きたろうのつぶやき日記・改

釣りとアニメと愛犬たちと暮らすナースな生活について本音を語る独り言。

ホントにあったこんな話~vol.7・盆暮れ正月ラッシュアワー編

2009-08-21 | ナースな話
これはきたろうのHPにいずれ載せようと思っていたけどまだ載せてなかったので新しいネタです。
またしても同じ現象を体験してしまったので、つい書いてしまいましたょ。。。


なぜかお盆と年末は亡くなる方が多い。。。
と言っても、いつ逝ってもおかしくない状態、いわゆる危篤ですって説明されている人がほとんどではあるが。
よくスタッフのみんなで噂するのは、三途の川を渡る船が何人乗りかって話。
まあこの時期は気温の変化も厳しくて、ちょっとした事で体力の無いお年寄りはストンと逝ってしまうってのもあるんだろうけど。
それにしても年が年ではあったけどまさか!?ってな人まで突然呼吸が止まってましたって事も有ったり。。。
それがお盆とか年末とかに多い。だから葬儀屋さんもこの時期忙しいと聞いた。

今年もこんな事が有った。

94歳の心不全のおばあちゃん。
何度も危篤で家族が呼ばれたりしてはいたが、いくどとなく盛り返していた。
しかし今度ばかりはダメだった。
いよいよと言う時に、一番良くお世話をしていた長男のヨメが、旦那さん(つまりおばあちゃんの息子)も具合が悪くて入院してるのでそっちの病院にも行かなきゃならないからちょっとの間席を外すと言い残して病院を出た。
悪い予感は当たる物で、ヨメさんが外に出てる間に呼吸が止まってしまった。
しかし人工呼吸も心臓マッサージもしてないのに心拍は数十秒に一回ぐらいの割でまだ動く。
心電図の監視モニターは、他の人が体やモニターに触っただけでも波形が動いて見えたりするがそうではない。ちゃんと心臓が一拍打つのだ。
もちろん呼吸もしていないし、そんな心拍では当然体に血液が循環出来ている訳ではない。
しかし94歳のお年寄りの呼吸が止まってから1時間近くもそんな状態が続いたのだ。
「医学的にはありえないね」と先生がぽつり。待ってたのね、ヨメさんが来てくれるのを。

そして大急ぎでヨメさんが帰ってきた途端、モニターはぴくりとも反応しなくなった。。。

病院には不思議だと思う事が沢山ある。
医学で説明出来ない事が、沢山あるのだ。

ホントにあったこんな話~vol.6・臭い物には蓋をしたい!編

2009-08-17 | ナースな話
きたろうのHPからの移植記事です。
これまた救急外来でのお話。


車椅子に乗った若者が家族と共に救急外来にやって来て、足が痛いと言う。
何やら右足に茶色い布をぐるぐる巻にしてある様子。
左足は足先が切断されていて糖尿病があるらしい。若いのに管理が悪かったのね。
カルテを見ると左足は労災扱いになっている。
仕事場でやった怪我が糖尿病のせいで治らなくて切断までする事になったみたい。
でもそれって途中からは労災じゃ無いんじゃん?と思いつつ救急外来の中が異臭で包まれているのに鼻の悪い私でも気付くのにそう時間は掛からなかった。

それじゃあ見てみましょうとズボンを脱いでもらい、痛い所は茶色い布の下らしい。
手袋をして布に手をかけると…?これは包帯??もしや茶色いのは浸出液?
ぐるぐるとそれを外して行くと、中から激臭を放ったぐちゃぐちゃに腐った膝から下が現れた!!

あまりの匂いに周り中が「ぐぁ~!」と叫んで誰もが大急ぎでマスクとガーゼを何枚もマスクの下に重ねて防備し、窓を全開で空けに行った。
婦長ですらあまりの匂いにトイレに駆け込んで吐いていた。
先生も一瞬絶句して顔を歪め『こ…これは……』と言葉をなくした。

「足は切らなきゃダメだね」

今すぐにでも早く処置しなくては命が無いのは目に見えている。
とりあえず消毒をしてみようと足の下に紙おむつを敷こうと足を持ち上げると、
ごっそり足の肉が崩れ落ち、どろどろの激臭を放つ肉片の下から所々骨が覗いた!!

ぎぇええええ~!

