこの記録がどのくらいのものかを順位で見てみると、
種目別(男子)311位/1200位(上位26%)
総合 326位/1338位(上位24.5%)

大会HPを見てもらえると過去の結果も見ることができるが、昨年の五合目
コースでぎりぎり山頂参加資格規定時間でゴールしたランナーの順位(男子)
は590位/1200位(上位49%)となる
他の開催年を見てみると上位50%-60%くらいとなるのかなと思うが
結構天候に左右されるのではないだろうか。

初挑戦だった昨年はスタートブロックが後方寄りだった。初参加はマラソン
等のタイムがよかろうと関係なく後方のブロックに振り分けられる。
ちなみに山頂コースへの参加資格だが、過去3大会までの記録が有効とされ、
その時の5合目の通過タイム(5合目コースの場合はゴールタイム)が2時間20分以内であることが条件となる。
山頂コースの完走の有無は関係ない。
そしてこの5合目通過タイム(ゴールタイム)の速い順に前のブロックが割り当てられる。(多分)
もちろん山頂コース参加者は完走することが最重要であることに変わりはないが、翌年の参加を考えるならば、
5合目の通過タイムも重要になってくる。
通常のマラソン大会などもタイムを狙おうと思えば(グロスの場合だが)、
少しでも前のブロックが有利とはなる。後方だとそもそもスタートラインに
到達するまでに時間がかかる。(ロスタイム)それに加えてスタート後は、
前方に詰まった他のランナーの混雑が解消するまで自分のペースで走れないということでさらに時間がかかる。
富士登山競争も例に漏れない。しかし、ロードのマラソンレースの場合は
スタート時の混雑さえ抜けてしまえばコースは通常一般道路であることが多い
ので、段々とコースは空いてきて、あとは自分のペースで走れるが、
山岳レースの場合はそうはいかないところに難しさがある。
富士登山競争の場合、スタートから馬返しという距離にして10.8㎞ポイントまでは、
上り坂とはいえコースはロード(アスファルトの道)であるが、そこから山頂までは通常の登山道だ。
場所によっては上り下りで道を譲らないといけないくらい狭い場所が多々ある。
そう、スタートからの位置取りによっては渋滞がずっと解消しないという状態に陥るのである。

そんなことで山頂初挑戦の今回は昨年のタイムからスタートブロックはDである。
山頂コースのブロック分けはAブロックからEブロックまで、5合目コースはFブロックからJブロックとなる。
各コースのブロック名はアルファベットで繋がって入るが、山頂コースのスタートは7時、5合目は9時なので、
AおよびFブロックがそれぞれ最前列のブロックとなる。そして各ブロックは概ね400人ずつで
女性の参加者は優先的に前方ブロックへ配置される。
Dブロックということは、ブロックの最前列に並んだとしても、その前には1000人から1200人のランナーがいることになる。
今回の大会要綱で確認すると1000人弱くらい前にいた。

レーススタートの1時間前くらいに一緒に参加するラン友さん4人とともに、
相方にホテルから車でスタート地点の富士吉田市役所に送ってもらった。
すでにスタート地点には多くのランナーさんがいて、各々準備をしていた。
まだスタート1時間前の午前6時台だというのに結構暑さを感じる。

荷物を預ける。
荷物は山頂も5合目も二つ預けることができる。5合目と大会会場である富士北麓公園だ。山頂コースは山頂のゴール後でも5合目まで下りてこないと着替えたりすることはできない。
天候次第では気温がかなり低く、風も強くなる山頂なので何を預けて、何を身につけて、どうやって持っていくかもレースに影響する。
初参加もあってYOUTRUBEなどで色々勉強させてもらった。
今回は直近まであまり天気予報が良くなかったので、どちらに天候が転んでもいいようにアイテムを用意したが、
前日には天候は良さそうだったので、ザックなどは使わず、ショートパンツ(山と道の5ポケット)に薄手のウィンブレと
小銭(トイレ&ドリンク用)、痛み止め、エナジジェル(1個)を入れ、ランニングボトル(ウェルビー シェイクハンズ)を腰に挟んだ。
給水は浅間神社、中の茶屋、馬返し、3合目、5合目およびその上は8合目までの小屋にて受けることができるが、
一つ邪魔にならない程度にマイボトルなどあると途中でも給水が取れて便利だった。

スタート30分前までにトイレも済ませて待機所で待つ。
スタート地点は市役所前の一般道であるが、スタート30分前に交通規制が入り、選手は各々スタートブロックに入ることができる。
ここでちょっとしたハプニング。Dブロックの待機場所がDブロックの最前列よりもかなり後方であったのだが、交通規制が入りブロックのプラカードを持ったスタッフについていくと、すでに数列にもなるランナーがブロックの前に陣取っていた。
スタート時の位置どりも大切なのでかなり早くから待機所にいるランナーもいるのでこれは大会側のちょっとしたミスであろう。
それも開会式が始まったら忘れてしまう程度だが・・・

選手宣誓は上田瑠偉選手。
そして恒例のえいえいおーで一気にテンションがMAXになった。

7:00
初参加の第77回富士登山競走がスタートした。

つづく・・・

マラソン・ジョギングランキング


最新の画像もっと見る

post a comment