ウルトラマンアーク
第11話「メッセージ」、これもまた、第9話「さよならリン」、第10話「遠くの君へ」に負けないほど、どシリアスなテイストの内容になっていました。
ファンによって好みはどうしたって分かれると重々承知しちゃいますが、あえて、個人的な好みを言わせて貰えるなら、やっぱり、ウルトラマンの変身者には、どっかで壁にぶつかって、悩んで、苦しんで、その結果、自分だけの「答え」をちゃんと見つけてほしいんで、今回のような展開はグッと来ますよね。
ウルトラマンアークに変身するユウマは、敵の強さに敗北してしまった訳じゃなく、自分の信念が通すのが難しいほど厳しい現実に追い込まれた事で、つい、石堂さんに対してぶつけちゃった、キツい一言、それから生じる自責の念、それがぶつかった壁ですね。
なまじ、これまで一緒に困難に立ち向かってきて、友情っつーより、仲間としての絆が出来ていた、と喜んでいたからこそ、防衛軍に籍を置いている石堂さんの言動に、裏切られた感があり、思わず、あんな言葉が口から出てしまったんでしょうね、ユウマは。言ってしまった後のユウマの表情、これは実に切なくて、見ているコッチが辛かったです。そんな失言をしてしまったユウマを叱責せず、かと言って、スルーもせず、「休憩しろ」と言ってくれた伴さん、やはり、大人ですわ。
それにしても、今回、地球に飛来したギヴァス。目的は何なんでしょうか? 「ギヴァス」って単語が、「敵」と翻訳されてはいますけど、本当に、地球の侵略が目的なんですかね。弟を守ろうとした姉の勇敢さに感化されて、オカグビラから守ったって感じですし、怯えながらも、ちゃんとお礼が言えていた少女に、何かを感じていたようです。ただ、相手の攻撃を模倣する能力、これは厄介。子供らを守ろうとして無茶をしてエネルギー切れに陥り、変身解除されたにしろ、あのまま戦っていたら、アークは確実に負けていたかな・・・果たして、ユウマは、この壁を乗り越える事が出来るんでしょうか。そして、その壁を乗り越えた時、新たな力を得るのかな・・・
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ35「碧き王者」、繰り返しになりますけど、やっぱり、最強ロボが登場する回はテンションが否応なしに高まるもんです。
ディスレースによって、囚われの身になってしまったビュンディ。そのビュンディを使って、ハシリヤンのボスであるスピンドーが執着しているブンブンの身柄を拘束する事を、ディスレースは目論んでいましたが、そんな外道の思惑に、易々と乗るほど、ブンブンジャーは温くありません。彼らは、自分達のハンドルを他者が勝手に握って、進みたくない道を選ばせようとするのを嫌うんですから。キャノンボーグと同じで、自分じゃ、知性系の幹部、とディスレースは思っちゃいるんだろうが、やはり、詰めの甘いバカなんだろう。
ブンブンジャーが来てしまった事で、いきなり、自分の計画がご破算になってしまったもんだから、ディスレースはすぐさま、ビュンディで彼らの動きを封じようとします。しかし、ディスレース、忘れているな、ブンブンジャーには頼りになる六人目がいるんだぜ。サンシーターじゃ、ブンバイオレットを止められる訳がなく、簡単に、ビュンディを取り返されちゃいました。虎の子である人(?)質を失って激昂したディスレースは、自分の役に立たないサンシーターにクビを告げます。普通なら、慌てふためく場面ですけど、サンシーターたちはマッドマックスを慕っている身、そんな彼の尊厳を傷つけたディスレースの為に働きたくなかったサンシーターたちは、むしろ、喜々として、この場から一目散に退散します。
残されたディスレースは、ネジレッタをブンブンジャーに嗾けますが、チャンピオンブンブンジャーにパワーアップした彼らを戦闘員の大群程度で止められる訳ぁないです。当人(?)としちゃ、自分が逃げる時間を稼がせるつもりだったんですけど、それも叶いません。ここで、また、テンションを高くさせてくれます、制作陣。玄幡さんが復讐鬼に堕ちなかった事態は喜びながらも、彼が過去にけじめをつけて、しっかりと前に進む事も応援している大也らは、ディスレースとの一騎打ちを、ブンオレンジに単身で任せます。仲間たちに応援され、気合が入り直したブンオレンジの強さは、これまでの比じゃありません。例え、スペックで勝っていたとしても、ディスレースじゃ、今のブンオレンジの攻撃は防げず、痛烈な一撃を喰らう羽目になりました。
