ナンモノ大神が、ミヒカリヌシノ大神に仰せになりました。
『今宵の満月はいつもと違いますね。
月を見て美しく感じる者には、希望があります。
鶴を折し者達は、月に秘められている神を知っていましたか?
奥に秘められている神実が分かって折る千羽鶴に力があります。
最後に、千羽鶴を折ってはもらえませぬか。
皆が心こめて折りし鶴と、あなた様の魂の入った鶴とでは、全く別のものです。
われの為に折ってはもらえぬか。
折り終わりし時、さようなら致しましょう。
あなた様は、われの心をお分かりです。
われは、それだけで良い。本来のお姿で生き、もう人間のふりなどしなくてよいのです。
ここに、長くおられないのですから』と。
ナンモノ大神が優しく微笑みながら申された。
この意味が、間もなく分かります。
ミヒカリヌシノ大神は、何かを求める事もなく、何かに悩む事もなく、折り鶴の総仕上げをする事にしました。
愛するもの達の為にも。
間もなく起きる想定内の予想外に対しても。
アヤナワン・アリンガトワタアヤン!
天地を癒す秘密の言霊
アヤナワン・アリンガトワ!
A YA NA WA-n ・ A Linga TA-o WA !
あやなわん・ありんがとわ!