花婿の父 1

2012年04月16日 | 雑記
14日は婚礼だった。
式場は、千葉の浦安。出席者は両家合して80人ほど。
式場の手配初め、諸々打ち合わせ・段取りは全部、当事者である息子と嫁がお膳縦、わたしとかあちゃんはお客様。
ほんと楽な結婚式だったが、ちょークタビレタぁ~~ ^^;
と、いうのも、わが家の婿様二男坊だが、上の姉ちゃん、兄ちゃん、まだ独り者、おかげで今回初挑戦、右も左もわからない ^^;。

話は今を遡ること一年前の3月。
大学終え、勤めだして二年過ぎたたこじろう、突然「アパート引っ越す」と言ってきた。
それまでのアパートは、大学で4年、勤めだして2年の計6年。安さが魅力の学生相手のアパート故、部屋のサイズは申し分なきくらいに狭い。
だから、前々から「引越ししたい」と言っていたので、了承。考えることなく保証人の判を押す約束する。

ところが、アパートを借りる保証人のハンコをもらうべく、三月に一度帰省した時の話である。
「4月になったら一緒に住みたい女性がいるから、引越し済んだら連れていくね」と。

なぬっ! 同棲?
女性と一緒に住むだぁあ?!

今まで彼女などいるなんて話、これっぽっちも聞いたことない。
かあちゃんに「知ってるか?」と聞けば、首を横振理、初耳だとのこと。
親二人、ハトが豆鉄砲くらったような顔。
反対である。断固反対である。

その夜、家族全員がそろったとこで、家族会議。
かあちゃんと私は絶対反対。
籍入れるのもよし、結婚するのも良し。ただし、相手の親御さんの承認得た後、両家で顔合わせし、結婚式やったら入籍し、一緒に住めばいいとの見で統一。

しかしたこじろうは、「二人の間では入籍し、結婚式はやらないって話になっているから、結婚式はやらないのっ!」と、頑固一点張り。
他の子供二人は、「いまどき同棲は普通。同棲して馬が合えば入籍すれば良いのよ。一緒に暮らしもしないで結婚、で、そりが合わずに離婚の方が問題よ」と、たこじろう側の意見。
親御さんが手塩にかけて育てた娘さん、犬猫もらってくるのと訳違う。
ましてや、親御さんの名前も、どこに住んでいるのかも。
自分でも娘の持ってる身、独身女性⇒同棲=傷物との方程式が頭をよぎる。

速まるなっ! あいての親御さんわ?
「引越し済んだら、挨拶に行く」
む!? 先に同棲有りきか・・・。 反対、反対、同棲だけは、絶対反対。

4月、「彼女の家へ行き、親から結婚の承諾いただいた」
と、言って彼女を家へ連れてきた。
会えば、好い娘である。
5月に両家の顔合わせの約束も取決め、二人は帰って言ったが、依然二人は挙式は行わないと言う。