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旅日記

中国南通滞在時のよもやま話(5)懇親会

懇親会の話

南通では会社の人と懇親会を良くしました。殆ど毎週(多い時には3回/週)行いました。中国の社員との懇親会、日本からの出張者との懇親会、協力会社さんとの懇親会などです。

中国人の社員との懇親会の大半は中華料理店で行い、時々日本料理店で行いました。また夏場は夜市と呼ばれる屋外の屋台でも行いました。

日本からの出張者は23か月に1回の頻度であります。この懇親会は日本料理が7割、3割が中華料理でもてなしていました。

協力会社さんとの懇親会は日本料理が2割、8割が中華料理でした。

 

1.夜市

夏季になるとある決まった地域に屋台が集合し飲み食いができる街ができます。南通市では開発区上海路、虹橋路、荷蘭街などに夜市ができます。

安く飲み食いできるのがウリと思いますが、夜とは言え屋外なので、暑い日は大変です。ただバカ騒ぎして暑さを忘れるから問題ないのでしょう。

以前は無秩序に屋台が並んでいましたが、最近は屋台を広げる区域が整理されて整然と並んでいます。

 

<ザリガニ(小龙虾)>

中国人は最近ザリガニをよく食べており、夏の風物詩のようです。しかしザリガニは注意して食べなければ、食中毒を起こす恐れがあるそうです。

注意する点は、腹部の腸には泥などの色々なものが詰まっているので、この部位をきれいに取り出すことです。

沢山の中国人が殻を山盛りにしながら食べています。

 

私も食べましたが、殻を取るのがめんどうくさかったです。味はまあまあです。

 

<ギター流しの女性です>

 

夜市でも沢山このザリガニを売っています。ザリガニの殻を入れる皿があるのですが、大半は地面に落とします。

このためテーブルの下は殻などでいっぱいです。最初は汚いと思いましたが、ちょっと慣れましたね。このゴミなどは夜中に清掃係の人が来てきれいに掃除します。

同じように夜の路地は紙くずやごみなどでとても汚れていますが、朝になると綺麗に掃除されています。

 

2.中華料理店

中華料理は中央の回転テーブル上の皿に盛った料理を皆で取り合う方式が大半です。料理はできた順番に出てきて、回転テーブル上に並べられますが、早めに皿を空にしないと、次の料理テーブルの上に乗り切れなくなります。店の服務員は、躊躇するなく皿と皿を橋渡しにしてその上に乗せます。

 

メニューは中国人に任せましたが、あまり変なものは出てきませんでした。ただ鶏の足や亀が出てきたときはちょっと驚きました。

 

中国人は果物を沢山食べます。見たことのない果物も沢山出てきました。美味しかったです。スイカは年中ありました。

魚は海の魚もありましたが、川魚が多かったような気がします。また料理方法も焼き魚より煮た魚が多かったです。

中華料理と白酒はあっているのでしょうか、ビールやワインを飲む人もいましたが、やはり白酒の注ぎ会いで場は盛り上がっていました。

相手を酔わすのが楽しいのでしょう。注がれる方もイヤイヤをしますが、だいたい注がれて飲み干します。

酒は昔から高価なものだったので、お客にお酒を進めるのが中国人の礼儀で、また「高価な酒をそんなに飲んでは申し訳ない」と断るのも礼儀だったそうです。今もその風習が続いていると、ある中国人が言っていました。

 

中国人は酒は一人で飲むことはしません。必ず誰か(名前を言って促すことが多い)と盃を挙げて乾杯などと言ってから飲みます。酒をよく飲む人を酒鬼(Jiǔguǐ)と言って囃し立てます。あいつは酒鬼だからもっと飲ませろなどと。

なおビールを除く白酒などは酒屋で買って持ち込みます(持ち込み量は取られない)。

ある時4名のアメリカ人との懇親会を中国人も交えて中華料理店で行いました。彼らはあまり食事が捗らなかったようです。彼らのうちにベジタリアンがいたことと、魚などがそのままの形で料理に出されているので食べるのに抵抗があったのではないかと言うことでした。

私はそれもあるが、一つの料理を皆で箸をつけて取り合うのも嫌な気がしたのではないのかと思っています。

 

<回転テーブルについて>

中華料理は回転式の円卓で食べることが多いですが、この回転式テーブルは中国発祥と思われがちですが、東京の総合結婚式場・目黒雅叙園で生まれたものらしいです。創業者の細川氏が開業4年後の1932年に発案したそうです。

