喫煙を考える

「喫煙」という行為について共に考えましょう。
タバコで苦しむのは、喫煙者本人だけではありません。

茨城県歯科医師会の「禁煙支援研修会」でお話しします

2015-11-20 13:23:07 | タバコ問題への取り組み

12月10日(木)、茨城県日立市で開催される茨城県歯科医師会主催の「禁煙支援研修会」で
講師として「タバコ病で家族を亡くすということ」と題し、お話しすることになりました。
茨城県、とくに日立市は、父に所縁の地でもあります。
父は日立市に大きな工場のある、非鉄金属系の会社で働いていました。
日立市の工場には、父が関わってできた部署もあり、よく出張していました。
父に御縁のあった地で、皆様にお話しできることは、大変うれしいことです。
当日は、13時30分から「禁煙支援研修会」、15時から「生活習慣病歯科対策研修会」の
2部構成になっています。
第1部のみの参加、第2部のみの参加も受け付けているようです。


私の父は「タバコと酒で死ねるなら本望だ」と、豪語していました。
父の喫煙に対して、家族、とくに私からの風当たりが強かったので
そう豪語することは、父としての精いっぱいの強がりだったのかもしれません。
父は特発性間質性肺炎を発症し、タバコを吸いこむことができなくなるまで
タバコをやめようとはしませんでした。
家族は、どんなに父にタバコをやめてもらいたかったことか。
それに対し父は、「俺のどこが迷惑だっていうんだ」
「換気扇の下で吸っているんだからいいじゃないか」「庭で吸っているんだからいいじゃないか」
と言って、取り合ってはくれませんでした。
しまいにはお互いに喧嘩腰になり、家族の間に険悪な雰囲気だけが残されました。
大切な人にタバコをやめてもらえなかった責任転嫁ではありませんが
家族の力でタバコをやめさせられなかった私は、医師や看護師・保健師など
医療・公衆衛生従事者に、父に禁煙を勧めてもらえないかと、切に願いました。
しかし、残念ながら、父は禁煙を勧める医師や看護師・保健師に
巡り合うことなく、病を発症してしまいました。
病を発症する前に禁煙できていたら、父の生活の質(QOL)は
もっと高いレベルで安定し、発症も遅らせることができたかもしれません。
医師や看護師・保健師といった医療・公衆衛生従事者の皆様は
喫煙者に禁煙を勧めることのできる立場におられます。
喫煙者に禁煙を勧め、実行してもらうことは、喫煙者を救うだけでなく
喫煙者の家族をも救うことができるのです。
当日は、そんなお話をしたいと考えています。
茨城県の皆様にお目にかかれることを、楽しみにしております。


日時:平成27年12月10日(木)13時30分~16時30分

場所:ホテル天地閣 (日立市旭町2-6-13) TEL 0294(22)0188

内容:【第1部】 禁煙支援研修会(13:30~15:00)
    講演 「タバコ病で家族を亡くすということ」
                     「喫煙を考える」代表 荻野 寿美子
    説明 「茨城県歯科医師会の禁煙支援の取り組み」
        茨城県歯科医師会常務理事(地域保健担当) 渡辺 進氏

    【第2部】 生活習慣病歯科対策研修会 (15:00~16:30)
      「生活習慣病と糖尿病」
       日立総合病院 内科主任医長 森川 亮氏(別添講演要旨参考)

受講料:無料
お問い合わせ:茨城県歯科医師会
          水戸市見和2-292
          Phone:029-252-2561(事務局)
          e-mail:office@ibasikai.or.jp


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