ウルトラマンアーク
特別総集編「SKIPミヤコ市分所にて」は、その名の通り、総集編でした。
第13話「シュウのレポート」で、ウルトラマンアークの戦いを振り返る内容をやったばかりなのになぁ、とは思いはしましたが、やはり、第14話「過去の瞬き」、第15話「さまよえる未来」が、今後の展開を左右する重要なものであったのを考えると、むしろ、このタイミングでしっかりと基礎知識を学び直すのは大切ですかね。
今回、メインっつーか、進行役を務めていたのは、フジヤマ市分所から盥回しにされ、関西のミヤコ市分所の所長を命じられた中村さんと、そのミヤコ市分所唯一のメンバーであるマイコッピー。フジヤマ市分所のチャッピーも、結構、クセの強いキャラでしたが、そのチャッピーに負けないほど、このマイコッピーもアクが強かったですね。話し方の奇天烈さもインパクトが大きかったですけど、ウルトラマンアークガチ推し勢かい。
各地の分所を短時間で転任させられた所為なのか、昨今の状況に疎くなっていた中村さんは、マイコッピーから、オニキスについて教えられ、驚愕していましたね。星元市に、異常なほどの数の怪獣が出現していたのは、オニキスが原因でした。まぁ、銀河一つを消し飛ばせるほどのエネルギーを凝縮させたものですから、古代怪獣の目覚めを促す、各地の怪獣を誘因する、時空の壁を歪めて遠く離れた星との交信を可能にしてしまう、くらいの事態は引き起こしても不思議じゃありません。そのオニキスの行方が判らなくなった事で、その異変が収まるのか、それとも、違う異変が生じるのか、そこはまだ分かりませんね。
優秀と言い切れないにしろ、特段、無能って訳でもない、と感じたのは、中村さんの、ウルトラマンはアーク以外にもいるんじゃないかって考察。そりゃ、いるよ、と私らは思った訳ですが、中村さん達の世界に現在、出現しているウルトラマンはアークのみ。だからこそ、この発言は、もしや、アークと他のウルトラマンが出逢い、共闘する事を示唆しているのでは、と期待が膨らんでいます。やっぱり、共闘する可能性が高いのは、ブレーザーですかね?
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ40「はかれない男」は、私の推しの一人である錠さんが、ど真ん中メインの内容で、しかも、錠さんのカッコ良さが炸裂しており、朝からテンションが爆上がりでした。
自分が弟子を取るには未熟と思っているからなのか、それとも、本当に子供の相手が得意じゃないからなのか、その辺りは定かではないにしろ、射士郎から、ブンブルーに弟子入り志願の少年・イツキの相手を押し付けられた錠さん。ここで、さすが、錠さんと感じたのは、射士郎だけじゃなく、ブンブンや玄幡さんも、その場から逃げた事を悟りながらも、イツキを無碍にも出来ない、と気持ちを切り替えて、彼に、自分らしい、ヒーロー活動をちゃんと見せよう、と行動を開始するトコですよね。
ただ、まぁ、錠さんのスタンスっつーか、ヒーローとしての軸は、子供には伝わり辛いものだったらしく、解りやすい特訓や戦闘をしないどころか、ドラマの撮影とは気付かずに、演者を投げ飛ばしてしまった錠さんに、イツキ少年は不快感を露わにし、ヒーローは間違えちゃいけないんだ、と憤ります。彼が、ここまで、間違えないヒーローにこだわるのは、自分の不注意で弟にけがをさせてしまったから。イツキ少年が、自分が悪い、と思い込んでしまう、それはそれで当然ですけど、私からすると、この年齢の兄弟だけで公園で遊ばせていた親にも問題があるんじゃ、と思ってしまいます。
イツキ少年が抱えている苦しみを錠さんと未来が知ったタイミングで、町では出世を目論むサンシーターたちが生み出したタイジュウケイグルマーが人々からギャーソリンを搾り取っていました。その手段なんですけど、これは、むしろ、大人だからこそダメージがデカい!! 自分にとって恥部となる数字を明らかにされる、これはキツすぎますって。正直な話、私が、このビームを喰らったら、どんな数字が出るか、想像するだけでブルっちゃいます。未来も、仲間には知られたくない数字を明らかにされてダメージを喰らい、錠さんもビームを受け、恥ずかしい数字を表示されてしまいます。しかし、ここが、錠さんのパないとこ。確かに、恥ずかしい、とは思っている。けれど、錠さんは、その数字を出す事になった失敗から、ちゃんと学んでいました。そのアクセル全開の性格を形作ったのは、自分の失敗を許してくれ、なおかつ、優しさを失わず、チャレンジ精神を大事にしろ、と背中を押してくれた父親。その父親を、金子昇さんが演じていたってのは、戦隊ファンとしちゃ最高。
