年に10回以上 披露宴に呼ばれたこともあったけど、
そういう年齢になったのか?最近はとんとご無沙汰だった。
新郎の T 君は、2年ほどまえ、
地元の商工会議所に職員として入所した。
僕はガラにもなく会議所の議員をやらされていて、
そこで T 君と出会った。
さらに所属している(させられている)NPO の事務局を T 君が担当するようになって、
より親交が深まった。
その NPO が取り組んでいる事業のひとつに、
「中津・桜ともみじの里づくり」がある。
桜1万本、もみじ10万本を、10年間かけて植樹するというものだ。
T 君は、泥まみれになってこの事業を支えて、いや中心選手として推進してくれている。
前置きが長くなった。
その T 君が、(失礼ながら)彼には過ぎた女性を娶った。
高校時代の同級生で、お父さん思いの看護師さんだ。
披露宴ではじめてお目にかかったが、陳腐な表現ながら、
容姿端麗・頭脳明晰といった印象の何拍子も揃ったお嬢さんだった。
T 君は、剣道5段の有段者でもある。
剣道については疎いが、32歳で5段というのは相当なものらしい。
披露宴には剣道の先生・先輩・後輩が多数駆けつけていて、
宴を盛り上げてくれた、というより支配していた。
いい意味で、今風の若者と一線を画す T 君のシンプルすぎる古朴な性格は、
天性のものに加えて、幼少のころからの剣道によって培われたものなんだろう。
披露宴とは、本来、花嫁が主役となるべきものだが、
新郎がおだってしまって(中津弁)、T 君が完全に前面に突きでていた。
この KY 感も、いい意味で T 君らしくて好ましかった。
最後のお礼のスピーチで、調子にのって、
簿記のみならず、樹木医の資格も取ると宣言してしまった T 君。
大それたことを言ってのけたが、達成は生半なことじゃないだろう。
まっ、新妻のために、せいぜいガンバってほしいな。
結婚披露宴は出席者にも幸せを分配するのか?出れば幸せな気分になれる。
楽しい時間を過ごさせてくれた、新しいカップルに感謝している。
最後に、お二人にこの言葉を贈りたい。
Not fade away.
これまでも、これからも、いつも、ありがとう。
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