先週末に、教育委員会から学年末試験のスケジュールが配られて、
小学校では、いよいよ来週月曜日から始まることになりました。
こういった資料は早めに配らないと、
授業をする者としては、指導計画を立てられなくなると思うのですが、
あくまで我が配属先であるCircuitOfficeは、そんなのお構いなしなのでしょう。
自分勝手な行政の対応にいささか憤りを感じながら、
そもそも指導計画を立てず、不満の声すら挙げない現場にも責任の一端があるのでは
と日本との認識の違いに未だ慣れない今日この頃です。
さて、今日は高校の話。
高校では、約3週間前から、
Gr.12(日本で言う高校3年生)の卒業認定試験Matricが行われています。
この試験は、日本で言うところの高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に近いのですが、
全ての教科に対して、高校の内容を無事理解するかテストを行います。
日本と一番違うのは、全てのGr.12の生徒が受験するということです。
日本だとセンター試験があり、
全問マークシートで回答する形式、希望者がお金を払って近隣の大学等受験するのに対して、
南アのMatricは、
記述式の試験で、それぞれの学校が試験の実施、採点を行うという点です。
(日本、南アとも試験問題は全国で共通です。)
この結果は大学進学、就職等の際に、とても重要になってきます。
そのため、試験監督や採点の担当は、学校全体が総力を結集して、行うこととされています。
したがって、その間、Gr.7と8の生徒は授業がありません。
今年は、それが3週間続きました。
これでは学びたいと思う子どもたちの学ぶ権利を剥奪しているように見えます。
実際、この3週間、Gr.8と9の子どもたちが
学校の時間に街で騒いでいるのを良く見かけます。
これは何とももったいない制度と言えますね。
この3週間が終わった今日から、彼らも学年末試験が始まります。
結果は見るまでもなく明らかだと思います。