イツキ少年に、カッコいいヒーローとしての姿をバッチリと魅せた錠さんは、ブンブラックへと変身。ブンレッドたちからの想いも託され、タイジュウケイグルマーを強烈なパンチで撃破しました。巨大化したタイジュウケイグルマーの狡猾な作戦に、ブンブンジャーロボチャンピオンは思わぬピンチに追い込まれます。確かに、最強ロボですから、2000tはオーバーしていても不思議じゃないですわな。通常のブンブンジャーロボにしたって、総体重が3500tらしいですから、これまた、ピンチ。そんな仲間の窮地を救うべく、颯爽と駆け付けてくれたのが、ビュンビュンマッハーロボ トッキュウカスタム。ブンバイオレットとビュンディー、先輩らの力、活用してますねぇ。車じゃなくて烈車だから、タイジュウケイグルマーの作戦は通用しないって理屈、これも見事でした。確かに、未来がツッコんだ通り、屁理屈ですけど、世の中、辻褄が合えばこじつけであろうと何の問題もありません。イツキ少年と弟くんが仲良く遊んでいる様子に、錠さんが満足気にしているのはグッと来る一方で、スピンドーたちと繋がっている内藤たちが何を企んでいるのか、そこに不安が湧き上がっているのは、きっと、私だけじゃないんでしょうねぇ。甘い、と言われるかもだけど、大也の師匠である内藤さんは、ここぞってタイミングでハシリヤンを裏切って、大打撃を与えるつもりなんじゃないかな、と予想しています。
仮面ライダーガヴ
第14話「奇跡の覚醒!ケーキング」は、新たにして、これまでのフォームチェンジとは一線を画す強力な形態であるケーキングフォームの初お目見えに興奮待ったなしであったと同時に、『仮面ライダーガヴ』の制作陣、特に、脚本を担当している香村純子さんは鬼か何かか、と戦慄をさせられました。
熱に強く、防御力が高いペロキャンフォームで、どうにか、シータとジープの強烈な攻撃を受けきるも、やはり、踏ん張り切れず、崖から落下を余儀なくされてしまったガヴ。ライダーファンとしちゃ、崖から落ちたなら、一先ずは安心、とセオリーを信じていたので、そこまで不安は覚えちゃいませんが、シータとジープも、ショウマの死体をちゃんと確認するまで怒りが収まらないのか、エージェントを召喚し、捜索を命じます。どっちも傲慢っつーか、ガキっぽい性格ですけど、この油断しないあたりは、さすがだな、と感心しました。
エージェントらより先に絆斗が自分を発見してくれたので、首の皮一枚が繋がったショウマ。けれど、彼はその場でジットして体力を回復する事よりも、一刻も早く、自分を心配してくれている幸果を安心させたい、と痛む体を強引に動かして、彼女の元に戻ろうとします。グラニュートへの憎悪を煮え滾らせながらも、何だかんだで、胸の内に優しさがしっかりと残っている絆斗は、そんなショウマに肩を貸し、幸果の元に連れて行ってくれました。当然ですけど、ボロボロのショウマを見て、幸果は驚いてしまいます。彼女にこれほどまでの心配をかけていた事に、ショウマは改めて胸を痛めながらも、自分が作ったケーキを、彼女に食べて貰いたい、と希望を口にします。幸果も、そんな場合じゃない、とツッパねる事も出来たんでしょうけど、ショウマの姿に何かを感じ取ったようで、彼の作ったケーキを頬張り、幸せそうな笑顔を見せてくれました。自作のケーキの美味しさを舌鼓を打ちながらも、ショウマは幸果の反応に、これまでとは違う幸せで、胸が満たされるのを感じたようです。
そんな折、ショウマへの復讐を諦めていないジープとシータが、行動を開始します。無関係の人は傷付けさせない、とショウマは二人が待つ倉庫に、幸果、絆斗と交わした約束を胸に向かいます。短時間で戦えるまでに回復しているショウマに動揺しながらも、シータとジープは双子ならではの連携の強さで、再び、彼を追い詰めます。けれど、今のショウマは、先の戦いの時よりも大事な約束をして、この戦いに臨んでいます。引き離されたくない、そんな双子の動機が弱い、と一概には言えませんけど、今回ばかりは、ショウマの「この二人に勝って、生きて帰る」、この決意の方が明らかに上回っていたんでしょう。その気持ちは、ケーキを食べた時に生み出ていた眷属・ケーキングゴチゾウへと伝わり、ガヴはケーキングフォームへのパワーアップを果たしました。王らしい意匠が盛り込まれているだけあって、その強さはずば抜けており、シータとジープの連携力ですら太刀打ちできないほどでした。しかも、ホイップ兵を生み出す、と言う能力持ちなので、エージェントの軍団が持つ数の利すら通用しません。
正直なとこ、ショウマは優しいトコがあるので、戦闘不能になるほどのダメージを与えたら、この双子を許しちゃうんじゃないかな、と危惧はしてました。ただ、シータとジープは一線を越えており、なおかつ、二人の反省しない性格も知っているショウマは、一緒にケーキを食べる事が出来ていたら今とは違った関係性を築けていたかも知れない、と考えながらも、その儚い幻想を振り切って、シータとジープに対し、全力の必殺攻撃を繰り出しました。ここで、ホントにやりやがった、とファンがブルっちまった展開。誰にも仲を引き裂かれたくない、ずっと一緒にいたい、いて欲しい、と思い合っている双子、その思いをしっかりと見せておいてから、シータがジープを庇って死亡するって・・・エグいわ。でも、嫌いじゃないんだよなぁ、こういう展開。ジープ、絆斗とは違った路線の復讐鬼に成り果てそうだなぁ、と暗い気持ちに襲われているのに、まさか、畳みかけるように、酢賀とニエルブが繋がっている事まで明らかにしてくるのかよ・・・ほんと、この『仮面ライダーガヴ』、攻勢的だわ。