私は、心が貧しいので、お茶を飲むのもいやになる。
そして、町を自転車で散歩するのも、いやいやにしていた。
珍しい店とか、珍しい町とかは、少しは心も晴れるのだ。
レンガ色の、昔風の家があった。
小鳥の家と、かいてあったので、そばにいってみた。
なにやら、おちゃをのむところらしい、そして、何気なくはいってみた。
あらああ。文鳥がそばにいる、あしもとにも、肩にもとまっていた。
お客様は、お茶をのみながら、文鳥とあそんでいた。
ここは、癒しの喫茶店なのだ。
そして、ここでは、ことりが、店のサービス係である。
たまに、爆弾をおとすが、これもご愛嬌である。
そして、あまがみをしてくれるから、かわいい。
わたしは、端にある小さなテーブルにすわって。
ミルクティーをのんでいた。
白い文鳥が、あいさつするように、手に乗ってきた。
そして、肩にのって、何か頭をかしげていた。
おちついてきた、なんとなく楽しい。
わたしは、一時間ほどいて、退席していった。
それから、私は、この町の小鳥のお店を、さがしてあるいた。
でも、あのときのお店は、なかなか見つからない。
それでも、探して歩いた。
でも、どこにもなかった。きっとまぼろしでもみたのかもしれない。
つかれていたので、夢でも見たのかもしれない。
でも、確かに紅茶をのんで、文鳥と遊んだ気がした。
これが、天使のいたずらかもしれないとおもった。
その日は、文鳥カフェが休みの日だったのだ。
看板がでていなかったのだ。
私は、夢を見たようで、悩んでいたが、また次の日にやさしい喫茶店を発見した。
住宅地の中にある、めだたない、喫茶店。
普通のおうちだから、休みの日には、わからない不思議なお店でも、見つけるとうれしい。
お散歩をしていると、いろいろと発見ができるから楽しいものだ。
暖かくなったら、少しゆっくりと、歩いてみようと思った。
そして、あのやさしい喫茶店で、あったかい時間をすごそうとおもった。