目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

研究熱心 「愛についてのキンゼイ・レポート」

2005年08月27日 | 映画タイトル あ行
なんだそりゃ?地味なドキュメンタリーかな?なんて思っていましたが、
主演がリーアム・ニーソン、奥さん役がローラ・リニーと聞いて、
こりゃ観てみないと!と思った映画でございます。
監督はビル・コンドン(「ゴッド・アンド・モンスター」)

1940年代、性について語ることなどできなかった時代、
間違った教育や言い伝え、思い込みが溢れていた。
自らも迷える子羊(?)だった生物学者のキンゼイ博士は
助手たちとともに、全米1万8千人の老若男女に個別面談を行い、
"性の実態”を調査し、本にして発表した。
知りたくても知ることのできなかったセックスに関する事実が
明らかに! しかし、キンゼイ博士に対して世間は・・・


かなりキワドイ映画で、
おいおい、まさか初デートの高校生カップルは観ないよな?!
なんてびびってしまいました。
いや、見てもいいんです。ある意味、性教育かもしれない。
社会的規範が作り上げたタブーを破ることは罪ではないし、
人と違う、ということは異常ではないのです。
ただし、誰かを肉体的・精神的に傷つけるものでなければ。
これは大事なことです。
インタビューを受ける人たちが、赤裸々に性について語る姿は、
本当に今までこういうことを話す機会も、情報を得る機会もなくて
でも、誰かに聞いて欲しかった!という感じが伝わってきます。
正しい性の情報って大事だよ、うん。
今の”アダルトもの”が正しいと思ってるワカモノ、多いんだろうな。
(いや、私、観てるわけじゃないですけど)

ほんとにオタクなまでに研究一筋なキンゼイ博士には 
セックスも学問的興味でしかない。
愛とセックスは別物と思っているフシがある。
そんな彼の言動は、奥さんや助手たちとの間に軋轢を生じることにも
なります。(その好奇心ぶり、熱中ぶりは笑えるほど・・・)
でも、彼の研究人生は奥さんとの強い絆と大きな愛に
支えられていたのですね。
タブーを打ち破ることの困難と勇気を感じる映画でした。

しかし、家族の食卓でセックスを話題にされるのはちょっと抵抗あるな(笑)
長男の反応はきわめて普通だと思うが。

リーアム・ニーソン、熱演でした。
この人を見ると、”誠意”という言葉をイメージする・・・。
ローラ・リニー、上手いですね!
野心的な怖い女も(「ミスティック・リバー」他)、地味であったかい感じも。
(「ラブ・アクチュアリー」「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」他)。
助手役のピーター・サースガードも色っぽい。(「K-19」でチェック済!)

その他、すごい豪華な顔ぶれが・・・
ジョン・リスゴー、オリバー・プラット、ティモシー・ハットン、
ティム・カリー、クリス・オドネルなどなど。えっ?豪華でもない?(笑)
クリス・オドネル、久しぶり。印象の薄さ共々、あまり変わってませんでした。

年配のご夫婦でご覧になるのも良いかも。
今日は初日ということで、日本版キンゼイ・レポート?!らしき
インターネット・アンケートの調査結果の小冊子と、
どういう関係だかわかりませんが、ダイエット食品のサンプルもらって
お得な気分(笑)

愛についてのキンゼイ・レポート HP




コメント (27)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 字幕問題 ちょっとだけ改善 | トップ | 読みにくいですよね »
最新の画像もっと見る

27 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今の世なら (kino)
2006-04-28 09:28:03
>Kimさん

今 セックスに関する情報も氾濫してても、

正しい知識(?)を正しく教わる(?)ことってないような気がする。

キンゼイ博士は勇気のある人ですね。

いや、ただの研究オタクか・・・(笑)

返信する
真面目にエロい(^^; (Kim)
2006-04-27 01:32:43
やっと観ることが出来ました!

キンゼイ博士の研究は、絶対に必要なものだったと思うのですが、テーマがテーマで目立ちすぎるために、もてはやされて、バッシングされて…。

リーアム・ニーソン&ローラ・リニー、良かったです!