心の声は絶叫していたが、「先生、消毒は無駄です…」とつぶやいていた。
『こんなになるまでなんで放っといたんですか!?』その問いに家族は、「言う事全然聞かないんですよね~」とへらへら笑っている!何ですか?そりゃ!?
本人は左足の事で仕事も失業し、最近やっと仕事が見つかったので病院になかなか来れなくて右足もやばそうなのはわかっていたけど仕事のチャンスを逃したく無かったらしい。
そりゃあ初めは不慮の事故からの不幸だったかもしれないけど、この糖尿病だけは本人の管理が100%悪いものだからちょっと同情する気にはなれなかった。
そしてここまで来ても右足まで切りたく無い等と言っている本人にスタッフ全員が呆れつつも、無理矢理にでも承諾してもらって太股の上の方からの切断が決まった。
患者がOpe室に運ばれた後の片づけが終わっても異臭は鼻から離れず、夜勤の私達は交替で白衣を着替えに行った。
診察台のシーツから何から全部変えたが匂いは取れないし、階段を昇ってすぐの病棟などは『この匂いは何だ?』と電話をかけて来る始末。この後仮眠などできるはずも無かった…。

生半可なスプラッター映画より本物は迫力ありすぎ。何しろ五感に訴えるからね。

ホントにあったこんな話~vol.5・耳の中に虫が!?編

2009-08-14 | ナースな話
きたろうのHPからの移植記事です。

きたろうが救急外来に勤務していた時の事。

救急外来に救急車で耳に虫が入ってしまった30代の女性が運ばれて来た。
耳に虫が入ったら部屋を暗くして懐中電灯で照らせばでて来るって、小学校で習ったろう?と正直言って思ったが、まあ仕方が無い。
大抵救急車はしょぼい事で呼ばれるのが八割を超えるものだ。

到着するな否や、女性はもう狂ったように大騒ぎ!
「きゃぁああっ、虫が、虫が!寝ていたら耳の中に!!ああっ~中でガサガサ動いてる!!」まったく精神科か?
夜はそして精神科の患者もそれらしい人も多い。
先生はいたって冷静に「では見てみましょう」と言って患者を座らせてペンライトでのぞきながら、「いたいた」とピンセットで『それ』の一部を取り出した。
1つ、また1つ…。それらは小指の爪の半分くらいの物で、それぞれが茶色くて……ん?このテカテカした感じ…、どこかで見たような………も・し・や…?

救急隊も私達もかたずを飲んで見守っていた。
3つ程それらが取り出されたと思ったら、すでにみんなが予想できていた正体の同体と思われる部分の下半分だけが出て来て、「ほれ!」と先生がポイとばかりにそいつを膿盆に出した!!

「ひいいいいい~~!」

みんながごぉっと息を吸い込んで声にならなかった!
思わず腰を抜かすかと思う程であった(大汗)
明らかに『足』と思われるものが取り出された物体には4本付いており、微妙に動いている!!
必死に残りを捕ろうとしたが、耳鼻科の診察台で特殊な機具を使わないと捕れないと先生は説明し、患者に捕れた物体を見せて
(見せない方が良かったのでは?と思ったけど)今日の所は引き上げてもらった…。

貞子よりも恐ろしかった…。

大変忘れられない出来事だった。。。。。。

ホントにあったこんな話~vol.4・二日酔いの悲劇編

2009-07-21 | ナースな話
きたろうのHPからの移植記事です~


Ope室の話題をもう1つ。。。

大学病院のOpe室には無菌ルームと言って、感染症(B型肝炎とか梅毒とかエイズなんかのこと)のある患者さんや、抵抗力が弱い患者さんの手術で使用する部屋が有ります。
その手術に携わる上記の患者さんに一番近くにいる人達は宇宙服のような滅菌服を来て、頭には全面だけ透明なFRPが付いたヘルメットの様な物をすっぽりかぶって作業する訳です。

ある日の無菌ルームで、前の晩から朝方近くまで先輩に付き合わされた哀れなMドクターは、介助に付きながらもふらふらしていました。
『大丈夫かよー』なんて言われながらも、外科医は体育会系。
逆らえないので、見るからにヤバそうですが、『大丈夫です!』とか言っちゃって…。
手術も後半となり、後は閉じて終わりと言う所でMドクター、すうっと後ろに下がったと思ったらゲロゲロゲー!
何とヘルメットの中は…。
みんな一瞬絶句したと思ったら、『うえー、まじかよー』状態。

