「珍しいわね、Eさんがこんなに休むなんて。」 「もう10日もよ。」 「先日電話してみたが留守電になって話が出来なかった。」 休む前のリハビリの日には大分咳き込んでいたようでした。皆さんそれぞれがEさんのことが気がかりのようでした。 たびたびご旅行でお休みをすることのあるEさん。「またご旅行かしら。」 そんな話をしてから1週間がたち 朝リハビリ室のテーブルにEさんのネームプレートが今日もない。 部屋に入ってくる女性陣は着くたびにEさんの席に目をやるのが分かる。
「今日もEさんお休みなのかしら。」 「お電話で話が出来ました。」 一人が安心できる情報を聞かせてくれた。 「まだ咳が治まらないと言っていたので無理しないで今月いっぱいお休みして身体を直してと言いましたから来月からは来てくれますよ。」
Eさんは以前の施設でも一緒で、もっといい施設が無いかなと探しているとき「近いうちオープンする施設があると聞いたの。一度見てくるといいわ。」 彼女の話を聞いてすぐに見学に行ってみた。それもオープンする2日前。 設備もまだ整わないがらんとした部屋。 デイケアーにしては広くて明るい。案内してくれた方も若くはつらつとして柔らかな表情。 すぐに気に入って契約をしてしまいました。「あさってからお迎えに参ります。」 帰ってきてすぐに彼女にお願いをしてきましたと報告。
信頼している大事なお仲間のEさん、先日も電話を掛けてみても留守電になってしまった。 電話にも出ないくらい悪いのかと気になっていました。 今日の昼ごろ電話してみたら彼女が出てくれた。お声は元気そうな声。 「でも食欲が出ない、何か食べないと、と思って食べてもどれも同じになってしまい味気が無い。」 「ゆっくり休んで来週には元気な顔を見せて。」 「貴女は私より大変なのに。」と自分の事より私の身体を心配してくれるなんて、どうしたらいいのでしょう、こんな時は感激してもいいわよね。 ああよかった!!