実家を長唄のお稽古場として提供しているご縁で、会食するようになった。
僕自身は長唄(三味線)を習っているわけじゃなく、
お稽古終了後、単に先生と盃を交わしているだけだ。
きのうは、いつもの勝千次先生に加えて、唄方の喜三助先生も来られていた。
喜三助先生はまだ20代後半でお若いし、油ギッシュなものに目がなさそうだから、
中津名物のから揚げを手土産に買っていくことにした。
僕のふるさとはいつの間にか「からあげの聖地」などと呼ばれていて、
僕ら中津人はから揚げ大好き民族ということになっている。
僕の子ども時分は、から揚げのまちなんていう謳い文句はなかったと思う。
けど、何にしろ、まちが盛り上がるのだからこれに越したことはない。
からあげグランプリで3年連続しょうゆダレ部門金賞受賞している、
「ぶんごや」さんという名店が実家の近くにある。
そこにあらかじめ電話注文しておき、受け取りにお店に立ち寄った。
入店してすぐ、店先にタクシーが横付けされ、
タクシーを外に待たせたまま、スーツ姿のオッサンがふたり入店してきた。
出張か何かで訪れて、から揚げの噂を聞きつけたんだろう。
明らかにジモティのそれとはちがう、よそ者オーラを発していた。
中津システムを理解してないようで、オーダーするのに戸惑っていた。
から揚げはグラム単位で売ってるのだけど、
僕ら中津人は「骨付きを千円分ください」とか「手羽先10本」と頼むことが多い。
それにオーダーを受けてから揚げはじめるので、商品はまったく陳列されていない。
初めての人は、やっぱ戸惑うよな。
ただでさえ普段から買い物慣れしてないオッサンは、尚更わかんないだろう。
オジサンたちは意を決したように、「手羽先200グラム」とオーダーした。
手羽先200グラムって何本もないぞ、と僕は心の中で叫んだ。
その直後、僕が電話注文していたから揚げができあがり店を後にしたので、
このオジサンたちの顛末はわかない。
カラアゲ公国の住人として、同じオッサンとして、
ヴィジターの手助けをするべきだったんじゃないかと少し悔いている。
ジーク・カラアゲ!
コメント一覧
mf >> TSUBOMI さん
TSUBOMI
最新の画像もっと見る
最近の「うんちく・小ネタ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 旅行記(32)
- 桐箱ブログ(21)
- インポート(1)
- ギャンブル(1)
- まちづくり(130)
- 写真(42)
- オランダ・コラム(4)
- 音楽(23)
- テレビ番組(148)
- アート・文化(74)
- 佐野元春(76)
- うんちく・小ネタ(272)
- アニメ・コミック・ゲーム(71)
- 本と雑誌(12)
- 社会・経済(9)
- ブログ(49)
- 日記(0)
- 学問(13)
- 映画(9)
- 食・レシピ(18)
- 健康・病気(60)
- 国際・政治(54)
- 青年会議所(22)
- まち歩き(260)
- 悩み(52)
- ニュース(156)
- スポーツ(152)
- 日記・エッセイ・コラム(184)
- コスメ・ファッション(34)
- デジタル・インターネット(101)
- 旅行(9)
- グルメ(5)
バックナンバー
人気記事