それでも諦めず、巨大化し、宇宙へ逃げたディスレースは、中々のものですが、ここで逃がす訳がありません。ブンブンジャーたちは、チャンピオンキャリアーにブンブン水素カーを装備し、宇宙へ向かいます。戦隊スーツを着ていても、やはり、Gは凄まじいってのがリアルでしたね。前作『王様戦隊キングオージャー』のゴッドキングオージャーが前代未聞の20体合体の最強ロボだったからか、逆に、合体する素体の数を少なくしてきましたか、今回は。ブンブントレーラー、チャンピオンキャリアー、ブンブンオフロード、ブンブンワゴンの四体で、優勝バクアゲ合体を決め、爆誕するのがブンブンジャーロボチャンピオン。「王者」と付いているだけあって、その強さは別格。最強ロボが、相手の攻撃をものともせず、どストレートに突き進んでいく様は魅力的ですよね。最強必殺技である、バクアゲチャンピオン・ブンブンゴールインをモロに食らったディスレースは撃破されますが、最期に、不穏な負け台詞を残していきました。スピンドーがヤバいのは明らかですが、今回の一件で絆が強まったブンブンジャーなら、きっと、大丈夫!!
仮面ライダーガヴ
第9話「トリックオアダンス!」の後半は、メインが絆斗からショウマに移り、ガヴの新フォームも登場!
ヴァレンが、子供の消失事件を起こしているグラニュートと戦い、正体に迫るヒントを得ているとは露知らずなショウマは、ハロウィンが一日で終わってしまった事に、地味にショックを受けていました。ショウマ、悪い奴じゃないんだよな。ただ、幼少時、グラニュートの世界で暮らしていたからか、一般常識の類が欠落しているのかねぇ。でも、そのおかげっつーか、恥ずかしげもなく、お菓子を貰いまくった事で、新たなゴチゾウを生み出せた訳か。
私自身が、あまり、飴玉と言うか、キャンディーの類を舐めるのが好きじゃないにしろ、子供の頃に貰ったペロペロキャンディーってのは、不思議と印象に残るもんです。ペロペロキャンディーの硬さに、ショウマはビックリしながらも、どれだけ舐めても、すぐには融けない点に感動。ショウマの心が美味しさで震えた事で誕生する眷属、それが、ゴチゾウ。今回、誕生したのは、グルキャンゴチゾウ。見た目やサイズこそ、他のゴチゾウと変わらない感じでしたが、まさかの重量級で、普通の人間よりも遥かに怪力のショウマですら驚き、力を入れなきゃいけないほど。
新たなゴチゾウと出逢えた喜んだのも束の間、折角、手に入れたお菓子の盛り合わせを、エージェントに奪われてしまい、ショウマは大慌てで追いかける。当然、到着した場所は、ジータとシープが罠を張っていた。基本フォームであるポッピングミフォームに変身したガヴだけど、ニエルブが用意した高熱線レーザー装置により、装甲を溶解されてしまう。チョコダンフォームにチェンジするも、結果は同じ。ガヴの装甲は熱に弱い、そこに気付き、弱点を攻めるのは大したもんである。だが、いつだって、敗北ってのは、油断や慢心で、勝利を確信した時に這い寄っているもんだ。
一発逆転に懸け、ガヴはグルキャンゴチゾウの力に頼る。勝ちを確信したシータ、ジープが目の当たりにしたのは、仮面ライダーガヴ グルキャンフォーム!! これまでのフォームも割と怪物じみたトコがあったけど、このグルキャンフォームは突き抜けている。けど、異形に見合って、その強さは本物で、この劣勢を引っ繰り返せた。ショウマが舐めても融けない、メッチャ固い、そこに感動した時に生まれた事もあり、グルキャンフォームの防御力はズバ抜けており、レーザーの熱など物ともしない。しかも、機動力をあえて全捨てし、その分を防御力と腕力に振っているから、一撃の重さがえげつない。その上、他のフォームじゃ扱えないほど重く、なおかつ、反動も凄まじいブルキャンガトリングで、洒落にならない重火力を揮う!!グロッタの姐御と戦ったヴァレンもマッチアップ運が悪いけど、エージェントも割とツイてないな。にしても、ジータとシープ、奥の手も用意してなかったのか・・・無職待ったなしやん。