本日、東京国立博物館で4月5日(日)まで開催されている「みちのくの仏像」展に行ってきました。
展覧会の模様は、こちらでどうぞ。
本館の展覧会を見学後、私には確かめねばならないことがありました。
実は、昨年4月に東京国立博物館の法隆寺宝物館を訪れた際
宝物館前の池畔のベンチの前に置かれた灰皿の所で
複数名の喫煙によって、周囲にタバコの臭いが漂う状況に遭遇しました。
これにはとてもがっかりしました。
博物館は、不特定多数の人間が利用する公共の場所であるばかりか
教育施設であるという性格上、未成年の利用が多いにもかかわらず喫煙スペースを設けていること
多くの人が往来する場所、ましてや休憩するためのベンチが置かれているその場所に
わざわざ灰皿を設けていることに対し、東京国立博物館のホームページの要望フォームから
屋外においても、博物館の目的である文化財の保護という観点からも
敷地内は禁煙にすべきではないかと、意見を送ったのです。
その灰皿はどうなっているのか、本日確かめることにしました。
法隆寺宝物館前のベンチに行くと、写真の赤丸の場所にあった灰皿が撤去されていました。
これはすごい!
せっかくベンチで休もうと思っても、喫煙者がいたのでは休憩することすらできません。
灰皿は、完全に撤去されたのか、それともどこかに移動されているのか、確かめねばなりません。
よくよく周囲を見渡してみると…
ベンチのある場所から10mほど離れた場所に、何やら灰皿らしきものが置かれています。
ほとんど人気のない場所、見学者もほとんど行かない旧十輪院法蔵へと行く手前に
「喫煙場所」のステッカーが貼られた灰皿が移動されて置かれていました。
灰皿の撤去というわけにはいきませんでしたが
これで、大勢の人が行きかう場所・休憩する場所での喫煙はなくなるでしょうし
私もよくよく周囲を見渡さなければ発見できない喫煙場所でしたので
博物館敷地内での喫煙も激減することと思います。
一歩、前進しました。
一人の要望ではなかなか動かないことも、同様の要望が続けて来たりすると、少しは考えてもらえるように思います。
協力者がいれば、複数の方が別々に要望を出すようにすると効果的です。
また、公的施設への禁煙化の要望には、その施設に訴えることも一つですが、それが捗々しくなかった時には、その施設を所轄する企業や自治体・官庁に報告するとともに、必ず健康を司る部署の意見を求めることもお勧めします。
奈良国立博物館でも東京国立博物館でも、現時点では灰皿を撤去するところまではなかなかいかないですね。
受動喫煙症の診断書を明示して、並ばなければならないことが予想される展覧会や講演会の前に、対策を要望する方が現実的かもしれません。
もしかしたらそのことで、さらに灰皿が遠方に移動する可能性もありますし、撤去についても再考してもらえるかもしれません。
確かに受動喫煙だけでなく火災の危険性も考えられますね。
自分も奈良博は大好きです。ちょうど今日行ってきましたw
現在の灰皿の位置は(危険回避のため)勿論把握してますが、以前はそんな所にあったのですね。
実は自分は現在の位置にも不満があります。
講演会の整理券配布待ちのときに受動喫煙したことがあるからです。
新館入口から西方向に列形成するので、わずかですが待機場所、風向きによっては副流煙に曝露することがあります。
荻野様のような活動を自分も最近始めました。
まずは自分の生活圏から少しずつ変えていこうと考えてます。
要望の根拠付けになるかとも思い受動喫煙症の診断書もつい先日入手しました。
ノウハウの蓄積が足りずまだまだ手探りですが、このブログも参考にさせていただき取り組んでいこうと思います。
各地でこういう動きが広まれば、互いに旅行や出張もしやすくなると思います。
奈良博の喫煙所については撤去/移設を求めるか、それとも列形成の待機場所について個別対応を求めるか、考え中です。