脱がせるのを手伝うナースも大迷惑と言うもの。語り種になったのは言う間でも有りません。

ホントにあったこんな話~vol.3・パーツのおもひで編

2009-07-18 | ナースな話
きたろうのHPからの移植記事です~


きたろうが某大学病院に勤めていた時の事。
研修であちこちに1ヶ月間づつ修行の旅に出される訳で、Ope室に行く事になりました。
その日の手術は事故でぐちゃぐちゃになった足を、何回も手術したけど結局切断する事になった例でした。

手術は、執刀医と介助の医者が数名(この人は切った皮膚を広げる鈎と言う器具を持っていたり、血液や生理食塩水と言って
血液や体液に近い水で洗った後の液体を吸引したりする医者です。)と、麻酔をかける医者、手術器具を医者に渡すナースが一番患者さんに近い所にいて、その周りにガーゼの枚数や重さをカウントしたり、尿量や血圧を計ったり記録したりするナースで大体構成されます。

大学病院の場合、その周りに新米の医者がいて、さらに医者の卵や今回のきたろうのような修業中の者や看護学生などがいたりするわけです。
さて、手術は順調に進み、きたろうはガーゼ拾いや尿量チェックを手伝って外回りをしていると、切断された足を『ほれ、お前ら量れ。』と介助の医者が新米ドクターにドスッと手渡したと思ったら、渡されたドクターが足を持ったままバッタリ後ろに倒れてしまったのです!
目の前で突然倒れられたのでびっくりして駆け寄ると、そのドクターは見事に白目を向いて真っ青でした…。みんな呆れるやらドクター片付けるのに大変だわ余計な仕事が増えてブーイングの嵐。仲間のドクターが慌てて引きずって行ったのでした。

足は仕方なく、一番そばに居たきたろうが重さを量ったのでした…。

ホントにあったこんな話~vol.2・坐薬編

2009-07-02 | ナースな話
きたろうのHPからの移植記事です。
昨日に続いてのアップです。

坐薬って知ってますか?お尻から入れて吸収させる、解熱沈痛剤の事です。
子供の頃はよく使っただろうと思いますが、ロケットのような形のアレです。
これは、字を見ると坐ると言う文字があります。よく間違って「座薬」と書かれていたりします。

おじいちゃんおばあちゃんなどは、先生の話等に返事をしたり相づちを打っていても聞いているかどうか(または聞こえているかどうか)は怪しい事が大半です。
高齢で無くても、先生の前だと緊張して聞いた事を忘れてしまう人も居ます。
そんなこんなで私が坐薬を渡した患者さんは40代の主婦でしたが、
年令も年令だし、先生からの説明も受けたと言う事だったので『御自分で出来ますか?』と聞くと『はい。』とにっこり答えたので何の疑いもなくその人に坐薬を渡したのです。
そしてラウンドに向かい、その患者さんの病室の前をなにげなーく通り掛かった時に、見てしまいました…。
丁寧にパッケージから出して坐薬を『座って飲んでいる』のを。(T-T)

ホントにあったこんな話~vol.1・患者ナース編

2009-07-01 | ナースな話
きたろうのHPからの移植の記事です。
病院でのホントの1コマを綴っていてます。

たまーに看護婦さんも入院してくる事があるもんです。(きたろうも例外に非ず。)

ナース相手だとちょっと緊張してやりづらい所も有りますが、忙しさを理解してくれるうれしい患者さんだったりします。
しかし、ナースの癖にくだらない事にすごいこだわる人も居ました。

点滴にほんのちょっとエアーが入っていただけで『あっ、エアーが!エアーが!』とか大騒ぎしちゃってたり
『フェログラは便が黒くなるからやだ!』とか我がまま言ったり。フェログラとは、フェログラドゥメットと言う内服薬で鉄剤の事。
点滴の細かいエアーは心臓で吸収されるから死にゃあせん!25ccの注射器でどばっと入れられりゃあそりゃ死ぬだろうがな!
鉄がすくねえから飲めって出されたんだろ!副作用で気持ち悪いってんならともかく、黙って飲みやがれ!!ぐらいに思っていますが(笑)

。。。そこは営業用スマイルなきたろうなのでした。(-"-)


就活終了。。。

2009-05-07 | ナースな話
訳有って就活、つまり就職活動していたきたろうです。
ええ、つまり夢のニート生活ってやつ???

