麦輝く(色鉛筆)

2011年06月10日 | 風景
六月は朝が早い。
四時前には空が白み始め、それから三十分もしない間に陽が昇ってくる。
六月は麦秋の月。
最近昔廃れた麦畑が多くなり、夏至近くの早朝、一瞬黄金色に輝き薫風に揺れる。
いやーこれ見ただけでも、早起きは三文の徳♪
でもこの風景は・・・

この辺は二毛作出来るため、米の裏作にと昔から麦を作付けていた。
その麦作も経済の豊かさが増すにつれ、裏作作らず米作一。
その米作も減反減反で一年通して耕作されない田んぼが増えた。

二毛作 出来てもやらぬ 裏表 なーんていうような田んぼが増えた。
耕作しないと田は荒れる。
いっそ宅地にでもして売っちゃうかと思っても、今の農政ではそれもままならず・・・
米農家 米作らずに 草作る
そう休耕田の草退治に大切な休日を使い、そのかかった費用は勤め先の会社のお給料から(涙)
しまいにゃあ、草を取るのもあほらしく放棄、故に田んぼは草ぼうぼうの荒れ放題。
わが家もその農家の一軒なんだが^^;

最近その現状に危機感いだいた人達が、そんな休耕田を借りて麦を作る団体を打ち立て活動してる。
田んぼの借料はタダ。でもタダでも貸し手は草退治などの田の管理から逃れられるのである。

朝日を浴び一瞬黄金色に輝く麦畑。
風情があっても、なんとも複雑な麦秋の早朝の風景だな^^。

六月の棚田(色鉛筆)

2011年06月04日 | 風景
昨日、やっこらせと近所の棚田を撮りに行ってきた。
近くには姨捨の棚田はじめ、棚田百選に選ばれている棚田もいくつかあるが、そんな有名どこじゃない。
日常生活の裏庭にあるような棚田だ。
実を言うと、アルプスと棚田をセットにしようとしたが、あいにく雲多く、アルプスの雄姿は今一つでしたが、六月の萌える様な若葉に囲まれて棚田に遭遇。
田の大きさ畳三十畳ほど、絵の中央の木の先は急峻な山肌、いや、犀川に削られた崖。
畔草はちょっと無精ヒゲぐらいに伸びてはいたが、水漏れせぬようきれいに畔たたきされ手入れが行き届いていた。
この田の周りの田にも稲が植えられており、ほぼ田植え作業はこの辺じゃ終了。

えっ?
萌える様な若葉・・・ 手入れの行き届いた田・・・

どこ? ってか^^;

田植え(水彩色鉛筆)

2011年06月01日 | 風景
「おらがだめになれば、ここもこんでしめい」

ぼそり爺さんが曲がった腰を伸ばしながらそう言った。

六月といえば田植えの時期。
猫の額ほどの小さな田、用水は谷間をちょろちょろと流れる清水だけ。
地勢的に大規模な改修も望めぬ小さな棚田。
機械化されぬ営農に、若者は離農または離村し、毎年一枚二枚と手の入らない荒れた農地が増え進む。
ここも然り、周りにある田は草が伸び放題、水が張られた田はこの一枚。
齢八十半ばの爺さんは腰伸ばした後、またひとり黙々と稲の苗を植え始めた。



今日より六月、梅雨シーズンだが、今年は先月五月に梅雨入り宣言、やはり寒い衣替えの日となりました。
今日の絵はとある山村の小さな棚田での田植え風景を、水彩色鉛筆で描いてみました。
と言っても、月に一本二本と買い足してるために、ようやく十五本ほどになりましたが、その内の十本あまりが茶系と緑系・・・ のみ

一揃え揃うのはいつのことぞよ
ああ 悲し

南房総小旅その二(色鉛筆)

