1) プーチン氏が「日米安保下で、北方領土の返還は困難」と発言
ロシアのプーチン大統領が、外国通信社の代表者に向けて会見を開きました。その場で、ロシアが実効支配している日本の北方領土について、こう言及しました。
「日本の主権下に入ってしまえば、米軍の基地が置かれる可能性がある。アメリカのミサイル防衛システムが配備されるかもしれない。ロシアにとっては受け入れられない」
日本のメディアは、「日米安保条約があるもとで北方4島返還は困難との考えを明らかにした」(2日付読売新聞)などと報じています。
(解説)⇒今回のプーチン氏の発言を字義通り受け止めると、日本は、北方領土の返還をあきらめるか、日米同盟を破棄するか、のいずれかを選ばなければいけなくなります。
ただ、親日家のプーチン氏が今回、そんな「究極の選択」を迫ったと考えるのは早計です。「他国の言いなりになっている日本は信用できない」と言いたいのではないでしょうか。
「日本は独立国家として、自分の考えで判断し、自分たちで物事を決め、時には同盟国のアメリカをも説き伏せる気概を持つ国にならなければ、北方領土を返せるわけがない。早く、平和条約の締結を持ち出してこい」というメッセージにも受け止められます。
安倍晋三首相はプーチン氏と20回近く首脳会談を重ねていますが、今回の発言は「決められない」首相を"指導"した、と見ていいでしょう。
これだけ知っトクNews(6月2日版) より
プーチン氏が「日米安保下で、北方領土の返還は困難」と発言
https://the-liberty.com/article.php?item_id=13082