SIDEWALK TALK

虹の松原

Nijinomatsubaraここのところ、仕事でちょくちょく佐賀県唐津市を訪れる。
このことは以前、このブログでふれた。
  
唐津には「虹の松原」と呼ばれる松林があり、その景勝を誇っている。
僕は、唐津に行くたびに、すこし遠回りしてでも、この「虹の松原」を車で走らせる。
そのドライヴは格別で、まるで松のトンネルのようでもあるし、松の回廊といってもいい。
 
虹の松原は、日本三大松原のひとつで、
南北600メートル、東西5キロにわたって約100万本のクロマツ林がつづく。
国の特別名勝にも指定されている。
 
うろ覚えだが、初代唐津藩主(寺沢家だったか?)が江戸初期、
河川の流れをかえて造成した新田に、海から風と砂がふきつけるのをふせぐため、自然林に補植したものであるという。
もともとは美観や観光を意識したものじゃなく、防砂林(防風林)としての機能を期待しての植樹だった。
むろん、現在もその役割は果たしてるんでしょう。
 
東西5キロということから察すると、
当時は、たんに「二里の松原」と呼ばれていたんだと思う。
いつのころから「虹の松原」なんていう気取った名称になったのかはわからないが、
私見だけど、江戸時代は、人びとは虹に興味がなかったのか、虹についての文章や絵画が極めて少ないように思う。
だから、「二里」(にり)が「虹」(にじ)に転訛したのは、維新後だと思いたい。
 
以上はシロウトの当てずっぽうだけど、
「虹の松原」なんてイカした名前を思いつく唐津の人たちはステキだと思う。
  

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