ウルトラマンブレーザー
諸事情で、第8話「虹が出た(後編)」を録画し損ねてしまったので、感想はお休みにさせていただきます。
おかしいなぁ、何故か、10月22日(日)に、静岡第一テレビで放送されたのは、第9話「オトノホシ」だったんですよね。
一体、いつ、第8話を放送したんだろ、静岡第一テレビは。
王様戦隊キングオージャー
第34話「シュゴ仮面の逆襲」、これには、ただただ、仰天させられましたね。既に、30話も超えているのに、まるで攻めっ気を緩めて来ない。もちろん、他の作品を馬鹿にするつもりはないが、さすがに、ここまで、ファンを圧倒するほどの怒濤感は強くなかった気はする。
地球で、『獣電戦隊キョウリュウジャー』との絆を結び、共闘し、見事に勝利したギラたちは、宇宙船でもあるキングコーカサスカブト城でチキューへの帰路に付いた。まぁ、道中、色々あった事だろうが、何とか、チキューが視認出来て、なおかつ、本物である事を電波の有無で確認できる距離まで到達。やっと、帰って来れた、と安堵したのも束の間、ギラたちが帰ってきた場合に備えていたのか、チキューを囲むように、宇宙へ配置されていた、恐らくは、グローディーが復活させたシュゴッドに襲われる羽目に。ゴッドクワガタが被弾覚悟で道を切り拓いてくれ、また、ヤンマの見事な操作で、城は無事に元の場所へ着地・・・・・・リタ、あそこで、まさか、突っ込む事を選択するかね。
しかし、帰ってきたギラたちに、民は歓喜や安堵するどころか、憎しみや失望を剥き出しにして、石を投げてきた。当然と言えば当然なのだが、やはり、相対性理論が起こっていて、ギラたちは数日ほどのつもりでも、チキューでは半年近い時間が経過してしまっていた。その間に、ダグデドは、やり方を変えていたのだ。異なる種族を争わせるのではなく、人間の醜い欲望を、贅沢などで刺激し、ゆっくりと滅ぼすやり方に。残念な事に、このダグデドのやり方は、見事、成功しちまってたんだろうな。人間、一回、贅を貪ってしまうと、堕落するのは簡単だ。ダグデドに、王族にしてやる、と言われたシュゴッダムの民たちは、醜い欲望を剥き出しにして、ギラたちを追いかけ回す。ほんと、これ、子供に見せていいのかねぇ。
ギラたちに欲望の矛先を向けるのは、人間だけではなく、未だに悪心を持っていたバグナラクの怪ジームも同様だった。姿形こそは異形でも、心根は人間のそれだもんな、キンバエジームの欲望丸出しっぷりには、むしろ、リアリティがあったわ。飛行能力と、蠅らしい、うざったくも機敏な動きに、キングクワガタオージャーはやや苦戦するも、ヤンマが作っていたキングガブリカリバーとオージャカリバーの二刀流で、見事に圧倒し、勝利を飾る。キンバエジームをブッ飛ばしたギラたちは、コガネと共に児童養護園へ。そこには、トウフの高級菓子や、ンコソパのゲームが普通にあり、子供らもまた、贅沢を覚えつつあった。引っ掛かる事はありつつも、子供たちが笑顔なら、それでいい、と自分を納得させようとするギラ。そんな日和ったことを言うギラに対し、コガネは苛立ってしまう。こんなのは、本当の幸せでも、平和ではない、と。その言葉で、ギラは目が覚めたのか、悪魔と罵られようが、国に仇為すモノは全て叩き潰す、と安定の邪悪の王ムーブをぶちかます。
先の攻撃で、ゴッドクワガタがダメージを負ってしまっており、未だに戦える状態ではなかった。ゴッドクワガタは、キングオージャーのメインパーツと言ってもいい存在。つまり、ゴッドクワガタがいないと、キングオージャーを降臨させられないのである。まさかの窮地に、助け舟を出してくれたのが、意外な存在だった。ここで、まさか、ガブティラが出てくるとは・・・え、いいの、地球の戦いは? と不安にはなるが、心強い味方であるのは事実。ガブティラ、ゴッドトンボ、ゴッドカマキリ、ゴッドハチ、ゴッドパピヨンが合体した事で、新たなロボ、キングキョウリュウジンが爆誕!! 激熱なダンスを踊りながらの戦闘スタイルで、見事にキンバエジームを圧倒し、完全勝利!! 個人的に気になるのが、このキングキョウリュウジンが、他のガーディアンウェポンズや、ゴッドカブト、ゴッドタランチュラと合体できるか、どうか。