 

<中国人の家庭でごちそうになりました>

<鍋料理もあります>

 

<火鍋は人気のある料理です>

Wikipediaによると「火鍋の起源は、内モンゴルの羊肉料理として発祥したものであるとか、磁器口の船乗りが牛・豚の内臓に食塩や山椒を振りかけて完成した事により広まった「重慶火鍋」「四川火鍋」などの名称で火鍋料理が知られるように、中国四川省を発祥としているとも言われるが、はっきりとはわかっていない。」そうです。

 

<日本の中華料理>

日本の中華料理は日本人向けに味付けや調理法が工夫され、創作されているそうです。また日本の中華料理を大きく分けて次の四つの地域の料理名に分類しています(「広東料理」、「上海料理」、「北京料理」、「四川料理」)。 

 

3.日本料理店

日本料理という看板を出しているお店も沢山あり、味はまあまあと思いますが、中華料理と比べると、日本料理の方がお金がかかります。中国人と個人的な懇親会(日本人の奢り)をする時は日本料理店の方が喜ばれました。

私はカツオのたたきが好きで日本にいるときは良く食べていましたが、南通では殆どメニューに載っていませんでした。

カツオは腐りやすいから、日本からの輸送に時間がかかる南通では手に入りにくいのでしょうか?それでも一年に数度メニューに載っていることがあり必ず注文しました。

日本料理店では一人当たり(120~150)元で飲み放題・食べ放題というメニューがあり、大人数で行くときはこれが便利でした。予め予約すると価格が下がります。

食べ飲みの値段で注文できる料理が制限されています。

日本では食べ放題のときには、食べきれる量を考えて注文しますが、ここではそういうことはあまり考えません。

お店の方も沢山残っても気にもしていませんでした。もったいないと言う意識は薄いようです。

日本料理店と言ってもオーナーは殆ど中国人でした。料理人も中国人ですが、日本で料理の修行をした人が大半でした。用務員も割と良く教育指導されており、礼儀正しいお店が多かったです。

 

私の住んでいた近くで1件だけ日本のオーナーの店がありましたが、3年で店を畳んでしまいました。ここのお店は酒を持ち込むと持ち込み料金を取られました。

日本酒のキープもできます、八海山(1升瓶)クラスで600元(~1万円~)でした。

懇親会での出来事ではありませんが、二人である日本料理店に行った時の出来事です。突き出しの中に小さな虫の幼虫のようなものを見つけた時がありました。

このことを用務員に言ったら、新しいのと取り換えただけで、店長からのお詫びもありませんでした。もちろんその後は行くのを止めました。

 

4.こぼれ話

<ラーメン屋でのこと>

開発区星湖101広場付近のラーメン屋に行った時の話です。店内の壁に富士山と五重の塔と桜が一緒に写った大きな絵が描かれていました。

日本を象徴するものが一度に描かれているのを見て、想像の絵と思い、さすが中国凄いものを作成すると、感心していました。しかしこの風景は実際にあるということを後で知りました(お恥ずかしい😅)。

このお店では冷えたビールを置いていませんでした。

冷えたビールが欲しいと言うと、今から冷やすと30分くらいかかると言われましたが、冷たいビールを飲むため30分待ちました。しかし待っている間は常温のビールも飲みました。😅😅😅

 

 

<中国人との歴史の会話>

懇親会の時に中国人と中国の歴史や物語について話したことがありますが、あまり中国の歴史について知らないように思いました。有名な三国志なども殆ど知らない人が多かったです。中国の大学を卒業した人も同様でした。

文化大革命で「人民を毒する旧思想・旧文化・旧風俗・旧習慣を徹底的に除かねばならない」とのスローガンで徹底的に歴史や文化を破壊した影響が出ているのでしょうか?

 

<ラーメンの話> ビャンビャン麺 

以前(2013年)、西安の兵馬俑を見学行った時のことです。

ここには有名なラーメンがあってその漢字の名前n画は57画で今使われている漢字の中で一番字画の多いい漢字と聞いたことがあります。

そのラーメンは食べませんでしたが、その麺は幅広い麺で、きし麺の約4~5倍くらいの幅を持った麺でした。日本でもこのラーメンを食べられるお店があるそうです。

[Biángbiáng miàn(ビャンビャンメン)]と発音します。

 

 

 

<完>

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