返信する
コメントありがとうございます (toe)
2005-09-18 11:52:12
こんにちは。



>タブーを破る困難と勇気

そうですね。

確かに大変だったと思います。



でも、私も、食事中にあんな話は困ります。
返信する
家族の食卓 (kino)
2005-09-14 00:56:19
>re_reさん

何事も先駆者というのは苦難の道なのですね。

あんな家庭は私もイヤです。長男くんは至極まともだと思われます(笑)

返信する
トラバありがとうございます! (re_re)
2005-09-13 23:40:13
こんばんは。

リーアム・ニーソン、よかったですよね。

それにしても、キンゼイ博士の研究にかける情熱はすごいですよね。「正しい性の情報って大事」って、私も思いました。なかなかついつい真面目に考えられないものなので、良い機会だったと思いました。

あんな家族だったら・・・確実に長男と同じ反応しちゃいます☆
返信する
ローラ・ロニー (kino)
2005-09-11 23:08:56
うんうん、私も気になる女優さんです。

地味だけど上手いですよね。

ま、この映画は高校生は観そうにないですね(笑)

うふふ このオペラ座のテンプレートが使いたくて

ここのブログに決めたようなもんですのよ。
返信する
たしかに (natari)
2005-09-11 11:13:52
TBありがとうございましたー、こちらも早速させていただきましたよ。

たしかに、高校生カップルがデート気分でこんなの見ちゃったら・・・・・。

ローラ・リニー最近お気に入りの女優さんなんです。

ピーターも今さらながらに発掘できたし、収穫ありでしたね(笑)。

それにしても、、、このオペラ座のバックステキですー。

私もDVD買いましたよ
返信する
地味だけどね (kino)
2005-09-10 10:04:15
>ひよこさん

あ、そっか、BWに出てるんだね、ジョン・リスゴー。

そういえばトニー賞で見たなぁ。

目がイっちゃってて怖いんだよーーー。
返信する
結構色んな人出てたよね。 (hiyoko)
2005-09-10 07:57:40
kinoさんTBありがとう~私もいたします^^



地味ながらも意外と良かったなと思いました。

まあ、ちょっと(いや、かなりか?)夫婦のあり方としては

珍しい人だったんだと思うけれど。



あ~ジョン・リスゴーはやっぱ大画面でみると

ちょっと顔が怖いですね(顔の問題じゃない?笑)

でも今はBWミュージカルのイメージが^^



返信する
うーむ (kino)
2005-09-05 00:36:28
>ぶんちょうさん

うーん そうですねー。私は十分妻の心境も伝わってきたと感じられました。

何事にも 先駆者というのは大変な苦労を乗り越えているのですね。



>kossyさん

ジョン・リスゴー、私は「レイジング・ケイン」が強烈でした。

(映画館で観たなぁ・・・これ)

なんか 怖い人、っていうイメージが。
返信する
ジョン・リスゴー (kossy)
2005-09-04 01:56:04
この人は『トワイライト・ゾーン』の印象がずっと離れません。いつも汗をかいているイメージが・・・
返信する
トラバありがとうございました。 (ぶんちょう(のら))
2005-09-03 11:18:00
そうですね。「誰かを肉体的精神的に傷つけるものでなければ」

おっしゃる通りだと思います。

ローラ・リニーは「ミスティック・リバー」にも出てたんですよね?いかん、すっかり忘れてる。うまい女優さんですよね。



この映画の感想をおととい、

色々見て回ってたんですが

「妻側の心理が描ききれてない」とか

指摘してる方もいて、それもその通りだと

思ったのですけど・・こういう人がいた、こんな時代があったって言うことがわかるだけでも意義のある作品なんじゃないかと

私は思いました。



あ、お気に入り登録ありがとうございました。こちらからもさせていただきますね♪

返信する
ぴったり (kino)
2005-08-31 01:28:12
cartoucheさん、リーアム・ニーソン、こういう役が似合うよねー。老けメイクまでこなしてました。機会があったらゼヒ。cartoucheさんのレビューを読んでみたい!
返信する
あ。これ。 (Cartouche)
2005-08-30 10:12:24
これ密かに狙って?ました。予告で見るとリーアム・ニーソンが学究肌なのにどこか飄々とした感じでステキそうですね。
返信する
Unknown (Cartouche)
2005-08-30 10:09:40
これ密かに?チェックしてましたが、近くのシネコンと系統が違うので、考え中?でした。予告でチラッとみたのですが、リーアム・ニーソンが学究肌だけれど、どこか飄々とした感じがしてましたね。
返信する
どうかな? (kino)
2005-08-30 08:00:16
ひよこさんの感想はいかに!?