2011年05月24日 | 風景
まー そんな訳で久しぶりに新婚気分を味わいながら千葉に到着。

ところで千葉での用事とは?
じつはこの3月に息子のたこじろうから「入籍したいんだけど・・・」との電話。
ちょちょちょっ ちょっとまった!
彼女がいるとは聞いていたが、顔も姿も見たことない! ましてや先方のご両親も住所も知らないし、第一先方も御承認・・・?^^;
「じゃあ今度連れて行く」との連絡で、こちらに連れてきたのが桜咲く前。
そして二人揃って「入籍したいんだけど、彼女の両親もいいって、あとはこちらにまかせたって」
ちょちょちょっ ちょっとまった!
初めて彼女の会い、初めて実家の住所とご両親の名前を知った次第。
まっ急ぐな急ぐな、入籍は両親の顔合わせ済ましてから・・・ と、ひとまずその場を

その顔合わせにでてきたんですよ、もー最近の若い衆ときたら^^;

無事先方のご両親とも顔合わせし、翌日は息子“たこじろう"と嫁さん候補の“彼女”が、私ら夫婦を案内して南房総へ。
向かう先は保田漁港。
なんでも“ばんや”という漁協直営の食堂施設で、その日の朝獲り魚を美味く安く食べさせてくれるところがあるそうだ。
  ここですが、今回に色付けが間に合わなかったわ


長野県人は海と聞くともー心ウキウキ♪
食事になる前のチョイ時間を皆と見物。
そう今回の扉絵は、なーんもない港の海面も宝に見え熱心に覗き込んでいるかあちゃんの図(笑)。
しかしなんだな、なんと釣り師の少ない事か!
だって私等が行く芋の子洗うような新潟上越地方の港とは大違い。
うっ 羨ましい(T_T)
そして思う、なんでここに竿がないんだ! と・・・ 。

たこじろうの説明で食事の注文。
なんでも朝の獲れた魚種によってその日のメニューと金額が変わるシステムとかで、お品書きの札みれば、価格は普段私が食べている価格の三分の一から三分の二。
そのまま目を写していくと、いつも釣り場で餌だけ盗っていく憎き“カワハギ”の一文字。

こっ こいつだけは食ってやる!
各々お刺身、海鮮丼、ばんや寿司、イクラ丼、焼き魚と注文進め、私の番。

焼きカワハギ一匹

数分後にそいつはきた。
きた わっ でっけ
サイズ25~27cm、私の見慣れているサイズとは大違い
パク うんっめ~
それと同時に“おわりました”の紙がメニューの札の上に貼られた。
しかし後で聞いた話によると“ばんや”さんの今のお勧めは料理は『カワハギのお刺身』だとか。

はやくそれ言ってよ~ 

南房総小旅その一(色鉛筆)

2011年05月22日 | 風景
先週の土・日(5/14~15)、夫婦で千葉に行ってきた。
昔千葉に住んでたこともあり、いつもなら自動車で行くところだが、なんせ ホラッ 歳をとると運転が面倒、それに用事は午後一時から、新幹線を使えば朝八時台でも十分間に合うので、今回は自動車止め、JRを利用。
夫婦二人っきりの移動は久しぶりである。
新幹線の二座側の椅子に並んで座れば、初老の二人でも少し照れがでる。そう・・・ まるで新婚旅行のよう^^;

走りだした列車の心地よい振動と平時の介護、それと早朝の支度、疲れ眠る隣席の妻の顔。
ふぅぅ 結婚してから三十年、長いようだけど早かったな、それにしてもお互いよくもったもんだ。

そういや、二人だけで列車に乗ったのって、新婚旅行以来初めてのことであった^^;。


さて今日の絵だが、無事用事を済まし、翌日息子の案内で暴走の舘山へ行った。
保田漁港近くの海岸から神奈川県側を眺めた時の風景である。天気よく、5月でも富士山が見え、偶然にもシャツター切った瞬間に写真の中央に鳶が♪
ああ これが鷹ならば
『いち富士、に鷹』になったのにな^o^


さて次のは保田漁港の絵はまた明日♪