7月のお盆諸行事・法要、大過なくお勤めさせていただきました。
◆初盆供養会
旧来、お盆は7月13日から16日までお勤めしていますが、
当山では初盆のお宅の方のみ少し早めに「初盆法要」を営み、
新亡様のお迎えに来ていただいています。
この一年間にご家族のお弔いをされ初盆を迎える方に
今年は7月6日午前11時から初盆供養会をお勤めしました。
(本尊上供に引き続き、精霊棚に向けてのご供養)
正午には初盆法要が勤まり、当日の午後から初盆を迎える方々のご自宅にて
宅経(自宅のお仏壇・精霊棚にてお盆のご供養をします)が始まりました。
かつてはお盆中の4日間で巡拝を計画していましたが、
檀信徒皆様の平日の受け入れが難しい方が多くなり、
いまではお盆の期間外でも休日を中心にお勤めしています。
◆盂蘭盆(うらぼん)供養会
初盆ではない檀信徒皆様の法要を7月13日にお勤めしました。
法要の始まりはご本尊さまにむけての礼拝法要「本尊上供」を、
『摩訶般若波羅蜜多心経』をお唱えしてお勤めをしました。
このようにご本尊さまに向かうと「北面」です。
本尊上供に引き続き、本堂正面入口側に180度向きまわって、
お盆の精霊棚に向かってお盆の供養を勤めました。
この法供養は細かく見ると二部構成です。
世の中のあらゆる仏様に対する施食供養と、
檀信徒各家のご先祖様に対する追善供養です。
このように外向きにお勤めをすると「南面」です。
精霊棚に向かってのお勤めを終え、法要の最後に、
ご先祖様の送り出し「みたまおくり」をしました。
鼓鈸三通(くはつさんつう)
みたまおくりの鳴らしもの(鳴器)は
手鏧(チン)、太鼓(ポン)、妙鈸(ジャラン)の3つです。
私と役僧さんでは人手が足りないこともあり、
昨年から、総代世話人さんに加わっていただいています。
多少の揺らぎはありますが、しっかりとお勤めすることができました。
これも、日ごろから息の合った人間関係ができていることと、
この日のためにおこなった事前練習のたまものでしょう。
◆お盆を終えて。
檀信徒みなさんにとっては送り盆ですが、
菩提寺にとってはお迎えとなります。おかえりなさい。