目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「和菓子のアン」 坂木司

2010年06月22日 | 読書
酒井順子さんの書評でみてから、気になっていた本。

「和菓子のアン」
(坂木司 光文社)

初めて読む作家さんです。
帯には”和菓子×ミステリー 絶妙の味わい”

やりたいことがみつからず、
進路を決めないまま高校を卒業した
主人公・梅本杏子はデパ地下の
和菓子店で働くことになる。

有能な店長、大学生バイトの女の子、
イマドキ風ハンサムな菓子職人志望の男の子。
しかし、知るほどに個性的な同僚たちと
働くうちに、和菓子の奥の深さを知る杏子。

和菓子にこめられた意味は?
あの人の妙な行動の真相は?

デパートの裏側も覗きつつ、
(けっこうリアルに描かれてると思います)
和菓子のウンチク、知識も楽しめます。
読んだら、上等な和菓子を
じっくり味わってみたくなること請け合い。

私はおはぎや大福、羊羹などなど、
餡子モノも大好きだけど、
上生菓子なんて、茶道を嗜むわけでもないから
滅多に買うことないもんなぁ・・・。

ちょっとほろりと、心温まる良いお話でした。
こんな心のこもった、丁寧な接客ができる
デパートがあったら素晴らしい。
それが、デパートの存在意義なんだろうけれど。

”ミステリー”といっても、殺人や凶悪犯罪が
出てくるわけではなく、日常生活の中の
ちょっとした謎解き、という感じです。

あれ?この感じ・・・
北村薫さんのミステリーを読んだ時に似ている。
(”円紫さん”シリーズとか)
そう思って、読み終えた後に
検索してみたら、作者の坂木さんは
大学時代に北村薫さんに衝撃を受けた、と
インタビューで言ってました。

坂木司さんは、性別など公表していないそうですが
女性なのかなぁという印象でした。
まぁ、北村薫さんがあんな(?!)
オッチャンだったことが衝撃的だった、という
例もありますが。

ドラマ化するなら、主人公は絶対に
柳原加奈子ちゃんです(笑)
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