虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

教科書の使用状況と参考書

2011-06-13 12:19:32 | 南ア-学校-

今日は、南アの小学校の教科書について。

その前に、日本のおさらい。

日本では、義務教育段階の小学校では、
全ての子どもに対して教科書は無償で提供されているのは、ご存知の通り。
(義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律により規定)

そして、配布される教科書は、
教科書検定を無事に通ったもののなかから、
各市町村教育委員会がその地域内の使用教科書を認定しています。

では、南アではどうでしょうか。

南アでは、義務教育段階で教科書無償配布はありません。
(ノートとペンは少数ですが年度初めに無償で配られます。詳しくはこちら)

また、教育委員会から
「これを使いなさい」といった指示はありません。
あるのは、年間カリキュラムのみで、「これを教えなさい」という紙切れだけが届きます。

もちろん南アの学校にも教科書会社があるのですが、
教科書が無償ではないこと、また人口比で子どもが多すぎることなどの
複数の要因が絡んで、一部の学校に限定されています。

ということで多くの子どもたちは、
各担任が決めた教科書を2~3人でシェアして勉強しています。

その結果、授業の大半を、黒板にある説明や練習問題を写すことに費やします。

これでは、写し間違いをしたり(参考記事はこちら)、
宿題の際、分からないときの参考図書がなかったりと
はたから見ると、効率は非常に悪いです。
(南アに来て、改めて教科書の重要性を感じました。)

それが座学中心の一方通行な授業の原因とも思います。

そんなことを考えている矢先、
昨年、南ア政府により全ての小学校に
全ての子どもたちに教科書が配られると発表されました。

多くの先生たちが、
本当にそんな予算があるのかと疑問視していましたが、
そこはさすが南ア、アフリカ随一のrichな国。

今年初めに届きました。

対象は、Gr.1から6までの全ての子どもに対して、
算数科と現地語のテキストが届きました。

中を開けてみると、びっくり。

全面カラー印刷で、写真もふんだんに盛り込まれていて、
とても楽しそうな冊子でした。

しかし、よく見るとお分かりいただけますでしょうか。

これは、教科書ではなく、ワークブック。

数の公式について、解説もほとんどなく、
理解できない子どもたちにとっては、ただ問題集としてしか使えません。

また、このワークブックの内容と
州政府から来たカリキュラムとが結構ずれていて使いずらい、
さらに、このワークブックの位置づけがCIから説明されていない点など、

数々の問題を抱えていますが、
ともあれ、一歩前進といったところでしょうか。


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