そして、今回、最も衝撃的だったのは、やはり、シュゴ仮面の正体。いや、まぁ、驚いたっつーか、コイツしかいねぇだろうな、と薄々、勘付いてはいました。えぇ、ラクレスでしたね。崖落ちパターンでしたから、生きてはいるだろう、と予想はしてました。ですから、ここで考えるべきは、ラクレスの真意。未だに、解らないんですよね、ラクレスの性根が悪なのか、それとも、正なのか、が。本当に、心から、民を消耗品扱いしているクズ野郎なら、もう一度、心置きなく、完膚なきまでに叩き潰せばいい話。ただ、チキューを守り、ダグデドを倒すために、あえて、ダグデドに忠誠を誓い、ダグデドの弱点を探ろうとしているってパターンも有り得そうなんですよね。いずれにしろ、ラクレスとの再戦は避けられないでしょうし、まずは、他の五道化に支配されてしまっている他国をどうにかする必要がありそうです。
仮面ライダーガッチャード
第8話「グレイトなきずな」、今回も泣かせに来たなぁ、と唸らされました。今回、親子関係を見つめ直すキッカケになったって人も多いかもしれませんね。
前回、どういう訳か、いきなり、サボニードルがドライバーから勝手に飛び出した事で、空中で変身解除になってしまった宝太郎。サボニードルがドライバーから勝手に飛び出した理由は、作中じゃ語られてませんが、推測する事は出来るかもしれません。一つは、サボニードルが明るい一方で、臆病な性格であるため、戦いに怖気づいてしまった。もう一つが、ドラゴンフライマルガムの正体に気付いてしまったから。どっちかは判りませんが、宝太郎がマヂモンのピンチに陥ったってのは変わりません。
割とコメディチックな所がある作品ですから、ギリギリのところで木の枝に服が引っ掛かって助かる、または、ホークマルガム戦との借りを返す意味合いでヴァルバラドがゲキオコプターで助けてくれる、どっちのパターンだろ、と思ってたんですが、さすが、『仮面ライダーガッチャード』と一之瀬宝太郎、そんな私の予想を上回る行動を魅せてくれました。空中で、宝太郎は「ギャンボエール」と「スパイクル」をドライバーへ装填、仮面ライダーガッチャード スパイクホエールワイルドにフォームチェンジして、見事な着地(?)を決めたではありませんか。『仮面ライダービルド』っぽい変身ボイスを入れるなら、「シャカリキギガマウス」か「大海原の全力ペダル」でしょうか。強烈な潮吹きでドラゴンフライマルガムを怯ませ、すぐさま、理玖を連れ、その場からの撤退を選んだ宝太郎。この即断即決はシビれますね。
安全な場所まで到着するやいなや、これまでの、生意気っぷりはどこに行ったのか、と驚くくらいに取り乱し、サボすけはどこに行ってしまったのか、と理玖は宝太郎に詰め寄る。何とか落ち着かせ、話を聞いてみれば、理玖は自分の将来を考えてくれている、教育熱心な父親に素直に従ってはいたものの、どこか、息が詰まるような感覚があったようです。そんな折に、理玖はサボニードルと出逢い、確かな友情を築いていました。しかし、傍目から見れば、やり過ぎだろ、と思うくらいに、息子の教育に熱が入っている父親だからこそ、息子のちょっとした変化にも目敏かったらしく、サボニードルが見つかってしまい、捨ててくるように強制されてしまったようですね。自分を想ってくれている父親には逆らいたくない、でも、サボニードルとの友情も無かった事にはしたくない、板挟みになっていた理玖が見たのが、メカニッカニを捕獲している宝太郎たちで、この人になら、サボニードルを託してもいいかも、と判断したんだろうな。でも、いざ、本当に、サボニードルとお別れになるとなって、ようやく、自分の本当の気持ちに気付いたようだ、理玖は。
