今日観た映画は永遠の0
旦那と娘は原作を読んでいて、私と末っ子君は原作を読まずに映画が先になりました。
あ、長男坊はもう既に1回観てるのですが、もう一度観たいと言って私達についてきました。
最初、旦那は原作のイメージを大事にしたいから観ないと言ってたんだけど、途中で気が変わったらしい。
観終わったあとに、あそこも描いて欲しかったとか、原作と映画の違う箇所とか娘といろいろ議論しあってましたね。
どうやら、原作を読んだ方には物足りないようです。アメリカ兵のこととか、最後の終わり方とか・・
映画では時間が足りないのでどうしても描ききれないことが多くだいぶ不満があるようでした。
でも私は、とにかく家族皆で観れたことにすごく意義がありました。
というのも、明日皆で私の実家に行くから。
着いたらいつも家族みんなでご仏前に手を合わせるのだけど
これまでちゃんと説明したことはなかったので明日子供達に話して聞かせよう。
とってもイケメンで若いこの遺影の男の人は、
あなたたちの曾おじいさんで、若くして戦死したのだよ。と。
そして、私も戦死した爺ちゃんのことがもっと知りたくなりました。。。
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映画が始まってゼロ戦が映った途端に涙がこみあげてきて、もう最後までずっと涙涙でこらえるのが大変でした。
戦争は子供たちからすれば遠い昔のことのように感じるかもしれないけど、
私にすればそんなに大昔の話しじゃない・・私が生まれるたった二十数年前の話し。
今もしも戦争になったら?・・・考えるだけで涙が止まらない。
特攻隊では17才の子も居たそうです。
21歳と17歳の大事な大事な愛する息子たちを戦争にやるなんて私はムリ。
きっとどこかに隠して戦争になんて行かせない。
爺ちゃんが戦死した後、床屋をしながら女手一つで4人の子供を育てた今は亡き婆ちゃん。
どんなに大変だったことか。
死んだ父は昔、
何かにつけて戦後の貧乏話や、進学したかったけど出来なくて悔しい思いをしたことなどをしつこくしてたので、
幼い私にはとにかく鬱陶しくって
「そんな昔の話しなんて知らん。関係なーい。」と言って無視してたっけなぁ・・ちゃんと聞いてあげれば良かったな・・
映画の中で、岡田准一君扮する久蔵が特攻に出る前に、部下に言うセリフがあるのですが、、
あの言葉には胸が痛みました。
そしてすごく申し訳ない気持ちになります。
たくさんの若き尊い命をかけて守っていただいた日本は・・・
すみません・・今こんなんなってしまいました。
便利になり過ぎてちょっとでも不便なことには耐えられなくなってしまいました。
今、お風呂が自動で沸いてずっと同じ温度で浸かっていられるんですよ、スゴイですよね。
物が有り過ぎて有難みを感じれない世の中になってしまいました。
景気が悪い、仕事が無いと言いつつ、若い人はキレイでカッコ良い服でも携帯でも何でも持っています。
もう誰もズボンの膝に当て布とかツギハギとかしてないんですよ、あはは・・
親が一生懸命働いたお金で進学するのは当然だと思い、
くだらないお笑い番組観て、
食わせてもらっている親には感謝の言葉ではなく毒付くこともしばしば。
恵まれ過ぎててその有難さに気付いてない、、そういう子多いです・・・
小さい頃は貧乏がゆえに、笑われたり、悔しい思いしたり、泣いたりツライことも多かったけれど、
金が無いなりに婆ちゃんの愛情こもった手作りおやつがあった。
近所の人たちの温もりが嬉しかった。
人間、明日の命があるとは限らないのだから
私が生きているうちに
私が経験したことや知ってることは何でも伝えていこう。
たとえ子供達が鬱陶しがっても今はわからなくても
後々になって、
あぁ、あの時母が言ってたのはこのことだったんだな、と気づくときが来るから。