虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

誰か教えてよ

2012-03-11 18:20:19 | ひとりごと

私が南アに来てから2年余り。

何かイベントを行うときは、必ずといってもいいほど
学校長、教員あてに提案書類を書いてきました。

その書類は、現在20枚近くになっていますが、
今回も例に漏れず、研究授業の招待状を書きました。

その書類ですが、今回、とある学校の教師よりある指摘がありました。

それは、私の書いた書類の校長宛の宛名のスペルが間違っていること。

校長は、英語で、"Principal"なのに、
私の書いていた英語は、"Principle"。
※主義とか原理という意味の別の単語です。

正直、私は勘違いしていました。
同音異義語なので、まったく気づいていませんでした。

あわてて私の書いた過去の提案書をさかのぼって調べてみると、
やはりすべて、"Principle"でした。

やってしまいました。なんと恥ずかしいことでしょうか。

というより、2年間も生活していて、
誰も私に間違いを指摘してくれないなんて、ちょっと悲しいです。


南ア最後の研究授業

2012-03-11 17:51:04 | 南ア-算数-

帰国も近づいてきた3月1日。

私の任地内の小学校で、Gr.5の教師対象に、研究授業を行いました。

前にも研究授業を行ったのですが、
そのときは、日本のとある大学の教授が中心となって行ったもので、
(そのときの記事はこちら)
純粋に私が企画・立案したものは、今回が最初です。

企画自体は、昨年より持ち上がってきていたのですが、
昨年の第4タームにワークショップが開催できない事態が発生したため、延期になっていました。

というわけで、今日は、
私が企画したものとしては、最初で最後となった研究授業について書きます。

今回、授業を行ったのは、Schoemansdal地区の教師です。

彼は、前回の研究授業にも見学、参加しているので、
研究授業については多少なりとも経験がある方だったので、安心しながら進められました。

今回のイベントにあたっては、
先月より赴任された新隊員の方にも積極的にも参加していただきました。

授業単元は、「二捨三入」という難しい単元。
(二捨三入についてはこちら)

事前の打ち合わせを綿密に行ったので、授業はなかなかいいものになりました。

写真は、授業のようす。画面手前に座っているのが、当日参加の教師です。

その後、反省会をしました。
この手の研究授業では、当たり前ですが、
授業者のよいところを褒めながら、必要に応じてアドバイスするという形が理想です。

今回、私が司会、進行だったため。
彼らの意見を十分にまとめられたか不安でしたが、
予想以上にたくさんの意見がでてきたので、ひとまずほっとしました。


震災から1年

2012-03-11 15:11:36 | Pray for JAPAN

今日、3月11日は、東日本大震災の日です。

昨年のこの日、私は、南アフリカにいました。

この日以降、南アフリカでも連日にわたって
今回の日本の震災のことが取り上げられていました。

南ア人にとって、地震は身近なものではありませんが、
南アにも原子力発電所があるので、連日報道されました。

その後、南ア政府も、日本に対して、援助隊(RescueSA)を派遣しました。

実は、先ほどBBCやCNNでも
追悼式のようすが取り上げられていました。

私も南ア協力隊員の何人かで一緒に、中継のようすを見ながら黙祷しました。

日本から遠い南アから、一日も早い被災地の復興を祈っています。

以下、震災関係の記事のリンクをはっておきます。

Give a Rand for JAPAN

微力な私にできること

被災地に向けてのメッセージ

Vodacomの粋な計らい

先生からもメッセージ

世界から元気を届けるメッセージプロジェクト

CDを買って日本を思う


新隊員の家さがし

2012-03-10 22:37:31 | 南ア-活動の記録-

ブログ更新していなかった間、何で一番忙しかったのかというと、
それは、「新隊員の家さがし」です。

先月上旬に、私の任地に私の後輩隊員が赴任されたのですが、
その際、新隊員の住む予定の家がまだ確保されていなかったのです。

そのため、私が彼の住む家の交渉にあたっていたわけです。

以下、そのときのようすを簡単に説明します。

JICAのルールでは、
隊員の住居は、配属先が候補地を探した上で、
JICAの現地Security担当が視察をして、必要な条件を整備、補強して、
安全性を確認した上で、確定、転居することになっています。

南アの他の地域では、活動先のなかに隊員用の住居(コテージ)があったり、
配属先が費用を負担して、住居を借りたりしています。

しかし私の配属先には負担できるだけの費用がない、
また地域柄、安全性を保証できないということもあり、
現地黒人とのホームステイを推奨しています。

そのためホームステイ先を探すのが、配属先の役割となるのですが、
今回、新隊員が来るにあたって、
うちのCM(サーキットマネージャー)があてにしていた場所が
新隊員赴任直前の1月上旬に使用できないと分かり、
急遽、新たな家を一から探さなくてはいけなくなりました。

この手の話の場合、配属先が率先して探さなければいけないのですが、
CMからは、私に従来の活動と並行して家を探す指示が出されました。

そこで、私の知る人脈をできる限り駆使して、家を探すことになりました。

この時点で、新隊員が赴任する2週間前。
彼はもうすでに南アの首都プレトリアで現地訓練をはじめています。

約2週間の交渉で、ようやく候補が見つかりました。

が、しかし‥最終段階で交渉決裂。

結果、また新たな家を探すことに‥

そのとき、新隊員はもうすでに任地に赴任していて、
とりあえずのゲストハウス住まいを余儀なくされました。
(先輩隊員として申し訳なく思います。)

その後、さらに別の学校をいくつか回って、
ようやく新たな家を見つけることに成功しました。

さっそくCMに電話をして、承諾を得て、
JICAのSecurityCheckを受けて、晴れて新たな住居が決まりました。

この時点で、新隊員が任地に赴任して約10日間が経っていました。

今回、配属先は、途中から私に家探しの全権を移譲していましたが、
次に私のもう一人の後任が派遣される予定なので、
今回と同じ問題が半年後に起こりかねないのが、心配です。

何はともあれ、これで新隊員の住居が確定したので、一安心といったところでしょうか。


なんのための自転車?

2012-03-10 17:37:33 | 南ア-学校-

最近、いくつかの学校で、次のような光景が見られます。

さっそく写真で紹介。

これが何かわかりますか?

そうです。自転車です。
新品の自転車が、一校あたり50台~100台ほどあります。

通学用目的で、州政府より届いたらしいのですが、
なかなか対応に苦慮しそうです。

問題点を以下に挙げていきます。
①誰がどのような形で使用するのか。レンタルは可能か。

学校曰く、家から遠い子が自転車で通学すれば、便利になるとのことですが、
全校生徒700人~1000人の学校で、誰にあげる(貸す)ことになるのでしょうか。

特に、ものの管理が苦手な南ア人にレンタルしようものなら、
すぐに盗難、転売の恐れがでてきます。

②南アの悪路で使用するのは、不便である。

私もJICAより自転車をレンタルされているのですが、
私の任地の道は、割れたビール瓶やガラス片などが多く、自転車がすぐにパンクしてしまいます。

そのため、自転車がパンクしないような運転は難しいものです。

③サイズが子供用ではない?

今回届いた自転車のサイズは、私が持っているものよりやや小さいだけで、
子どもが気軽に使用できるサイズではありません。
適切なサイズの自転車だったら、よかったのですが。

これらを踏まえると、
今回の自転車配布は、あまり効果がないように感じます。

私が予算管理をするのであれば、教科書が最優先かなと思うのですが、
皆様はどのように感じられますでしょうか。