『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/8/4分)

2024-08-09 21:59:56 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第22話であり、最終回でもあった「ウルトラプライド」は、端的に言って最高でしたね。

セブンガーの強化計画に悩んだ末、出した答えをエディオムの見せた、人間が平和の為に作った最強兵器が悪意に利用される結果によって心を折られてしまったユカ隊員。そんな彼女は、良いタイミングで戻って来たイグニスから、得た力を正しく使えるか否か、は人間の心次第だ、と説かれました。心の持ち様こそが大事だ、と目から鱗が落ちたユカ隊員は、エディオムから新たな情報を見せて貰う事に。

一つ目は、ユカ隊員の心をへし折る、最初のキッカケになった、ビクトリーキャノンが作られたウルトラマンギンガの世界。かつて、ギンガに敗れたダークルギエルはビクトリーキャノンを取り込み、ビクトルギエルと化し、ギンガとビクトリーを戦闘不能まで追い込みました。しかし、これで勝った、と思ってしまったのが、ビクトルギエルの敗因だったんでしょうね。ウルトラマンたちと人間、地底人の絆が、どれほど強いか、を理解できていなかった、そして、ゼロワンが心を持つ事を予想できなかったからこそ、ギンガとビクトリーの復活を許し、倒される結果になってしまいましたね。

二つ目が、ユカ隊員も、その強さと恐ろしさを身を以て思い知らされているグリーザがラスボスとして出現している、ウルトラマンエックスの世界。ユカ隊員は、自分が知っているグリーザよりも、エックスと戦っている個体が強いのを見て、戦慄します。そりゃ、そうです。エックスと戦った個体は無数の怪獣を取り込んでいたんですから。しかし、ラスボス怪獣が強いからって、ウルトラマンは諦めたりしません。エックスを守るために、Xio、そして、グリーザに取り込まれた怪獣たちが奮闘してくれました。その結果として、エックスは最強のアーマーを纏い、グリーザを撃破するに至りました。これもまた、絆の勝利です。

そして、最後に、ユカ隊員が見たのは、自分達とデストルドスが戦った時の記録。どのラスボス怪獣戦も最高なんですけど、私的にNo.1なのは、ゼットvsデストルドス。ギンガ&ビクトリー、エックスらも絆の勝利感が強いんですけど、それを上回っている感じがあるんですよね、ハルキ、ゼット、ストレイジは。バコさんが、ここぞってタイミングで来てくれたのも良いんですよね。そして、ベリアロクを失い、基本フォームに戻ってしまったゼットとハルキがピンチになるも、ストレイジ隊員たちの声援を受けて復活し、ゼスティウム光線とD4レイがぶつかり、競り勝つってのは、ほんと、熱かったです。

様々な戦いを見て、最強の力を暴走させず、大切なものを守るために使うには、何よりも自分の心の力が大事だ、と学び直したユカ隊員は完全に立ち直りました。そんなユカ隊員が、0からリスタートするために、これまで観てきた、様々な世界の記録をイグニスに消してほしい、と頼んだので、ビックリしちゃいました。けど、ある意味、その決断は天才である彼女らしいですよね。ユカ隊員、イグニス、エディオムが再会する時が楽しみですね。観たいなぁ、本当の意味で最強になったセブンガーとトリガーダークの共闘。

そして、来週から始まるのが、『ウルトラマンアーク』。もう楽しみで仕方ない。一体、どんな主人公、ウルトラマンなんだろう。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ23「炎の逆境野球」は、ブンブンジャーの中で一番の熱血漢である錠さんがメインを張り、なおかつ、この猛暑にピッタリな内容でしたね。しかも、新たなロボが登場したんですから、そりゃ、興奮するなってのが無理です。

非番の日、子供らに野球を笑顔で教えていた錠さん。彼の性格や性質を考えると、元高校球児と言われても、それっぽいよな、と納得できる。そんな錠さんと子供たちの楽しい時間に水を差したのが、グローブグルマー。その攻撃方法っつーか、ギャーソリンを奪う手段がえげつない。まさか、ビームを当てた子供らにプロになった時の恐怖を疑似体験させるとは。そりゃ、錠さん、キレるわ。

けど、ここでまさか、グローブグルマーを倒すべく、現場に駆けつけた大也たちを、錠さんが制して、グローブグルマーを野球で倒す、と言い放ったのは予想外でした。自分の愛する野球を穢し、なおかつ、子供達を泣かせた相手を、ただ倒すだけでは溜飲が下がらなかったんでしょうね。野球グローブから生み出されただけあって、グローブグルマーが、その勝負にノるってのは当然として、大也らが付き合ってくれたのも意外でしたね。

こうして始まったのが、ブンブンジャーvsハシリヤンの野球勝負。何だかんだで、付き合いが良くなっている先斗とビュンビュンが選手として参戦してくれました。それでも、人数が足りないので、そこで招集されたのが、調さん。自分が戦闘能力云々の前に運動能力が低い事を自覚しているからなのか、最初から自信なさげな調さんでしたけど、ブンブンと一緒に戦えるのが嬉しかったのか、途端にテンションアップ。

でも、相手はハシリヤン。野球勝負は受けたけど、正々堂々と戦ってくれる訳が無かった。アウトを取られるまでダイヤモンドを回ってもいい、なんてルール、めちゃくちゃすぎます。ある意味、悪の組織らしいわ。そんなルールが適用されているとは露も知らぬブンブンジャーは序盤から窮地に陥ってしまう。その上、ピッチャーの錠がグローブグルマーのピッチャー返しをモロに喰らい、意識を失ってしまいました。錠さんが意識を失っていた間も、大也たちは奮闘してくれましたが、グローブグルマーの魔球と不利なルールで追い詰められ、あっという間に、118点差に。責任を感じてしまう錠さんでしたが、そんな仲間を誰一人として責めません。この絆にグッと来ます。そして、錠さんは、どういう訳か、監督ムーブを出してる調さんから突き付けられた「つづける」or「あきらめる」で、「つづける」を選択。

