日本におけるサルとはちがい、
テナガザルのことを指すそうだ。
英語でいうと「monkey」じゃなくて「gibbon」になる。
日本人における猿のイメージは、
さるかに合戦で描かれてるようにずる賢いとか、
また、猿回しで茶目っ気たっぷりの演技をする
ユニークでフレンドリーなやつってとこだろうか。
中国においては、猿はもの悲しいイメージだそうだ。
漢詩のなかに、「猿声」という単語がしばしば登場する。
僕はずっと辺り一面「キーキー」と鳴き声が降ってくる
騒がしい様を表す言葉だと思ってたけど、
思い違いだった。
テナガザルは鳴き声は高音で「ホーホー」という哀愁を帯びたもので、
ひとり旅の途上でこの声を聞くと、
得も言われぬ郷愁に駆られるらしい。
今、中国人に「猿はいるか?」と尋ねると、
「何処かにいってしまった」という返事がかえってくる。
気候変動(砂漠化)の影響なんだろうか、
かつての中国の猿 -テナガザル- は、今は東南アジアに棲息していて、
中国本土では見かけなくなったらしい。
以上、「新 漢詩紀行」の先生の受け売り。
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