酔いどれおやじの独り言

徒然草の現代版

酔いどれおやじの千三百十一日目

2013-03-01 02:27:32 | Weblog
廊下に出ると今まで暖かった空気がひんやりと冷たい風に変わったのを感じた。私は梅野に手を引かれるままに長い廊下を歩いた。このまま梅野といつまでも歩いていたいと思っているとそれを梅野も感じたのか「先生、私もずっと一緒に居たい‥」私は何かいいたかったが言葉が出てこなかった。しばしの無言が続き玄関に着いた。梅野は「先生、お別れです。ここはもうなくなってしまいますが私は先生にここでまたお逢い出来るのを楽しみに待っています、では‥」と保健室の方へと歩き始めた。その後姿の肩は少し震えているように見えた。「先生、待ってくれ、いや、梅野待ってくれ~」そう叫んで私は目が覚めた。私はあの時転んで気を失っていたのだ。壊れかけた校舎の内部の廊下を眺めそして保健室の方を見た。誰もいるはずがない。涙が溢れてきた。涙を拭おうとポケットのハンカチを取り出すとなんとボロボロである。あっと思いそれを広げるとそのハンカチの端に微かに読み取れる様な文字を見つけた。そして私にはこう読み取れた、「梅野」と‥。終わり。  くだらない下手くそな文章にお付き合い下さり感謝です。またこれもくだらない「太郎物語」が始まります。懲りずにまたお付き合いください。ではおやすみなさい。
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