井戸のことを「井」と書いて「ガー」という。
井戸といえば、天井部分に滑車がついていて、縄の先にはバケツが
ついている ツルベを想像するが、沖縄の井戸の多くが地下に降りて行って水を汲む。
地下に降りていくので「降り井」(ウリガー)という。
平良近郊に散在する降り井(ウリガー)の中で、最も規模が大きいのが
「盛加ガー」 直径約24mの開口部から103段の石段を降りた奥深いところに
水の湧き出る出口があり 石段には当時の女性や子供たちが踏みしめた跡が
今も残っている。
降りガーに入って行くと空気が変わる。
真夏の暑い日でも、まるで冷房が効いているように汗をかかない。
そこだけ別の世界が広がっているような気になる。
水道などなかった時代、人々の生活用水は雨水と各所に散在する降り井だった。
集落は降りガーを中心に形成され、発達してきた。
宮古島の歴史は降りガーを切り離して考えることはできない。
盛加ガーの内部は小規模ながら貝塚層もあり、周辺一帯からは多くの青磁片や
土器片などが採取でき、大きな集落があったことを物語っている。
また、定かではないが14世紀後半に勢力を振るった与那覇原一党の本拠地が
この一帯にあったといわれている。
市指定の史跡であり、近年はパワースポットとしても人気がある。
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