SIDEWALK TALK

ビートルズが教えてくれた

Beatlesこのタイトルは、吉田拓郎の楽曲にあったと思う。
僕よりひと世代上のミュージシャンだから、
曲の内容はよく覚えてない。
「もっと自由でいいんだよ」
ということをビートルズから教わったという曲だったかな?


昨夜、見るとはなしにチャンネルを替えてたら、
BS フジ「プライムニュース」でビートルズについての検証をやっていた。
先月、元春レイディオショーでも「ビートルズ DNA」という特集をやってたし、
ロンドン五輪の開閉会式でも、キーになる部分にはビートルズの楽曲がセットされていた。
デビュー50周年ということも相まって、最近はビートルズ音楽に触れる機会が多い。


ゲストのアメリカ文学者、佐藤良明氏がおもしろい切り口でビートルズを評していた。
「ビートルズは革命だった」
これはありがちな評なんだけど、
「その革命以来、今もビートルズ幕府が続いている」
なるほど!と腑に落ちた。
ビートルズ以降の様々な音楽ムーヴメントは、
所詮、ビートルズ幕府の統治下での出来事だというのだ。


僕が本格的にビートルズを聴きだしたのは、中学に入ったころだと思う。
親父のだったんだろうか?
幸運なことにビートルズのオリジナルアルバムのボックスセットが
家のレコード棚にあった。
もちろん、ブラックビニールの 30cm LP 盤だった。


ビートルズのスゴさは、ロックンロールをろくに知らない田舎のガキにも響いたこと。
そして彼らが僕に教えてくれたのは、ロックンロールだけじゃなかった。
ビートルズは、僕に英語も教えてくれた。
当時は中1だったからほとんど英語は解さなかったけど、
歌詞と対訳をみながら熱唱していたから、
その単語・慣用句が教科書にでてくるとすぐに身についた。


過剰にビートルズに傾斜して神扱いすることは、彼ら自身も本意ではないだろう。
けど、半世紀の時を経ても色褪せない説得力。
ビートルズ幕府を革める次の革命は、僕の生存中にはないかもしれないな。

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