この時期に洗濯機が壊れて急遽近くの電機店へ行くと箱入のマスクが沢山販売されていました。
50枚入りで2,980円、勿論中国製です。
左の白い箱は表示が日本語で白マスク、右の青い箱の中身はブリーのマスクになっていました。
ほんの数ヶ月前の約10倍の値段ですね!
マスクがブルーの為か、肝心な細かい表記が中国語の為か青い箱はかなり売れ残っていますが、群集心理か白のマスクは半分以上が売れている様です。
白も青も中国製ですが……。
肝心な性能は、残念ながら不明のままで、発注したのは、早い時期と思われます。
近くで見ていたお客さんが、『コレって医療用かなぁ〜⁉︎』と言われていましたが、心の中で私は、【違います‼️】と呟いていました。
訪問された方へ豆知識)
中国政府は、全世界へ出回る中国製のマスクに最近規制を掛けました。
何故かと言うと、余りにも酷いマスクが輸出されているため中国のイメージダウンを防ぐためです。
マスクの性能は、間の不織布(メルトブロー)で決まります。
BFEやPFE、VFEと言うマスクの基本性能をASTM規格が規定しており、医療で使うマスクの基本となっています。
しかしこのメルトブロー不織布を使わず、スカスカの状態のマスクや性能を保証出来ないマスクが余りにも多く流通してしまっているため、この不織布を政府の管理下に置いたのです。
医療用かそうで無いかを見た目で判断できる様に今後は、一般向けに『非医用』と言う表記が入ると言う噂があります。
現在中国で輸出を待っているマスクやエプロン等のPPE(個人防御具)商品は、中国の港でストップが掛かり、再度許可を得た内容で製造しないと出荷できない様になっていると言います。
まだ私も新しいパッケージは見た事が無いのですが、安全なマスクの流通を期待しております。
少し安くなったからと言って直ぐに飛び付いてはダメです🙅♂️
少しでも安全そうな、BFEやPFEの表記が有るかなど確認してくださいね。
【過去投稿した記事から引用】
マスクに関しては、医療現場で使用してるメディカルマスクも同じで、99.9%防止するなど記載されていますが、これはPFE(粒子サイズ)やBFE(バクテリア)、VFE(ウイルス)の透過率であって、全てのウイルスがマスクをしていれば大丈夫という訳ではないので誤解しないでください。
一般的には、マスクは3層構造となっており、その構造の事を医療業界ではSMSという言い方をします。この意味は、外側の不織布がスパンボンド、中の不織布がメルトブロー不織布、そして内側の不織布がスパンボンド(サーマルボンド)などを使用しているという意味です。
この3層のなかで、一番重要なのはフィルター性能のあるメルトブロー不織布ですが、当然捕集率が高くなれば目が細かくなって、息が苦しくなり長時間の装着ができません。これは、メルトブローの製造が非常に難しく、国産に比べて性能が劣ることが考えられます。
ただ、呼吸が楽なものも過去日本に入ってきた事があります。SARSの時もそうでしたが、日本に入ってきたマスクの中には、この肝心なメルトブロー不織布が無く、単に3層になったスカスカのスパンボンド不織布のみしかなかったものがあり、これは、呼吸は問題なくできるが、防御は殆ど出来ない事になります。
不織布の構造は、和紙と同じようにいくつもの繊維が重なり合い厚みを出している事から、菌がその隙間を通り抜ける際に、繊維に引っ掛かり、外に出てくる数の量が1/100個であったという検査結果から99.9%などという表記を行っています。
(以下規格)
• 花粉粒子の捕集(ろ過) 試験粒子 約30㎛
• BFE(Bacterial Filtration Efficiency) (バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率試験) 試験粒子 黄色ブドウ球菌の懸濁液(約3㎛)
• VFE(Virus Filtration Efficiency) (ウイルス飛沫捕集(ろ過)効率試験) 試験粒子 バクテリアオファージ(約1.7㎛)
• PFE(Particle Filtration Efficiency) (微粒子捕集(ろ過)効率試験) 試験粒子 ポリスチレン粒子(0.1㎛)
現在の新型コロナウイルスのサイズは、0.1㎛以下です。
単純に考えるとPFEのろ過効率が0.1㎛なので大丈夫と思われがちですが、これは間違いです。
あくまで、PFEはポリスチレン粒子サイズなので、ウイルスではありません!
従って、マスクの性能的には、防げないことになりますが、ウイルス感染の多くは飛沫感染となりますので、ダイレクトに飛んでくる飛沫を一時的に防御します。従ってしないよりされた方が良いことには間違いありません。
ただ、鼻の隙間や両サイドの隙間が開いていたり、中には呼吸が苦しいので鼻を出して装着されている方もいますが、それではマスクの性能を100%発揮出来ませんのでご注意下さい!
マスクのご購入時は、上記記載の内容を十分確認し安全で安心なマスクを購入されることをお勧めします。内容が不明の場合は、発売している会社へ、お問い合わせされるのも良いかと思います。
ただ、マスクは命を守る一つの防御策に過ぎませんので、手洗い、手指消毒、環境清拭や口・鼻・目などを触らないことにもご注意して新型コロナウイルスと対峙しましょう。