それにしても国立施設への要望を、市の保健所へと訴えたら通った、というのに驚きました。こちらも参考になります。
私も受動喫煙症なので、ご苦労、よくわかります。
東京国立博物館には、多くの文化財を保存・管理する施設として、火災の危険性を回避するためにも、敷地内は禁煙にしてほしかったのですが、そこまでには至りませんでした。
しかし、灰皿が移動したことで、受動喫煙に曝される人は少なくなり、誰もがベンチで一休みできるようになったと思います。
私だけでなく、同じように考える皆さんのお声もあったのだと思います。
お礼なんて、とんでもない。
受動喫煙症さんは関西にお住まいですか。
私は奈良が大好きで、奈良国立博物館にはよく行きます。
そこでも、3年前まで新館入口の先、池の脇の地上に灰皿が置かれていたのですが、市の保健所に訴えたら(口頭)、灰皿が移動しました(地下回廊レストラン前テラス付近)。
声を上げないとなかったことにされてしまうので、皆さんとともに声を上げ、要望をお伝えして、少しでも現状を変えていきたいと考えています。
わずかの副流煙に曝露しただけでも体調不良を起こします。
集中力も低下し、博物館などでは鑑賞に支障をきたします。
関西在住でトーハクには年に1,2回、主に特別展目当てで行きます。
時間が余れば他の建物も回ってみたいと思っています。
このような取り組みしていただけますと快適に鑑賞出来ますので本当に助かります。
ありがとうございます。
東京国立博物館の賛助会員になられているとのこと。
素晴らしいですね。
私も、非喫煙者さんの足元にも及びませんが、東京国立博物館を大切に思い、大好きな者の一人です。
休憩用に置かれたベンチは、博物館見学で疲れた時に、一息つきたい場所でもあります。
何らかの疾患を患っていらっしゃる、いわゆる健康弱者や、妊婦、子供など、タバコの煙を吸わされたくない、吸わせたくない方も利用します。
そうした方々は、ベンチの傍らに置かれた灰皿を利用して喫煙されたら、どんなに疲れていてもベンチの利用をあきらめるしかありません。
さらに、宝物館に行くには、ベンチの前を通らなければなりません。
非喫煙者さんは、喫煙者の排除だとおっしゃりますが、どこで、どう吸うかが問題であり、私は宝物館前のベンチの傍らに灰皿が設置されているという状況が、不適当であると考えて要望を出しました。
たとえ広い屋外であっても、タバコの煙から出る有害物質の拡散により、安全な閾値は存在しません。
産業医科大学の大和教授による調査では、たとえ屋外であっても、喫煙所から20m離れた所にまで有害物質は到達していました。
私は、健康弱者、妊婦、子供といった、タバコの煙を吸わされたくない、吸わせたくない人々の存在を優先させただけです。
灰皿の移動は、私だけの要望で実現したことではないかもしれませんが、私の要望も含め、それらの要望が理不尽で単なるいちゃもんだとしたら、それを日本が誇る東京国立博物館が唯々諾々として受け入れるでしょうか。
少なからず妥当性があると考えられたからこそ、灰皿を移動させるという結論に達したのだと思います。
東京国立博物館の英断に、「さすが!」と思った方は、多いと思いますよ。
そして東博については、個人賛助にも名前の載っている
トウハクフリークでもあります。
しかしながら・・・・
貴ブログを拝見し、
あの様な広い場所において
たった1つか2つのベンチが喫煙者の影響下に
置かれる事をまるで当然の権利のごとく
ヒステリックに主張され
事後わざわざ、調査してまで
結果を吹聴自慢するかのように
声高に叫ばれる事に
違和感を禁じ得ません。
あなたの仰っている内容及び、
運動の内容は、正直
「それは【喫煙を考える】のではなく
【喫煙を排斥する】会じゃないの?」と
思いますが?如何?(笑)
最後に、
私が49年間非喫煙者であること
及び、トウハク賛助会員であることについては
問われれば氏名、証明書等でご回答も
可能です。