たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★先師遷化⑧ 当山30世正興泰信大和尚 秉炬式本葬儀

2022年11月22日 | 行事報告
当山30世正興泰信大和尚の遷化(逝去)から100日目にあたる11月16日、
秉炬師・奠茶師・奠湯師、大本山永平寺と大本山總持寺からの専使、
曹洞宗東京都宗務所長、妙厳寺豊川稲荷の方丈様はじめ、
多くのご寺院さま方にご荷担、ご参列、ご弔問をいただき、
ここに秉炬式本葬儀の修行をさせていただくことになりました。



法要の一番の柱となる秉炬師・奠茶師・奠湯師の方丈様方が揃います。

大本山永平寺、大本山總持寺から代理の専使さま、
都内の宗派事務を取り仕切る東京都宗務所所長老師、
当山の檀信徒総代さんから心のこもった弔辞をいただきました。




あたたかな蜜湯をお供えします。




香りたかいお茶をお供えします。




《喪司・赤尾老師》《遺弟・現住職》《遺弟・元熙》《喪司・山崎老師》

喪司(そうす)という二人のお役の和尚様に誘われて、
遺弟(ゆいてい)二人も共に並んで拝礼をします。
秉炬師さまに、秉炬の儀を執り行うようお願いの拝礼をしています。

喪司のお二人は、かつてそれぞれが学生時代に、
当山に住み込みで檀務等を勤めて下さっていました。
現住職が生まれた時から小学校入学前までの時期と
このお二人が住み込みしてくださっていた時期が重なります。
先代住職にとっても、現住職にとっても、私たち家族にとっても、
思い入れのあるお二人に喪司をしていただいています。





秉炬師さまと遺弟が息を合わせて法炬(たいまつ)を取り上げ空に拈じます。
秉炬(ひんこ)とは、法炬で、ご遺体を火葬するために火を付けることをいいます。
現実的には8月15日に火葬をしていますので、法式儀礼的に執り行うものです。
法炬の取り回しは、喪司のお二人がしていくださっています。



読経・お焼香を経て、喪主と遺弟の謝辞により、秉炬式本葬儀は無事勤まりました。
たくさんの法縁のみなさま方にお取りなしいただきました。有り難うございます。



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秉炬師を終えて休憩を挟み、更に人数を絞り、
百か日忌法要と墓地への埋葬をしました。


先師の兄弟弟子(同じ師匠のもとで同じ日に出家得度)さまに奈良県からお越し願い、
百か日忌法要の御導師さまをお勤めいただきました。




当山の歴代住職のお墓、私たち太田家一家のお墓に先師の遺骨を埋葬しました。
このたびの本葬儀の最後に予定されていた行事です。



残念ながら、今回ご来山いただいた皆さまと、先師を偲ぶ会食をしたいところでしたが、
やはり感染症のリスクを取ることができず、法要の閉幕をもって、散会となりました。

ご縁の皆々様、すべての方々にお声がけをすることができずじまいでしたが、
この状況の中でできる限りのことを勤めさせていただきました。
改めて考えてみますと、失礼をしてしまったこと、
至らない点ばかりであったと思いますが、何卒お許しください。

これまで同様、今後ともよろしくお願いいたします。


《 差 定 》
向拝焼香 (午前10時より会葬者お焼香)
殿鐘三会 (午前11時より開式)
七下鐘佛事師上殿
鼓鈸三通
弔  辞
  大本山永平寺専使
  大本山總持寺専使
  宗務所長
  檀家総代
弔電披露
奠湯佛事
奠茶佛事
小師請拝
秉炬佛事
山頭念誦
十 佛 名
回  向
読  経
回  向
鼓鈸三通
謝辞挨拶 喪主・遺弟
佛事師退堂
散  堂


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