無理に大人ぶろうとしていた少年の本心が、やっと聞けた宝太郎の、元々、高かったやる気は更に燃え上がる。高性能サーチ能力を有するスマホーンの力を借り、宝太郎は、理玖を、サボニードルと初めて出会った公園で再開させる事に成功。理玖は、やっぱり、サボニードルは自分のかけがえのない親友だ、と自覚したようです。だけど、そこへ、あまりにも良いタイミングで、理玖の父親・堅二が姿を見せました。まぁ、予想通り、ドラゴンフライマルガムの正体は、堅二でしたね。悪意を持つ人間がケミーを取り込む事で、マルガムは生まれます。堅二のそれは、悪意と呼びづらいですね。子供の将来を憂う、親であれば、誰もが持っている気持ちですから。ただ、やっぱり、度が過ぎていたり、歪んでしまうと、悪意に近くはなるのかもしれません。そんな感情が表に出たような異形と化した堅二に、気持ちがザワついた親御さんもいるでしょう。
堅二の父親として理玖を心配する気持ちに理解は示す一方で、親であるならば、子供の友情にまで、ゴチャゴチャ口を出すな、と憤りを露わにする。ガッチャードに、ドラゴンフライマルガムを倒されてしまっては、大いに困るラケシスは、自らもハピクローバーを取り込んで、クローバーマルガムと化すと、ガッチャードの足を蔦で縛り上げてしまう。一転してピンチになってしまったガッチャードだが、ヴァルバラドがクローバーマルガムの相手を引き受けてくれ、また、ドッキリマジーンとガッツショベルのカードで、ドッキリショベルへフォームチェンジ。足の拘束を引き千切り、また、シャボン玉を出しながら腕をグルグルと回し、ドラゴンフライマルガムを酩酊状態にさせる事に成功。ドッキリショベルは「サプライズを掘り起こせ!!」か「剛腕マジシャン!!」でしょうかね、変身ボイス。
理玖の「お父さんを救って」と言う願いを叶える事もあってか、温厚なサボニードルも戦る気スイッチがオン、一気に、テンションMAXへ。再び、ニードルホークへフォームチェンジしたガッチャードは、サボニードルのトゲトゲボンバーを喰らって、未だにフラついているドラゴンフライマルガムに、必殺のニードルホークフィーバーをかまし、堅二からグレイトンボを引き剥がす事に成功しました。ヴァルバラドの方は、ハピクローバーの回収には到らなかったものの、ラケシスを戦闘から離脱させていました。りんねに接触し、意味深な言葉を吐いていたアトロポスの言動も含め、三姉妹はまだまだ、謎が多い。ある意味、熱い戦いに重きを置いているっぽいクロトーは解り易いのかな。それこそ、第三勢力が出てきて、ガッチャードを倒そうとしたら、割り込んできて、救う気もします。
ミナト先生は、宝太郎が早急にサボニードルを回収していれば、理玖と堅二の父子関係に亀裂は入らなかった、と厳しい意見を口にします。その言い分も正しいにしろ、堅二のスタイルを考えると、サボニードルが絡んでいなくても、いずれ、父子関係は良好から程遠いものになっていたんじゃ。むしろ、宝太郎がお節介を働いて、父と息子がお互いにちゃんと向き合えたからこそ、笑顔になれた気もする。まぁ、そこんとはミナトも解かっていた上で、教師としては釘を刺しておき、人生の先輩としては記憶を完全には消さないって甘さを見せてくれたんだろうな。一時的にではあるにしろ、理玖とサボニードルの友情を引き裂いた事に罪悪感を抱く宝太郎は、改めて、人間とケミーが共存できる世界を、自分の手で作る、と気合を入れ直していました。デカい夢には、それに見合った障害が発生するのが道理。でも、宝太郎とケミーたちなら、そんな壁、キズナの力でぶっ壊せる、と私は信じたいですね。