今日は、不審者対策の話。
日本では、2001年の大阪教育大学附属池田小学校の殺傷事件以来、
学校の防犯、安全対策の強化が問題視されるようになってきました。
日本の学校では、
監視カメラや防犯センサーで受付してから解錠するなど、不審者対策を練っています。
また登下校中に、地域住民や保護者などの有志を募って、
下校パトロールを行っている学校も増えてきています。
では、南アでは、どうでしょうか。
これは都市部と田舎でかなり異なるように思います。
まず都市部。
都市部では、基本的に徒歩での登下校はしていないようです。
たいていは、保護者による送迎、もしくはスクールバスを利用するようです。
これは、安全面の問題から仕方ないように思います。
また学校は、日本と同等以上のセキュリティシステムが取られています。
前にも書きましたが、セキュリティフェンスを設置している学校も多いようです。
(セキュリティフェンスについてはこちら)
では、田舎ではどうでしょうか。
子どもたちのほとんどが徒歩で登下校しています。
安全面と言うより、コスト面で、保護者の送迎ができないように思います。
治安は、都市部ほどは悪くはないので、仕方ないように感じます。
また学校には、守衛さんがいます。
守衛は原則24時間2交代制で勤務しています。
(守衛さんについてはこちら)
しかし、それでも不審者が学校を訪れる場合はあります。
私が目撃しただけで、過去に10数回あります。
彼らは、たいてい物とりに来たというより、
子どもたちに話しかけたり、近寄ったりします。
学校としては、地域住民にも学校を開放している手前、
すぐに発見できない場合も結構あります。
日本だと、非常に危険な場合、「さすまた」を使う場合もありますが、
南アには当然ありませんので、じっくり話して学校から出て行ってもらいます。
学校で子どもたちが安心して生活を送るため、
私も日本的なノウハウを提供することもあります。
(まあすぐには南アでもできない場合が多いのですが‥)
こういったところで、お役に立てるとは、
こちらに来るまでまったく想像していませんでした。