海外にも活路を見出すD社。中国事業が高配当を続ける中、新たにベトナムで合弁事業を開始した。売上高も3年以内にグループ全体の20%に当たる100億円まで引き上げる。その原動力となり、海外事業を一手に引き受けるKEVINサイトウ副社長に話を聞いた。
●段ボールから印刷紙器・パルプモールド等幅広く事業展開しています。規模はどれぐらいですか。
全体の売上高は持分適用会社のタイを含め約65億円。 . . . 本文を読む
(4)スキー天国
その日ばかりは、寝不足も気にならない。2月の真夜中。凍てつくような寒さの中で、ダウンジャケットを着た24歳の青年は行動を始める。車にエンジンをかけ、暖気運転を行う。そしてスキーを車のキャリアに括り付ける。吐く息が白い。そうこうするうちに仲間が集まってくる。雪山に出発だ。その前に、一軒、寄る所がある。青年の彼女の家だ。彼女は青年よりも1歳年上だ。歳を聞くまでは、まさか年上とは . . . 本文を読む
(3)真冬のサーファー
21歳の青年は、幼友達の二人といつも馴染みのBARでたむろしていた。青年は、大学に通っていた。他の二人は専門学校を出て、働いていたので多少は金があった。従い、青年は飲む人、友人は金を払う人という役割が自然とできた。その頃、三人は偽者のサーファーだった。髪は長く、服装はサーフ・ブランドのTシャツや花柄のアロハっぽいシャツ、ボトムは少しフレアの入ったジーンズやコーデュロイの . . . 本文を読む
(1) 雨のステーション~天気雨
高校を卒業して、大学に入ったばかりの18才の少年は、高校時代の同級生で、短大に通い始めた彼女と喫茶店で会った。少年は、彼女のことが大好きだった。女の子に愛を告白した経験など一度もない少年は、大変な決意で、しどろもどろになりながら自分の気持ちを伝えた。しかし、彼女はあっさりと「ごめんね。他に好きな人がいるの」と言った。彼女と別れた後、少年はバス・ターミナルで . . . 本文を読む
僕達のような世代にとってユーミンは、青春(少し恥ずかしい言葉だが)のBGMだった。
ユーミンはいつしかJ音楽界の女王様になり、毎年クリスマス前に発売されるアルバムは400万枚を超えるセールスを記録した。
ユーミンは「私が売れなくなるのは、都市銀行が潰れるのと同じよ」と言った。
しかし、絶対に潰れないと思っていた都市銀行が潰れるような時代が来た。
それに伴い、ユーミンのアルバムも以前 . . . 本文を読む