でも、こういう話、やっぱりあけっぴろげにはできないなぁ 

りーめいさん、リーアム・ニーソン、最近娯楽大作が続いてたけど

なかなかのハマり役だと思いますよ。

返信する
お早いですね (りーめい)
2005-08-29 14:46:20
リーアム・ニーソンがこの役を?と驚きましたが、観てみたいです。リーアム氏は何を演じても皆さんと同じく誠実な感じで素敵。ダイエット食品のサンプルって映画とどういう繋がりなんでしょう?興味津々。
返信する
私も (hiyoko)
2005-08-29 09:16:18
地味に注目してました(笑)

リーアムさんもローラさんも、

誠実そうなところがいいなと思うので。

こっそり一人で行こうかと思います~
返信する
いや~ なんちゅーか (kino)
2005-08-29 07:40:08
Kimさん そうですねー夫婦で見るのもいいかもしれませんが

気まずいとこもあったりするかも?!

クリス・オドネルは、雰囲気は変わってなくて かっこよかったけど、

別に彼じゃなくても・・・て感じの役で、なんか パっとしないのよね。
返信する
私も… (Kim)
2005-08-29 01:54:51
観に行こうと思ってたんです。

…が、返却しなければいけないのに未見のDVDが沢山あって、この週末は観に行けませんでした(><)

私もリーアム・ニーソン、ローラ・リニー好きなので楽しみにしているんです^^。

…やっぱり、内容的には一人で観た方がいいかな?(笑)

リーアムもインタビューで家族とは観たくなかったと言っていたような…(笑)

それに!!!クリス・オドネルくんも出演しているとか!

彼、最近見てませんが、どんなことになってました?

彼については、見たいような、見たくないような…(^^;
返信する
う・・あんまり期待すると (kino)
2005-08-28 23:34:35
肩透かしかもしれませんので、あまり強力にはオススメしないでおきます・・・。



ミミヅクさん、「ユー・キャン~」はいい映画でした。

感想UPしてみました!
返信する
ほっほ~。 (こっちゃん)
2005-08-28 23:24:36
そんな感じの映画でしたか?

こっちゃんも一体どーなのよ?って思ってた映画です。

kinoさんのお陰でチョット興味出たデスよ。



   こっちゃん
返信する
お引越し後、お初コメント☆ (なな)
2005-08-28 14:50:58
ななです!!お引越しされたのですね~~!!

これからも、よろしくね。

で、この映画、私もかなり気になっています。

行きたいものがいっぱいあるけど、なかなかです・・・。

ただ、これはみたいわ。

kinoさんのおすすめとあれば、さらに行きたいかもかも。おもしろそうね。
返信する
今日は涼しい・・・もう、秋かな (ミミヅク)
2005-08-28 14:27:41
すごい顔ぶれにティム・カリーが入っているのに

反応。確かにスゴイ 



ローラ・リニーはホント、演技派の女優さんです。

なにげに気になります。



ところで「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」って



見れるの? いいって話だけど、未公開のような。



返信する
マジメな映画です (kino)
2005-08-28 12:03:35
Choroさん、映画館で観なきゃ!って映画でもないし、

リーアム・ニーソン好きならDVD出たら観てみてね!

mayumayuさん、レポートの内容自体に期待すると、ちょっと物足りないかもしれないけど

(もっと紹介して欲しかったかな)

今から50年前、と思って見ると興味深かったです!TBありがとう!私もTBに挑戦!
返信する
やっぱり観たい! (mayumayu)
2005-08-28 11:21:50
実は・・・いろんなサイトでの宣伝や説明を読んでいてもあんまり興味がもてませんでした。

最初にこの映画の話を聞いたときは飛びついたのに(笑)

でもkinoさんの記事を読んでやっぱり観たい!

あたしは映画館に行くタイプじゃないので、いつかDVDが出たらぜひ観たいと思います☆



映画には関係ないですが、『愛についてのmayumayu・レポート』(笑)もトラバさせてください☆
返信する
早速ご覧になったんですね (choro)
2005-08-27 20:24:29
これ、今日から始まったばかりでしたっけ?



なかなか面白そうな映画ですね。

リーアム・ニーソン主演っていうのがいいな~



9月は例の映画を始めいっぱい観たいのが来るので微妙ですが、Kinoさんの感想を読んだらやっぱり観たくなっちゃった・・

DVDになるかもしれないけど、いずれ必ず観ようっと
返信する

コメントを投稿