坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

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「北海道山日和」

北海道マラソン2009 vol.4~復活

2009-09-04 23:53:49 | マラソン大会

タンバリン隊の熱い歓迎に迎えられ、「終わった!」と思って再スタートしてすぐ、31km手前、追分通りのアンダーパスの手前にアミノのT-シャツが見えた。そうだっ!トミーがいたんだと。一縷の望みをかけて一目散に近寄った。みりんちゃんもいた。
「スプレーないっすか?」・・・・目の前にあるではないかっ!
患部にかける。皮膚が一瞬白くなるまで。
「ありがとう!」、再スタートを切った。二人がお釈迦様と女神に見えた。

痛みが取れたというよりも精神的に楽になった。

新川通りも32km地点でお別れだ。左折して再び西野・屯田通りに入る。32.5kmのスポンジも取り、首筋と脚にかける。ここまで来ると付根の痛みより、脚全体の重み、そして次にはふくらはぎに張りを感じてきた。その時だっ。今まで脚のことばかりで気がつかなかったが、50m程前方にマー君2号がいるではないか。明らかにスピードが落ちている。私だって抜かされた10km地点のラップより1分半も落ちているのに。

どんどん追いつく。そして琴似一番通りへ右折するところで後ろについた。「やったぁ」というより、少し腹が立った。「こんな状態の自分が追いついてしまうなんて、なにやってんだ」と。思わず言った。
「こらぁ、こんなところでなにやってんだぁ。もたもたしてると抜いちゃうぞぉ」。
帰ってきた言葉は、
「あとは頼んだぁ!」だ。まったく・・・・人の気も知らないで・・・・といったところで彼には彼の都合があるのだ。
右折して横に並んだところで突然アミノの聖子ちゃんが声を掛けてくれた。意外なところからの応援だったので驚いたが。
「また、二人で並んで走ってるの?」だって!・・・あのぉ、なんか勘違いしてません?

予定外の言葉で力が抜けた。マー君2号の前にでた。振り返ることはしなかった。ここから先、35kmからが本当のマラソンだ。沿道では子供達も精一杯の声援を送ってくれている。なんとなく昨年より子供応援が多く感じるのは気のせいか。それともこの涼しい気候がそれを感じ取れる余裕をくれているのか。

琴似一番通りで野球チームの子供達とハイタッチ。これもこれからの道程に元気をくれた。集中力は途切れていない。いままでのフルマラソンで35kmを過ぎると、「ゴールまであと何キロ?」がったが、今日は「もう何キロ」だった。こんなことは始めてだった。常にイメージはゴールにあった。

35km手前でアミノのS先生の声援を受けた。「これなら3時間・・・・だぁ」と言ってくれていたが肝心なところが聞こえなかった。

35km通過タイム: 2時間38分55秒。  5kmラップ: 23分33秒。

時計を見た瞬間、その意味が分った。3時間10分を切れる可能性があるということだ。心肺機能は「いけるっ!」と言っているが、脚はそうはいかなかった。もうふくらはぎに危険信号が出ていた。ペースを上げればいつ攣ってもおかしくない状態だった。このペースを保持するしかなかった。付根の痛みはもう気にならなかった。

35km過ぎでH婦人が娘さんと声を掛けてくれた。昨年もここで氷袋をもらった。「コーラもあるよ」と大きな声で言ってくれた。「大丈夫!ありがとう」とお礼を言って前を見た。高架を通って琴似栄町通りへ。新川駅横で36kmを通過。この先37.5km地点のスポンジでは再びI山さんが待っていてくれる。脚さえもてばこのペースでいける確信を持てた。

再び新川通りへと左折すると、そのI山さんが大きく手を振って迎えてくれた。今日は何回グッときただろう。残り5km。気持ちはスパートをかけたいくらいだった。

工業高校を左折して北大構内へと入る。

・・・・vol.5へ


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