17歳の羽生孝希(青森山田高校)が世界一位の馬龍を破り念願の五輪出場をもぎ取った。日本はこれで男女とも五輪団体出場が決定した。
ロンドン五輪アジア予選第3日目は21日香港で行われ、シングルのトーナメントで男子の羽生孝希と女子の平野早矢香が五輪出場枠を獲得した。これで日本は男女共に3人で戦う五輪団体の出場が決まった。羽生は世界王者の馬龍を破る大金星を挙げて五輪切符を確定すると大の字に倒れ込み喜びを表した。宮崎監督は羽生が勝つには『世界一のピッチの速さをぶっつけるしかない』とアドバイス。チキータというバックハンドの攻撃的なレシーブで崩し、重圧のかかる五輪予選でミスを恐れずに速攻で攻め続けた。勝負どころで最高のプレーを見せた強気なサウスポーはチキータだけは対抗できる技術と胸を張った。高校生の五輪代表は1992年バルセロナ五輪の仲村錦治郎以来となる。五輪団体の一員として卓球日本の悲願である金メダルを目指す。最高の結果を期待したい。