業務スーパーという言葉をよく聞く。お店をしている人たちが買うところ。
宮古島では「仲宗根スーパー」が業務スーパーのようなところ。
よく刺身を買いに行く。ここには地元の人しか食べないような魚も売られている。
墨イカが売られていたので買ってきた。
レジに持って行くと「水からだよ。」といわれた。
この一言が「イカ墨汁」の本質を教えてくれている。
イカの墨汁は下ぎ薬(サギグスイ)といわれ、頭痛やのぼせ、産後の回復や腎臓、肝臓にも
よいとされる。沖縄にはヌチグスイ(命の薬)と呼ばれるものがたくさんあるが、
イカ墨汁はその代表的なものの一つ。
肉質は柔らかく、甘味があり、脂肪は少なくタンパク質を多く含む。
食品の旨味はアミノ酸によるが、その中でもグリシンやベタインが多く含まれている。
また、コレステロールの減少、貧血予防などに効果をもたらすタウリンの含有量が魚介類では
トップである。イカ墨には癌の予防効果があるとされている。
イカ墨はスーパーで売られている。
イカを買って来て内蔵を取り出して、食べやすい大きさに切って、鍋に入れて、
塩で味を整えてからイカ墨を入れる。本当のイカ墨汁は墨イカをそのままぶつ切りにして
鍋で炊いて塩で味付けるだけ。
沸騰した鍋に入れても墨汁にはならない。オバァが言う通りに水から炊けば、
イカ墨汁ができる。墨イカはなかなか手に入らない。