錠さんの勝利に対する執念でバクアゲとなった大也たちは、ブンブンチェンジ。いわば、ブンブン打法でノーアウト満塁状態に。ここで、代打としてブンレッドがバッターボックスに。グローブグルマーの超魔球に対しても怯まぬブンレッドは119にパワーアップし、見事に打ち返します。自分達に不利なルールも何のその。ここで、そのルールを逆手に取って逆転するってのが痛快でしたね。倒されるも巨大化したグローブグルマーの攻撃に苦戦するも、そこは、ブンブンジャーロボとブンブンレオレスキューの超バクアゲ合体で誕生したブンブンジャーロボ119で対戦。これが、もう、とんでもない強さ。メンバー内の絆も野球を通して強まったし、これから、ブンブンジャーロボ119の活躍が楽しみですね。

 

仮面ライダーガッチャード

第47話「大激突! 宝太郎vsスパナ」は、男子高校生が主人公の仮面ライダーらしい熱血展開でしたね。

いきなり、スパナから、ケミーを全て破壊する、と面食らってしまう宝太郎たち。その裏で、スパナに接触していたのがラケシス。スパナや鏡花たちと交流を続けた事で、人形から人間らしい感情を持った存在になりつつある彼女だからこそ、スパナらしくないやり方に不安を覚えたようです。ここで、スパナが喋っている時、無音にするのが実に効果的でしたね。なおかつ、スパナがラケシスに当て身を食らわせたシーンは切なかったです。

スパナの真意を問い質そうと全員で指定された場所にやってきた宝太郎たち。しかし、スパナには協力者がおり、宝太郎たちは錬金術によって動きを封じられてしまいました。その隙を逃さないスパナは、宝太郎から全てのケミーを強奪してしまいました。あっという間の早業に、宝太郎は愕然としながらも、スパナを止めようとします。しかし、腹を括ってしまっているスパナは、宝太郎の声で止まっちゃくれません。

一体どうして、と更に混乱させられる宝太郎に、スパナの真意を伝えてくれたのは、気絶状態から回復したラケシスでした。この回復の速さは、彼女が人ではないからか、それとも、スパナへの愛が芽生えてきているからか。まぁ、そこはさておき、ラケシス曰く、スパナは自分の身に全てのケミーを取り込む、101重練成を行い、自分だけで冥黒王を倒そうとしているらしい。当然ながら、それは自分の命を棄てるに等しい行為。スパナは死ぬ気で敵を倒そうとしている、それを知り、宝太郎は怒りに身を震わせました。

しかし、これまで激闘を経験したことで精神的に成長している宝太郎は、スパナの覚悟を蔑ろにする事に抵抗を覚え、自分はスパナを説得し、蛮行を止める事が出来るのか、と悩んでしまいます。そんな折、宝太郎の実家である定食店が暴徒に襲われてしまいますが、宝太郎は、ここで改めて、母親の強さを知る事になります。そして、そんな迷える宝太郎の元を訪れてくれたのは、かつて、レスラーGが憑依したプロレス道場の経営者・旭。彼もまた、ケミーとの絆を思い出した一人でした。旭は宝太郎から、現在の状況を聞き、彼なりのアドバイスを送ります。男と男の語り合いは言葉だけでなく、拳も使う・・・脳筋丸出しではあるけど、この現状を打破するには、それしかないわなぁ、と納得できる助言。

スパナが命懸けで101重練成をしようとしているのは、宝太郎だって感じた。しかし、仲間であるスパナに、自分の命を棄てる真似はさせたくない。スパナのエゴに、自分のエゴをぶつける以上、そうなったら、もう、ガチで戦うしかない。生身で殴り合うってのも、それはそれでアリですけど、仮面ライダー同士である以上、変身しなきゃ意味がない。本気でぶつかり合うガッチャードとヴァルバラドを、りんね達が辛そうな表情で見守っているトコはグッと来ましたね。自力や戦闘経験を考えると、ヴァルバラドは、レインボーガッチャードと互角に戦えても不思議じゃありません。しかし、明確ではないにしろ、ジリジリと劣勢に追い込まれていたのは、スパナでした。原因は明らかでしょう、スパナ自身が、このやり方でいいのか、と迷っているからです。彼の中で、とっくに、ケミーは「道具」じゃなく、自分の命を預けられる「相棒」になってしまっているんですから。

頭部が割れ、素顔の一部が露出するほどの攻撃を喰らいながらも、もう止まるに止まれないスパナ。そんなスパナを止める為に、宝太郎は必殺キックでの勝負に乗りました。ぶつかりあうガッチャードのキックとヴァルバラドのキック。競り勝ったのはガッチャードであり、スパナのドライバーは壊れてしまいます。勝者となった宝太郎はスパナに「一緒に帰ろう」と言葉をかけるも、自分のやり方が間違っていた事を受け入れたスパナは、「俺達の道は交わらない」と告げ、その場から立ち去ってしまいました。それでも、宝太郎はスパナとまた、戦う事を諦めてはいません。絶対に、スパナと共に、人間とケミーが共存できる世界を作る、と決意を新たにした矢先に、りんねが謎の苦痛に襲われてしまいます。まさか、アトロポスがりんねをモデルにした「人形」だったとは・・・アトロポスが、あんなにも執拗に、りんねに固執していたのは、それが理由だったんだなぁ。


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