SIDEWALK TALK

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強制参加

2018-03-30 09:22:57 | 桐箱ブログ
Coastlineお花見の季節。
毎年、僕は3回ほど、お花見に参加する。
もちろん僕に風流心などあるはずもなく、
花より団子、
ただ桜の樹の下で飲んだくれてるだけである。


弊社には、お花見用に、
本当にただそれだけのためだけに、
桜の樹が1本植えられている。
だから場所取りの必要もなく、
毎年、就業時間内にお花見をおこなっている。


つまり、社員さんたちは給料をもらいながら
お花見に参加している。
もちろん参加せずに帰る自由もあるんだけど、
その場合、早退扱いになる。


飲み会の強要は、パワハラ?それともコミュニケーション?
ちかごろ、この議論がかまびすしい。
昭和40年男にはピンとこないんだけど、少なくとも僕は、
社員さんたちへの感謝の気持ちでお花見をおこなっている。


価値観の多様化、プライベートの尊重、ゆとり世代、
そんな小難しい議論は横に置いといて、
この善意の押し売りを受け取ってほしい。

アキレスの踵

2018-03-12 17:39:28 | 健康・病気
Coastlineアキレス腱周囲炎。
すっかり持病になってしまった。
脊柱管狭窄症の後遺症だと、
僕は勝手に素人判断している。


脊柱管狭窄症という腰痛の病気を2年ほど前に患った。
主治医曰く(このドクターは高校の後輩なんだけど)、
「先輩、ヘルニアは若者の腰痛なんだけど、狭窄症はジジイの病気ですよ」
ということらしい。


発病したときも、腰の痛みはすぐ引いた。
それよか左ハムストリング痛や左足の麻痺に苦しんだ。
幸いにも、3ヶ月ほどの投薬やリハビリでほぼ完治した。
以来、再発防止にウォーキングをするようになった。
かれこれ2年ほどになる。


オーバーユースなんだろうか?
時おり筋肉痛や関節痛になるんだけど、決まって左足。
やっぱ後遺症なんだろう。
とりわけ、ここんとこ苦しんでるのがアキレス腱周囲炎。
数ヶ月に1度、何の前触れもなく、いきなりやってくる。


今朝も発症し、苦しんでる。
朝5時の時点ではなんともなかったのに、
7時前に起きたらいきなり鈍痛が走った。
主治医は患部を温めてストレッチと言い、
学年トップだった同級生医者は安静が一番だという。
どっちや?


アキレス腱の由来は、言うまでもなく、
ギリシャ神話の英雄アキレスが唯一の弱点がこの部位で、
踵を射られて死んだ故事にちなんでいる。
弱点だらけの僕に、さらなる弱点が加わった。
神の配剤だとしたら、あまりにもむごい仕打ちだ。

藍色の手紙

2018-03-09 09:36:22 | 日記・エッセイ・コラム
Coastline不意に手紙が届いた。
宛先の文字は見たことがあるような筆跡なのだけど、
差出人は見知らぬ女性の名前が書かれていた。
いぶかしみながら封を開けると、
知己の老婦人の逝去の報がしたためられていた。
差出人は、旅立たれたご婦人の娘さんだった。


僕は、23年の間、毎年4月20日に、
このご婦人に花を贈りつづけてきた。
いつも懇切丁寧なお礼状をいただいていたのだけど、
ここ一両年は便りが途絶えていたから、ご体調を危惧していた。


「人間は二度死ぬ」という。
肉体が滅びたときと、みんなに忘れ去られたとき。
このご婦人と僕は、ある人の二度目の死がこないように、
その人のことを忘れないようにずっと過ごしてきた。


手紙のどこか懐かしい藍色の文字は、
その人のお姉さまだったから筆蹟が似ていたんだろう。
鬼籍に入られたこのご婦人も、これから僕の中で生き続ける。