『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2025/3/2分)

2025-03-07 22:01:03 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第1話「ゼロ師匠からの招集」、掴みとしてはバッチリだな、と感じました。

今回の主役っつーか、様々なウルトラマンの歴史から学ぶ立場にいるのは、ウルトラマンゼットのようです。

ウルトラマンゼットは、ちょっと日本語の使い方が妙ちきりんだったり、やや血気盛ん過ぎる面はあるにしろ、潜在能力は十分に高く、これまでの激闘で、しっかりと成長しているので、今後が楽しみな若手ウルトラマンの代表格と言っても良いくらいでしょう。

そんなゼットが師匠と(ほぼ一方的に)慕うゼロに呼び出されたのは、寂寥感が漂う謎の星。ホントに、リスペクトしているのか、と思うようなゼロに対する意見は飛び出したものの、ゼットは突如、自分の目の前に出現した光球が見せてきたゼロたちの激闘に見入ってしまいます。まぁ、ゼロじゃなくても、これはじっくり見ちゃいます。

正直なとこ、ゼットは諸先輩方からすりゃ、まだまだ。そのゼットが、一人前になりたいって気持ちが逸りすぎて、やる気だけが空回りしてしまった、ゼットン軍団との戦い。これは、ゼットからすりゃ、黒歴史そのものでしょうが、むしろ、そこからこそ学び直せる事は多いんじゃないか、と私は思いますね。何でも自分一人でやろうとするのは半人前の証拠、これは、社会人にグサッと刺さってきますね。自分のやるべき事を単独でやるのも大事ですけど、周りに頼れる存在がいるなら、思い切って頼っても良いんですよ。

ゼットを導いてきたゼロにだって、辛酸を舐めさせられた戦いが何度もありました。特に、強敵だったのが、アブソリュートタルタロスでしょう。戦闘力の高さも然る事ながら、目的達成の為なら、どんな手段も躊躇せずに使ってくる決断力は厄介です。そのアブソリュートタルタロスの強さを直で感じた事で、ゼロは己の力不足を痛感し、セブン、レオに修行を付け直して貰います。正しい意味での「野生」を取り戻したゼロは、アブソリュートタルタロスの心を読む事で可能となる戦闘スタイルを凌駕し、彼に初の黒星を刻み付けました。

ゼロたちの戦いに見惚れてしまった自分へ、キレの良いセルフノリツッコミをしたゼット。この辺りの笑いを取るセンスは、やはり、際立っていますね。ともあれ、これから、様々なウルトラマンたちの強さから、ゼットが何を学び、どんな成長を遂げてくれるのか、楽しみです。

 

ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー

第3話「日本のドン!私が総理!」は、ますます、カオスさが疾走してるな、と感じさせるには十分なストーリー展開でした。

歴代のレッドは全員、キャラが立っていますけど、ぶっ飛び度合いを考えて、ナンバーワンを決めるとなったら、恐らく、ファンはほとんど、ドンモモタロウを推すでしょうねぇ。俺様キャラのレッドは結構いますけど、ドンモモタロウほど、「唯我独尊」スタンスが似合うレッドもいません。

そんなドンモモタロウのリングを持っている熱海常夏が、ある意味、今回のメインと言っても大袈裟じゃないでしょう、実際。この熱海、まさかの支持率5000%と言う、バカが突破し過ぎて感心するしかない人気を持っている総理。私としては、好感を持てるキャラでしたね。いや、確かに、人気者対決に勝つ為の手口はエグかったですよ。

どう考えても、他人からの人気を得るには不向きな吠に、人気者になる秘訣を指南しながらも、その裏では、自分の人気を高めていたんですから。けど、ぶっちゃけ、政治家ってのは、清廉潔白じゃやってられません。清濁併せのめてこそ、です。勝つ為なら何でもやっていい、とまでは言えませんけど、手段を選んでいて負けちゃったら本末転倒なのは確かですよ。今回は、吠との決着こそ付きませんでしたが、これから、何度もぶつかる事になりそうです。

松岡修造ばりの暑苦しさを発していた熱海も目立ってましたが、彼に負けないほどのインパクトを、他にも二人、ファンに与えてきました、今回は。その一人が、ブライダンの女幹部であるブーケ。勝つ為には情報収集も大事だ、と考えてなのか、人間界にやってきたブーケは、発展レベルの低さに呆れつつ、慢心しないように自分を諫めながら、街の散策をしていました。そんな折、彼女が出会ってしまったのは、人気者バトルに参戦していた陸王。路上ライブ中の彼にすっかりと魅了されてしまったブーケ。意外と、人間臭いトコがあるのな。彼女の専用機体であるカレンデウスは、その強さも凄かったですけど、内装にもギョッとさせられましたね。テガソードブルーの初陣なのに、危うく、そのカッコ良さが霞みかけました。こっちはこっちで、妙な縁が出来てしまっており、今後が楽しみです。

そして、ラストで登場した、新たな指輪の戦士が変身を解除し、吠たちに見せた正体、これがまた、啞然とするものでした。まさかの、老人!? これまで老戦士が出てきた事が皆無って訳じゃないにしたって、この老体で変身して、これからの戦いに耐えられるのか? まさか、じゃなく、確定なのか、最年長グリーン。

 

仮面ライダーガヴ

第25話「虚像の幸せ、蜜の味」は、絆斗のこれからが、ただただ、心配になってくる内容になっていました。

マッドサイエンティストレースで、ニエルブやデンデを突き放して、ほぼ独走状態である酢賀が作ったんですから、解り切っていた事ですけど、案の定、チョコルドフォームは危険でしたね。

グラニュートだけじゃなく、ビターガヴすら圧倒するほどの戦闘力を発動させるんですから、そりゃ、ノーリスクな訳がありません。人間も、グラニュートも、ショウマのクローンも、自分の研究欲を満たすための材料と見做している節がある酢賀が、今さら、絆斗の体調を慮ったモノを作る訳がありませんわ。

明らかに、寿命を削られている絆斗。しかも、この強さに依存しつつもあるようですし、ほんと、心配になりますね。

一方で、ショウマもショウマで、まだ、本調子には程遠い始末。前回、幸果さんのおかげで、新しいフォームは獲得できました。ただ、アイスをモデルにしたフォームですから、瞬間的な強さを出す分、溶解してしまうって弱点も抱えていました。このフォームに変身するなら、一気に相手を制圧しなきゃいけないようですね。今後、ますます、ショウマの戦闘センスが問われそうです。

とは言え、今回、メインだったのは、ショウマと絆斗ではなく、ラキアのようです。弟の仇を討つ、その確固たる目的から、ストマック社の内部に入り込む作戦から、真っ向から立ち向かって叩き潰す覚悟を決めたラキア。しかし、相手が強大だからこそ、そう簡単には事が運びません。そんな暇をしているラキアを臨時バイトとして雇った幸果さん、ほんと、器がデカいなぁ。

ハピパレの仕事を手伝い、人々が喜び、幸せそうにしている姿を目の当たりにしても、幸果さんやショウマのように達成感などを覚えないラキア。美味い石を食う為だ、と割り切るラキアは、一人の青年がVチューバーに会いに行くのに同行する依頼を請けるも、実は、このVチューバーはグラニュートでした。推しに会える、美味しいスイーツを食べる、その幸せで良質なヒトプレスを作るって手法は上手いですね。しかし、このカブトムシ型のグラニュート、ものの見事に、ラキアの地雷を踏み抜いたぞ・・・


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