虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

アフリカはひとつじゃない!?

2010-07-07 12:59:44 | 南ア-W杯-
今日はW杯ネタというより、アフリカネタ。

みなさんはアフリカはいくつのグループに分かれると思いますか。

「アフリカ=黒人」などという固定観念がありませんか。

正直に述べまして、私も少なからずそう思っていました。

しかし、現実はもちろんそうではありません。

先日もお話しした通り、
今回のサッカーW杯南アフリカ大会に、
アフリカ諸国は史上最多の6ヶ国が出場しました。

“This time for Africa”と歌手のShakiraが『Wakawaka』を歌っているとおり、
今大会は、アフリカの躍進が期待されていました。

しかし、南ア人にとって、
少なくとも私の任地カムシュシュワ人にとって、
「アフリカはひとつじゃない」ような感じがします。

今回のW杯に出場したアフリカの6カ国は、
南アフリカ共和国、アルジェリア、ナイジェリア、ガーナ、コートジボアール、カメルーン。

これを南ア人的に、3種類に分類すると、
アルジェリア‥アラブ人系であるから南アと同グループではない。応援するけど、そんなには‥。
(これはなんとなくわかる。)
ナイジェリア‥同じ黒人だが、人を食べる民族がいるから怖い。あんまり応援したくない。
(これ南ア人がけっこうみんな言ってる話。本当かは不明。)
あとの国‥家族みたいなもの。ファミリー。だから応援する。
(ただしガーナ以外は英語が公用語ではない。あんまり言葉通じないけどね‥。)

おはずかしながら、
アフリカに来るまで、
アルジェリアとナイジェリアは同じ民族の国だと思っていました。

いかに自分がアフリカに対して無知だったかということを
アフリカに来てはじめて悟りました。

いまこうやってアフリカにいて、それを知ることができる環境にいる。

何と恵まれたことなのでしょうか。

どちらにしても、今W杯でアフリカがいなくなったのは、とても残念なことです。

やはり今日もカムシュシュワには、ブブゼラの音が一切鳴り響きません。

観光都市をめざすダーバンの本気度

2010-07-05 20:01:12 | 南ア-W杯-
南ア最大の観光都市と言えば、
もちろんケープタウンだと言えるでしょう。

南アを知らない人も、
喜望峰やケープペンギン、テーブルマウンテン、ロベン島など、
有名な観光スポットをご存じの方がおられるかもしれません。

私は、まだ訪れていませんが、
いつかこの任期中に一度に訪れたいものです。

ただ、南ア第2の観光都市、ダーバンも負けていません。

というわけで、
今回は、W杯をビックチャンスだととらえて、
気合いの入っている街、ダーバンについて紹介します。

まずはじめに、
この街は、W杯に向けて、周遊するバスを新しく整備しました。

それが、これ、People Mover。



一回乗車4ランド(50円)、一日乗車10ランド(120円くらい)です。

各バス乗り場には、
警備員がしっかりついていましたし、車内も外国人旅行者が中心でした。
(W杯が終わるとどうなるのかは、分かりませんが。)



また、しっかりと案内のパンフレットもできていたので、
観光都市ダーバンもアピールできていたのではないでしょうか。



次に、FANFESTにあった、このモニュメント。
書いてある言葉にこの都市の決意が感じられます。



“The Warmest place to be for 2010”

直訳すると、「2010年最も暑くなる場所」。

地理的条件としてもそうなのですが、
どの都市にも負けないというダーバンの気合いが感じられるでしょう。
(これと同じ標語が街のあちこちに掲げてありました。)

さらに、写真には、撮れなかったのですが、
ダーバン随一のショッピングモールに向かう街路樹には、
ダーバンを訪れるW杯出場国各国の言葉で
「ウェルカム」の文字と、国旗をセットで掲示してありました。

日本は「YOKOSO」でした。

加えて、そのモールの店員さんも、
どこで聞いたか分からない日本語を駆使していました。

「ようこそ、ダーバンへ。」とか「こんにちは。」など。

また、今回のW杯に向けて、
ダーバンは、観光マップも新調したと観光局の方に聞きました。



さらに、他都市のFANFESTにはなかった
移動式ATMなども、観光客を意識した取り組みと言えます。



ちなみにダーバンは、
2020年のオリンピックの開催地に立候補しています。
しかも、けっこう本気で。

とまあ相当気合いが入っていたダーバンですが、
いまは、季節が冬なので、シーズンオフ。
W杯が終わってから今年の年末にかけてどのような展開を見せるのか。
私は、個人的に注目しています。

