秋ですなー。
子供を寝かしつけた後だけが 自分ひとりで
ゆっくりできる時間・・・。
ネットも映画も読書も、というのは大変なので
ちょこちょこ楽しんでます。
今日読み終えたのは、直木賞受賞作の
「吉原手引草」(松井今朝子 幻冬舎)
かなり前に買っていたのに、なかなか読み出せなくて。
タイトルどおり、舞台は吉原。
以前、「吉原御免状」というお芝居を観たとき、
隆慶一郎さんの原作を読んだり、
「さゆり」や「輪違屋糸里」が好きだったり、
「さくらん」観たりと、こういう世界に
ちょっと興味あるんで、
この小説は是非読んでみたいと思ったのです。
著者の松井今朝子さん、京都の料亭生まれにして
歌舞伎研究家というだけあって、
これはまさに”吉原の手引き書”。
物語は、吉原で栄華を極めた花魁・葛城が
身請けを前に忽然と姿を消した事件を、
若い男が吉原の人々に聞いてまわるという構成です。
引手茶屋の内儀、
妓楼の番頭・見世番・新造・床廻し・遣手
幇間、女芸者、船頭、女衒に
客の立場である旦那衆たち。
16人の、吉原に生きる人々が語る、
その独自の世界と花魁葛城について。
一人一人に話を聞くうちに、
この街でのしきたりや遊び方、
遊女の生活などがわかる仕組みです。
えんえんと一人語りの文章が続くので
この世界に興味がもてなければ
怒涛の(?)クライマックスまで退屈かも。
葛城の謎があんがい凡庸で、
ふーん って感じではありましたが、
面白く読めました。
「女郎の誠と四角い卵はない」と
何度も言われるように、さて、一体どこまでが
本当のことで、どこまでが偽りなのか
読み終えても わかりかねる部分もありますが
人々の語りから、美しく凛とした
葛城の姿が鮮明に浮かび上がってきます。
これを読むと、「さくらん」の
ヤンキー花魁がずいぶん薄っぺらく感じられるなぁ。
子供を寝かしつけた後だけが 自分ひとりで
ゆっくりできる時間・・・。
ネットも映画も読書も、というのは大変なので
ちょこちょこ楽しんでます。
今日読み終えたのは、直木賞受賞作の
「吉原手引草」(松井今朝子 幻冬舎)
かなり前に買っていたのに、なかなか読み出せなくて。
タイトルどおり、舞台は吉原。
以前、「吉原御免状」というお芝居を観たとき、
隆慶一郎さんの原作を読んだり、
「さゆり」や「輪違屋糸里」が好きだったり、
「さくらん」観たりと、こういう世界に
ちょっと興味あるんで、
この小説は是非読んでみたいと思ったのです。
著者の松井今朝子さん、京都の料亭生まれにして
歌舞伎研究家というだけあって、
これはまさに”吉原の手引き書”。
物語は、吉原で栄華を極めた花魁・葛城が
身請けを前に忽然と姿を消した事件を、
若い男が吉原の人々に聞いてまわるという構成です。
引手茶屋の内儀、
妓楼の番頭・見世番・新造・床廻し・遣手
幇間、女芸者、船頭、女衒に
客の立場である旦那衆たち。
16人の、吉原に生きる人々が語る、
その独自の世界と花魁葛城について。
一人一人に話を聞くうちに、
この街でのしきたりや遊び方、
遊女の生活などがわかる仕組みです。
えんえんと一人語りの文章が続くので
この世界に興味がもてなければ
怒涛の(?)クライマックスまで退屈かも。
葛城の謎があんがい凡庸で、
ふーん って感じではありましたが、
面白く読めました。
「女郎の誠と四角い卵はない」と
何度も言われるように、さて、一体どこまでが
本当のことで、どこまでが偽りなのか
読み終えても わかりかねる部分もありますが
人々の語りから、美しく凛とした
葛城の姿が鮮明に浮かび上がってきます。
これを読むと、「さくらん」の
ヤンキー花魁がずいぶん薄っぺらく感じられるなぁ。
『さゆり』は外国人の目の映画ですが、『さくらん』は日本人の監督でしたよね。
もっときちんと調べて映画を作って欲しいですね。
全然話は違いますが、ウィリアム・フィクトナーのバットマンの演技は、もしアカデミー賞にカメオ部門があったら、今年のカメオ出演アカデミー男優賞まちがいなしだそうです^^;
独特で謎に満ちた世界、縁がないだけに
こういう形で垣間見ることができるのは面白いです!
「さゆり」も映画はワンダーランドになってましたが、
原作は本当に素晴らしい。
外国の人がよくぞあそこまで書けたなーと思います。
おお!ウィリアム・フィクトナー、カメオ大賞に値するとな!(笑)
たしかに、”あの人、後でまた出てくるのか?”と
思うほどのムダに贅沢なキャストでした!