がーしかしー。
先立つ物が無くなっては釣りに行けませーん
夢のニートにも泣く泣くお別れをするべくあちらこちらへと打診しておったわけなんすけどもー。。。
ま、つまり釣りのお休みがどれだけいただけるか?とか(笑)
そこに尽きます。

休みが取れなくなっては転職の繰り返しなわけですが(釣りバカでスイマセン)
履歴書、今回も沢山書きましたよー。
なんですかねー、パソコンで打ち出しじゃダメなんですかねー???
やっぱり少しでも印象悪くとられたらいかんよねーと思って毎回手書きなんですが。
こうして普段パソコンに書類を頼っていますと、手書きの間違いやら乱雑ぶりが。。。(泣)

きたろうはコンビニで買った履歴書に不満が有ります
履歴書の用意は4枚入ってるのに、細い封筒は2枚しか入ってなくて、このデカイ封筒が1枚入ってたりする。
これっていらないんですけど!?
仕方なく白い封筒を買っていれるしか無いじゃーん


ありがたい事にこの職業は引っ張り凧(蛸?)ですが。
でも日曜日は月に2回までしか休めないとこでひとまず手を打ちました
なので、JB霞を最優先にして、次は茨城チャプターかFBです。JLBAは出ない事に決めました。
あとのイベント物はその都度相談。。。

この仕事も好きなので、仕事に不満が大きくなって行きそうな職場じゃ嫌だし。。。
難しいとこです。
今月の霞が終わったら仕事も復活の予定。
もうちょっとニートしてみたかったなー。。。なんて

新人ナース修行の旅・その4 学校への送迎バス有り編

2009-01-13 | ナースな話
本体のHPからの過去記事です。

いやここまでくれば、流石にいろんな事を先回りして確かめとかないと不安になってくる。
入学式が近付いてくるが、学校へはホントに送ってくれるんだろうね。求人票であてになるのはどこまでなの?
人事課長Tの所に八巻さんと早速聞きに行くと、送迎が有るのは准看の学校の生徒だけらしい。
やっぱりと内心思ったが、ちゃぶ台も買えずに人事課長Tから錆びたこたつを借りているしちょっと文句も言えないなあと、まだこの頃純真だったきたろうは(笑)しかたなく実家に私が新聞配達に使っていたぼろい自転車を送ってくれるように頼んだのだった。
学校までは自転車力一杯ぶっとばして20分位の所に有り、電車やバスの方がつなぎが悪くて時間が掛かる。
のちのち午前中働いて昼から学校に行き、夕方には帰って来て夜勤をしなきゃ行けないので自転車は必須だと言うし。(父ちゃん送料高くてゴメンよー。)


いやあ3月23日に上京して24日から働き初め、4月7日に入学式を
無事終えるまでに散々な出来事があった訳ですよ。田舎では貧乏で私立の高校はいろいろとお金が高いからと寒い北の冬にも負けずに新聞配達をしていたきたろうでしたが、都会っていろんな事があるもんだと驚かされました。

しかし、そんなこたーちっぽけな序章にすぎないのだ。
そして修行の道はまだまだ続くのでした…。

新人ナース修行の旅・その3 お部屋の先住人編

2009-01-12 | ナースな話
引っ越して間もなくのある日、仕事から帰って来て自分のへやのドアを開けると、何もない部屋のまん中にで~っかい黒くてテカテカした虫がいる。
近付いてよーーく見ると、…これは?げ、ゲンゴロウ???にしては後ろ足が平べったくなくてふさふさとした毛もない。近くに川はないと思うけど…。
すると…正体にうすうす気が付いたと思ったらそいつがダーーーーって走り出したじゃないのさ!!

『ゴーキブリいーーー!』

隣の部屋のやつにキンチョールを借りて戻ってくると、奴はすでに消えていた。
しかし非常にたびたび出くわす事になるのは言う間でもない。
 
さらに数日経った有る日、またまた仕事から帰ってドアを開け中に入ると、ふと床がぼあーっと歪んでいる???
しゃがんで見ると、床に、いや部屋中に大量のアリが!

『どわあああああ~~~!!』

どうりで部屋の隅っこにアリスプレーが残されていた訳だ!
初めてそんなスプレー見たので不思議には思ってたけど、こんなかい!?
廊下に放置してあった掃除機を持ち出して念入りにそいつ等を吸い取り、部屋の隅々と窓のサンに徹底的にスプレーをして、塩をまいた。
それから定期的にスプレーしたので、初めのようには彼等にはお目にかかる事はなかった。


そんな粗悪な環境だったお部屋は、そう言えば忘れていた持病の喘息をまたもたらしてくれた!
たびたび入院する事になるとは夢にも思わなかったが。。。
都会とは、そんな恐ろしい所だとしみじみ思うきたろうであった。