午後8時半試合開始の憂鬱

2010-07-04 20:19:44 | 南ア-W杯-
今日は、時刻のはなし。

今回のW杯の各試合の開始時刻は、
午後1時半、午後4時、そして午後8時半の3種類。

ただ準決勝以降は、すべて午後8時半から始まります。

この時刻はどうやって決められたのでしょうか。

FIFAが世界のことを考えて、
つまり時差を考慮して決定したことと思います。

しかし、こちら南アの黒人たちは、
午後8時半には、だいたい就寝準備をしています。

試合終了予定時刻の午後10時半には、
ほぼすべての人が寝ています。
(南ア白人のことはよく分かりません。)

というわけで、
南ア人のなかで
どれくらいの人が決勝戦を観るのでしょうか。

正直、ほとんどいないことも想像されます。

もしアフリカのためのW杯と題するのであれば、
南ア人がしかも将来を担う子どもたちが
観られる時間に試合を行うべきだと考えます。

まあ興行的に考えると、難しいでしょうが。

というわけで、
午後8時半の開始は、遅すぎるのではと思い、
若干憂鬱になる今日この頃でした。

FANFESTについて

2010-07-04 15:50:37 | 南ア-W杯-
今回は、
この前からちらほらと述べてきた、
『ファンフェスト(FANFEST)』について紹介します。

今回の2010年サッカーW杯では、
W杯の開催都市(9か所)に
FANFESTという施設が作られました。

この施設は、前回大会の2006年のドイツ大会に始められて、
好評だったため、今大会も行われることになったそうです。

まあざっくり言えば、大型パブリックビューといったところでしょうか。

私は、今回の旅行で、
4つの開催都市に訪問して、
そのうち3か所のFANFESTに通いました。
(ダーバン、ポロクワネ、ネルスプリットの3都市です。)

というわけで、
各地方ごとの特徴も交えて、写真をたくさん使って紹介したいと思います。

FANFESTの場所は、各地によって工夫されています。

ダーバンのFANFESTは、
サーフィンのメッカらしく、自慢の砂浜の上にあります。
(ポロクワネはスタジアムのすぐ近く、ネルスプリットは街中にあります。)



入場料は、おとな子どもともに無料です。
ただし、飲食物は、持ち込み禁止です。

その代わりと言っていいのでしょうか、売店がしっかりと運営されていました。
写真は、お酒を販売しているところ。



次の写真は、露店で、パップ(南ア人の主食)等を売っているところです。



あとゲームコーナーやオフィシャルグッズショップなどもあります。
写真は、コカコーラのスポンサー会場です。
(コカコーラ特製のブブゼラのプレゼントがありました。)



またセキュリティ面としては、
かなりの警察や私服警察官たちがいたため、
街中を歩きまわるよりかなり安心できると言えるでしょう。

基本的にW杯の試合は全て、大画面で見ることができます。
(同時刻に複数試合がある場合は、どちらか片方だけでしたが。)

もし来られる場合は、写真の右上にある、
黄色い飛行船を目印にしていただけると、会場に来やすいかと思います。



試合と試合の間では、
会場を盛り上げるために、各会場ごとにこれまた工夫していました。
写真はダーバンでの地元アーティストのコンサートのようす。



どの会場にもMTN(携帯会社)の巨大人形がいました。



肝心の盛り上がり度ですが、
ダーバンは、大都会であり、また砂浜だったこともあり、大好評。

またポロクワネも地元住民を中心に、
外国人も予想外にたくさん来ていた印象でした。



ただ、私の地元ムプマランガ州のネルスプリットは、
ご覧の通り、人気がなく、さびしかったのが印象でした。
(南ア戦は盛り上がっていたようです。)



もちろん場所によって大きな違いがありましたが、
このFANFESTは、
安全でなおかつ、交通の便の良い場所にあったため、
大成功と言えるのではないでしょうか。

私もこのFANFESTでたくさんの外国人、
そして南ア人と話すことができましたし、
日本をアピールできることにもつながったので、とても助かりました。

南アで流行中のフレーズ紹介その③"Laduma!"

2010-07-03 10:57:39 | 南ア-W杯-
今回も南アで流行中のフレーズを紹介します。

今回は、“Laduma”です。

発音は、ラドゥーマとでも言いましょうか。

意味は、と言いますと、
写真を見ていただけたら分かりやすいと思います。

英語が苦手な方のために、簡単に紹介しますと、
一言でいえば、日本語の「やったー」みたいな感じです。
(書いてある内容と全然違う説明でごめんなさい。)

ところで、この写真の広告なのですが、
BrooklynMallという南アの首都プレトリアにある、
協力隊の利用するゲストハウス近くの大きなショッピングモールに
大々的に表示されていました。

この他にもたくさん掲示されていましたが、
今回は“Laduma”だけ紹介します。