4月24日、東京国立博物館で開催されている「栄西と建仁寺」展に行ってきました。
その模様はこちらで。
「栄西と建仁寺」展を見終えて、本館と法隆寺宝物館を見学後
宝物館から八重桜と表慶館の尖塔屋根をカメラに収めようと
あっちへうろうろ、こっちへうろうろしていた時でした。
突然、私の鼻先をタバコの刺激臭が襲いました。
美しい文化財を愛で、春爛漫といった上野のお山の景色を眺めて心地よさに浸っていたところに
それまでの全てが台無しになるような、タバコの刺激臭が漂ってきたのです。
どこでタバコを吸っているのか辺りを見回すと、宝物館前の池畔に置かれたベンチの所に
御丁寧にも灰皿があるでありませんか。
そこで、一人の男性がタバコを吸い始めていました。
しばらくするともう一人、男性がタバコを吸い始めました。
誰かがタバコを吸っていると、喫煙者を引き寄せる効果があるのかもしれません。
もうしばらくすると、また一人増えました。
これには、正直なところ驚きました。
たとえそれが屋外とは言え、不特定多数の人間が利用する公共の場所であるばかりか
国立博物館が教育施設であるという性格上、未成年の利用が多いにもかかわらず
博物館で喫煙スペースを設けていることに、日本の文化施設はこの程度かと、大変がっかりしました。
また、博物館は教育施設でもありますが、文化財の収集・保管を目的としている機関であり
ましてや国立博物館ともなれば、日本全国の国宝・重要文化財等の歴史資料が保管されています。
火災の出火原因の第一位はタバコによるものです。
日本が誇る文化財が保管されている国立博物館では
火災のリスクに対して、かなり神経を使った対策を採っていることと思います。
もちろん、建物内は全面禁煙だと思います。
屋外においても、博物館の目的である文化財の保護という観点から
敷地内は禁煙にすべきではないでしょうか。
火気厳禁とされる場所において、喫煙が特別扱いされて許されていることに疑問を感じたため
東京国立博物館のホームページにある「ご意見・ご感想」フォームから
上記の趣旨で、質問と要望とともに、貴館の見解を伺いたい旨、送ってみました。
さあ、果たして真剣に考えてもらえるでしょうか。
日本の文化を発信する施設である東京国立博物館です。
対応に期待したいと思います。